入社したばかりの頃はまだ女性を知らず何をするにも気後れしてしまい出遅れた感が半端なかった
そんな中なにくれとなくお声がけをいただいたのは人事係の女性だった
童顔で笑顔のかわいい人だったがご多分に漏れず既婚者だった
ありふれた事務服に中肉中背のいでたちは決してあちらのほうをそそるものではなかったがそっと肩に手を置かれたときついその気が起きてしまう自分がいた
高くつくわよ
いたずらっぽく笑いいなされることでそれ以上の進展はなかった
職場でセクハラのうわさが流れたのは数年後のことだった
一方の当事者は秘書課の女性
旦那が急逝して精気を失っていた
休憩室の畳の上で横座りするその女性は以前ご厚情をいただきお世話になった人だった
紺のスカートからのぞく足にこみあげてきたのはしかしあるまじき劣情だった
トイレに駆け込むとたまっていたものがぴゅーぴゅーと噴出した
お願いしたら高くつくんだろうか、しょうもないことをぼんやりと考えていた
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