健太は小さい頃からゲームばかりしていた。基本的にはオールジャンル得意としているが中でも一番好きなのはRPGだった。
そんな現実逃避な性格から、現在高校三年であるにも関わらず彼女もおらず、もちろん童貞である。見た目もいかにもオタクといった感じだ。だが性欲も強く、同じ学校の女子生徒のスカートから伸びる脚を見ては妄想し、興奮していた。もちろん周りにそんなそ素振りは見せないが、雰囲気に出てしまっているのか女子生徒からは敬遠されている。
ある日、学校が終わり、家に帰って最近ハマっていたスマホのゲームを一通りやり終え、何か新しいゲームはないかと探していた。
すると、見慣れないアイコンのゲームを健太は見つけた。
「何だコレ・・最近リリースされたのかな・・?」
ゲームのタイトルは「EroEroFantasy」。
「うーん・・?」
気になった健太は説明文を読んでみる。
「期間限定!普通のゲームに飽きたあなたへ。このゲームは現実とデジタル世界をつないだ本能と欲望のRPGアプリです。配信は本日限定!そして男性限定です!クリスタルの加護を受け、このアプリを使いこなせればあなたの欲望がきっと満たされるでしょう。」
「よくわかんないけど期間限定だし無料って書いてるからとりあえずやってみよっかな。インストールっと・・・」
健太は期間限定と新作という言葉に弱い。それに加えRPG、無料と来たら無視できなかった。
健太はゲームを始めてみた。すると、いきなり画面に水色のクリスタルが現れた。そしてそのクリスタルが主人公に話しかける。
「私ははるか昔、気の強く高慢な女共に虐げられ、死を迎えた後もなお私の無念は晴れることがなかった。そしてこの恨みを晴らすべく現代のこの世にクリスタルとして蘇ったのだ。そなたは選ばれし戦士だ。このクリスタルを力をそなたに与えよう。私の代わりに恨みを晴らしてくれ。一人クリアするごとに私の力は大きくなり、そなたにも新たに力を与えられるであろう。」
クリスタルが語り終わると、自分の名前の入力画面になる。健太はそのまま「健太」と入れた。
そしてゲームが始まった。主人公は普通の一般家庭に生まれた一人っ子で、普段はゲームしてばかりという実際の健太と同じ設定になっていた。
「なんだこれ・・俺と同じじゃん。ってか一人クリアってなんだ・・?普通1ステージとかだよな。ボスのことかな・・」
そしてマップを開くとさらに健太は驚いた。
「え!?これってこの街の地図じゃね?」
マップには実際に健太が暮らしている街の地図が記されていた。
「すげー・・GPSとかでこうなってんのかな・・。現実とデジタル世界をつないだってこういうことか。なんかわかんないけどおもしろそー・・」
すると今度はチュートリアル画面になった。画面にはこう書かれてあった。
「このゲームは普通のRPGとしても楽しむことはできますが、あなたが実際外に出てプレイすることでより楽しむことができます。このアプリを開いたまま外に出てみましょう。」
「はぁ?めんどくせぇな・・まぁ暇だしちょっと出てみるか。」
そして健太が外に出るとまた指示が出る。
「ここからどう展開していくかはあなた次第です。多くの敵を倒し、レベルをあげ、クリスタルを解放しましょう。」
「・・・・はぁ!?どんだけ適当なチュートリアルだよ。俺次第って・・まぁでもRPGはそうとうやり込んだからな。だいたいどうすれば話が進むかはわかるし・・まぁやってみるか。取りあえず人が多いとこに行って情報収集だよな。そんでボスの居場所の手がかりを掴むか。ん・・でも待てよ。これ装備とかないけどどうやって戦うんだ?普通武器屋とか街にはあるけどこの時代のこの街にそんなもんないしな・・。」
すると今度はクリスタルがまた現れた。
「忘れておった。そなたに一つ私の力を与えよう。ゲームが進んでいくとまた新たな力を与えることができる。がんばってくれ。」
「・・・・・。まじこのゲーム舐めてんのかな。」
そう思いながら健太がメニュー画面を開くと、ジョブという枠ができていた。そこにはシーフと書かれていた。
「・・なんかこんなんやったことあるけどな・・。パクリか。とりあえず・・」
健太はジョブをシーフに設定した。するとステータスが少しかわり、自動的にゲームの中の主人公に短剣と防具が装備された。
「へぇ、ジョブ設定すると武器も出るのか。これは楽だな。で、アビリティは・・・盗むだけか。てか[戦う]もないじゃん!盗むだけ!?倒せなくね?」
そう一人でぶつぶつ言いながら健太は人通りの多い繁華街に出た。すると健太の目に一人の女子高生が目に入った。同じ学校の生徒だ。
「あいつは・・」
名前は平野舞。ルックスは普通だがスタイルが良い。胸も大きいのが制服越しでもはっきりわかるほどで身長も165くらいはあり、脚も長い。健太は脚とお尻フェチであり、たびたびこの女をずりネタにしていた。
すると、画面に、「このアプリがカメラへのアクセスの許可を求めています」と出た。
「ん・・?なんでカメラ?」
訳がわからないまま健太はOKを押した。すると自動的にカメラモードになった。
「うーん・・?何か撮るのかな・・?よし・・せっかくだからあいつ撮ってみるか。そんで帰ったらまたアイツで抜こう」
そして健太は彼女にバレないように後ろからこっそり舞の写真を撮った。するといきなりまた画面が切り替わった。
RPGでおなじみの敵とのエンカウント画面だ。
「平野舞が現れた」と書いてある。
「うわっ!すげ・・なんで名前までわかるんだ・・?まぁいいや。でもこれ戦うっていう選択肢ないしな・・とりあえず盗むっと・・」
健太が盗むを選択すると主人公が舞に素早く近づき何かを盗んだようだ。画面には、
「平野舞のパンティーを盗んだ」と書かれていた。
「パ・・・え・・・!?」
驚いた健太は舞の方に目をやると、舞がスカートを押さえ回りをキョロキョロと見回していた。明らかに何かに驚いているし何か恥ずかしそうだった。
すると健太は自分の服のポケットに何か入っていることに気づいた。・・・・パンティーだ。
「・・まじ・・?まじで!?これってもしかして・・・舞の・・?やべーー!」
健太はまた舞を見る。すると舞は何がおこったのかわからないまま恥ずかしそうにその場を走って去っていった。
「マジかよ・・現実とデジタルをつないだってこういうことかよ・・すっげー・・これが・・舞の・・」
健太は興奮を抑えきれず急いで家に帰った。そして舞のパンティーの匂いをかぎながら自分で抜いた。
「すげぇ・・これあったらもっと他のやつのパンティも・・明日学校でやってやろう・・」
ー続くー
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