コーヒーでも飲むかな!」白いコーヒーカップにドリップ式のコーヒーをセットしお湯を落としていく。湯気と共にコーヒーのほのかな香りが辺りに充満し理解室を満たしていく。漆黒のコーヒーに白いミルクを落とし口紅をうっすらと塗った唇を白いコーヒーカップにつけて一口飲んだ。「ふぅ~」とため息をつく。麻衣の好きな仕事終わりのささやかひと時である。「彼氏もいないし、かといってなかなかオシャレもしづらいしな。」彼氏と別れれて1年の月日が流れてストレスと寂しさと焦りを感じ始めていた。(なんか善いことないかな~。)などとどうしても考えてしまう。何気なく外を見ると窓にポツポツと水滴が付き、重苦しい分厚い雲から耐えきれなくなったように雨が落ちてきた。
「雨?天気予報では、降るとか言って無かったけど。」この雨の中を帰ると思うと更に憂鬱な気持ちになってしまう。。コーヒーを飲みながらボンヤリと窓を眺めた。その時、
「ゴロゴロゴロゴロー」空に稲光が走り空気をつんざく音が響き渡った。
「ヤダ、帰れるのかな!雷だけでも収まればいいけど。」不安な面持ちで空を見上げた。再び稲光が走り空気をつんざく音が理科室にこだました。稲光が標本の骸骨を不気味に理科室に浮かび上がらせる。すると骸骨は、妖しく青白い光を発した。麻衣は、それに気付かず、ボンヤリと窓の外を眺めている。青白い光に包まれた、骸骨は麻衣の方に顔を向けるとニヤリとわらった。そして右脚をゆっくりと前に出し
「カチャ、カチャ」と一歩一歩麻衣の方に歩き始め
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