或る猫の恩返し6
麻衣「あ~んっ(泣)、こんなに出てる~」
彼女は風呂場の床に座り込んだまま、オマンコから溢れた精液を指ですくって、泣き真似をした。
彼女は俺に向かって言った。
麻衣「何でゴムしないの?」
「もう、サイテー!」
彼女に痛いところを突かれた。
ただ、こんなバージン美少女を目の前にして、生の誘惑に負けた自分が悲しい。
麻衣「どーすんのよ、出来ちゃったら!」
「私、生理前なんだよ! もう!」
「あの、・・・ごめんなさい」
俺は素直に謝った。
彼女の負担を考えない酷いヤツだと思った。
俺は彼女に言った。
「いや、 あの、 もし出来ちゃ・・・」
彼女は俺の言葉を聞こうともせずに、シャワーで体を流して、とっとと風呂場から出て行ってしまった。
「失敗したかな~、 どうするか」
俺は意気消沈してシャワーを浴びて彼女のところへ行った。
彼女は体育座りで膝を抱えてTVを見ていた。
すると彼女が言った。
麻衣「ドライヤーは?」
「無いの?」
俺が無いというと
麻衣「しょーが無いなぁ、 じゃあ、乾くまで待つか」
と言って再びTVを見始めた。
俺はそんな彼女に、恐る恐る声を掛けた。
「あの、 もしもの時はちゃんと責任取るから」
と言うと
麻衣「じゃあ、私と結婚してくれるの?」
と言った。
えええ~?
何もそこまで思いつめなくても、と俺が言おうとすると
麻衣「だって、好きな人の赤ちゃんが出来ちゃったら・・・」
「産むしかないじゃん」
彼女は真剣な顔でそう言う。
そんな時、彼女のスマホに電話が掛かって来た。
彼女は
麻衣「うん、 うん、 分かった。直ぐ帰るから」
と言って電話を切った。
そして
麻衣「お母さんからだった。 じゃ、私帰るね!」
などと言いながら身支度をして
麻衣「連絡、 待ってるから」
と言い残して帰って行った。
それは、あっという間の出来事だった様な気がする。
何しろ全てに実感が無い。
明日、彼女にメールを送ろうと俺は思った。
メールが返って来れば、今日の出来事は現実で有ったのだろう。
あれから彼女とは順調に交際を続けている。
会って、気分が盛り上がると必ずエッチをした。
正に彼女とのSEXはエッチと呼ぶにふさわしいものだった。
その愛らしい美少女姿と明るい性格で。
まあ、少々キツイ所は有るが。
今日も自宅で彼女とくっ付いている。
勿論、ゴム付きで。
彼女は、あの時の出来事で妊娠をしなかった。
そして、あの日以来優しい麻衣ちゃんは姿を消した。
今日もあの勝気な麻衣が俺の相手をしてくれている。
その彼女だが、最近SEXに慣れてきたのか、やたらと主導権を握りたがる。
体位はいつも彼女が上だ。
更に、その中でもお気に入りなのが対面座位だ。
向かい合って、俺が彼女を抱っこして繋がるヤツ。
彼女はいつも、自分のペースで達する。
そして何時しか彼女は、俺の腰の上で繋がっている間中、何でも話す様になった。
家の事、学校の事、友達の事。
俺はここまで気を許してくれている麻衣に、常々是非とも話したい事があった。
例の超能力の事である。
「あの、ちょっと聞いてくれる?」
麻衣「ん?、なに?」
「麻衣は不思議に思った事はない?」
麻衣「不思議に思った?」
「そう、 なんで俺たちは突然付き合う事になったのかって?」
麻衣「う~ん、まあ言われてみればね~」
「でしょ! 不思議じゃない?」
麻衣「まあね~、 でもよくよく考えると・・・」
「私のひとめぼれ?」
「・・・もう、何言わせんのよ!」
などと言い合っている最中も、俺のチンポと彼女のオマンコは、ぐちゅぐちゅといやらしい音を立てている。
「後、あれ以来君のぶりっ子が無くなった」
麻衣「そうよね~、 なんか、そんな事あったような」
そして俺は運を天に任せて彼女に言った。
「もし、あれが俺の超能力の仕業だとしたら?」
麻衣「したら?・・・」
「なによ!そんな事ある訳なっ・・・・・」
彼女はびっくりした様だ。
まさか、そんな事がある訳がないと。
あの時の事を鮮明に思い出したのか?
彼女は黙ってしまった。
暫く時が流れた。
二人は黙ったままだ。
だが、敢えて俺が口火を切った。
「今ならまだ間に合う。」
「何も無かった事に出来る」
二人とも性器を繋げていて言うのもなんだが。(泣)
「今日から他人に戻って、互いに知らないふりをしていれば、いずれは・・・」
麻衣「なんで?」
「なんでそんな事言うの?」
「もう、記憶なんて元に戻んないよ?」
「ごめん、最初は悪戯のつもりだった」
「反省してます」
麻衣「・・・・・」
「じゃあ、責任とって!」
「はっ?」
麻衣「私、 こころ・・・取り換えるから、なんとかして!」
「その超能力で」
「いや~流石にそれは無理だと思う、・・・よ」
また二人は黙ってしまった。
そしてまた暫く時が流れた。
やっと次に口火を切ったのは彼女の方だった。
麻衣「じゃあ、このままでいいよ」
「えっ?」
麻衣「それが貴方の責任!」
「・・・いい、の?」
麻衣「いいもなにも、好きになっちゃったんだからしょうがないじゃない!」
「うん!」
麻衣「なにっ?」
「分かった」
俺はなんだか、泣けて来た。
その涙を彼女が、ぺろっと舐めてくれた。
悲しいかな、俺はそれでいきそうになった。
俺はただ嬉しかった。
数年後、俺たちは結婚した。
最近、ますます彼女が強くなって来た。
来年、子供が産まれる事になった。
これでもう、彼女に頭は上がらない。
それはそれで、幸せだった。
麻衣「貴方~、まだ~? 早くしてよ!」
今日も彼女にしかられた。
俺は、あの老猫に半分だけ感謝した。
おわります
※元投稿はこちら >>