「しかしながらまさみさんも、慎二さんの首根っこ掴んで病院に連れて帰るんだから凄い女の子だったよ。 (´゚ω゚`)」ってシェフが、言いました。
「確かまさみさんは、合気道の有段者だったんですよ (´∀`)
下手な男よりも怖いんですよ。」って言いました。
「後で早百合さんに聞いてご覧なさいよ。
本当に凄い女の子だったよ。」って言いました。
「あのぅ、核心のおふたりの亡くなった原因って何だって事を、知りたいんですよ。」ってやっと僕が、口調挟んだ。
「あっ、ごめんなさいね。
若い男と女が本音でも、付き合えば恋に発展するんですよ(´∀`)
まぁ、慎二さんは、姉さん女房ってこのお屋敷に挨拶に来ました。
最初は、ご主人様も、大奥様も、まさみさんをお嫌いだったんですよ。
でもそのうちに、心優しくて、強いまさみさんが大好きになってしまったんですよ。
このめちゃくちゃな慎二さんを、上手く操れる奥さんは、まさみさんってお認めになりました。」
もう僕らは、うなずき話をどんどん聞きたくてたまらない。
「それからどうなって行くんですか?」って真美ちゃんが、言いました。
「まぁ、当家は認めたんですよ。
しかしまさみさんの両親は、反対されました。」
って言いました。
「えっ、なんでですか?」って僕が、聞きました。
「まぁ、あちらの両親はまさみさんは、お医者の奥様として育て上げた。
しかも当時の看護婦主任さんって、自慢の娘さんですよ。
そんな娘を、ぼんくら息子の嫁に出さない。」って大反対だったんですよ。
「そうですよ。
私だって主任まで、登りつめたならばもったいないですよ。」って真美ちゃんが、言いました。
「そこで私の弟子としての修行を申し込みされたんだよ(´∀`)」ってシェフが、言いました。
「調理師の腕さえ磨けば、何処でもかみさんと子供を、食わせて行ける時代だったんですよ。
だから私は、坊っちゃんではあるけれども厳しくしつけから仕込んだよ。
甘えは、許さない。
厳しい修行に慎二さんは、耐えた。
そして調理師免許を、1発合格したんだよ。」って言いました。
「そうですよ、今ではどんな事にも、中途半端な慎二さんが、初めての栄誉な成功を、納めたんです。」って夫婦は、思い出したのか?
涙いっぱいでした。
「その時には、まさみさんのお腹には、赤ちゃんが、出来ていたんですよ(´∀`)
もう立派なパパとママですから、慎二坊っちゃんは、合格の賞状と今ならば動けるまさみさんを車に乗せてはまさみさんの実家に挨拶に行きましたよ。」ってメイドさんが、言いました。
「オウ、あの時の慎二さんは、本当に立派な青年だったよ。」ってシェフは、泣きながら話した。
まさみさんの実家の親族一同の前では、慎二さんが、土下座してまさみさんとの結婚を許して欲しいとお願いしたらしいんですよ。
「ありぁ、そこまでしての決心ですか?」って僕らは、うなずきながら慎二さんを尊敬しました。
「更にまさみさんも、皆さんの前で、妊娠の報告をしました。」
「ここまでされたら、両親も親族一同も、反対は、できませんよ。
やっと許しが出ました。
慎二坊っちゃんからの最後のお電話は、わたくしと大奥様にありました。
「やっとご両親の許可を頂きました。
これから帰ります。」ってねo(^o^)o
「もう当家は、お祝いの用意をして今か今かと待っていました。」ってシェフが、泣き崩れた。
「悲劇の連絡を取ったのは、私ですよ。」ってシェフが、泣きながら話した。
「慎二坊っちゃんとまさみさんの車が、酒酔いの酔っぱらいのダンプカーに弾き飛ばされた。」って警察からの連絡をご主人様と一緒に、聞いてしまった。
その頃は、女性達は、お祝いの飾りつけや産まれて来る赤ちゃんの服や大奥様は、赤ちゃんの靴下を編んでおられた。
とりあえずは?ご主人が慎一郎さんを最初にお呼びになりました。
慎一郎さんが、女性達に説明して当家皆病院に駆けつけた。
「慎二坊っちゃんは、即死でした。
車が、激しく回転して道路を回った。
警察では、ガードレールとの衝突回避をわざと運転席側に向けた努力の痕跡ありって説明されました。
壁に激安でした。
その為に助手席の方は、ほぼ無傷状態です。
こんな珍しい事故はない。って説明していました。
慎二さんは、最後の最後まで諦めずに、家族を、守り尽くしたんですよ。」
って説明されました。
僕らもシェフ夫婦も、抱き合って泣いてしまった。
メイドさんが、病院での続きを話してくれた。
「まさみさんは、事故の衝撃で、流産してしまった。
大奥様と早百合さんとわたくしが、駆け寄ると最後に、「お義母さん、お姉さん、メイドママごめんなさい。」って1ことだけ言い残して、亡くなった。」って説明してくれた。
一同無言で、泣きました
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