このお屋敷のメイドさん達は、仕事本当に早いんです。
慎一郎さんが、大家さんと奥様に席編成を説明している。
其を聞いて奥様は、大喜びした。
早百合さんと真美ちゃんが、メイドさんから車椅子を預かる。
奥様をふたりで車椅子椅子に移動させた。
そのくらいの時間なのに、「皆様席のご用意が、終わりました。
お酒とワインとジュース類は、各円テーブルにセットしてあります。
お食事は、少しずつ移動させます。
前菜やおつまみは、シェフが調理中ですのでしばらくお時間くださいませ。
まずは女性のお席を、ご案内致します。」って移動し
もう大奥様は、上機嫌ですよ(;゜0゜)
よほど真美ちゃんが、お気に入りなんだ。
「お待たせ致しました。
殿方様のお席をご案内致します。」って呼ばれる。
僕も、大家さんの脇に周り少し足を引きずる父親を支えた。
席に座らせた。
隣の慎一郎さんが、立ったま上を向いていました。
メイドさんが、ハンカチを渡していました。
「すまない、信二さん親父と先に飲んでいてくれるか?
私トイレだよ
すまない。」って退席してしまった。
「お父さん今日は、遅くなってごめんなさい。」ってお酒を注ぎました。
「うむ」って、お父さんは、一升瓶を掴んだ。
若いメイドさんが、「お手伝い致しますね(^-^*)」って、支え注いでくれた。
ふたりのコップに、お酒が入った。
「お父さんすいません。」って慎一郎さんが、戻った。
僕が、お酒を注ぎました。
3人で、「ぐいーい」って、飲み干す。
「う~ん、実に上手い。
今日は、最高の食事会だ。」ってお父さんも、涙が、ポロリと垂れた。
またメイドさんが、ハンカチを手渡す。
慎二坊っちゃんは、暴れん坊だったのでご主人様も、慎一郎さんも、お心痛めて、いらっしゃいましたんですよ。
信二さんが、こうしておふたりの前に現れて同じようにお酒を酌み交わす。
これは、ご主人様神様のお情けでしょうね。
って年配のメイドさんも、泣いていました。
慎一郎さんが、ぽつりぽつりと昔の話を、してくれた。
「慎二ってのは、本当に甘い弟だったんだ。
まぁそこそこ勉強は、出来たんだ。
しかし仕事が、なかなか長続きしないんだ。
まぁ末っ子のボンボンのお坊ちゃんってほとんどのパターンだよ」って話した。
「そんな慎二が、単車の単独事故で、病院に担ぎ込まれたんだよ。
まぁ、単独だからガードレール壊しただけの人様には迷惑かけなかったのは、幸いです。
それに命は、助かったんだけども足少し痛めてね。
正常に歩けるまでのリハビリテーションを見守ってくれたのが、早百合とまさみさんなんだ。
まぁ弟の世話を親密にしてくれた早百合に惚れて嫁さんになってもらったんだけどねぇ。
まぁ私達のなれそめは、死んだ慎二だよ。」って話してくれた。
「えっ、慎二さん亡くなったんですか?」って驚く。
お父さんは、メイドさんにお酒を注いでもらって飲んでいました。
僕らの今日だけ兄弟にも、お酒が注がれた。
「ああ、現在の君と同い年位かなぁ?」って慎一郎さんは、ハンカチで涙を拭く。
「ええ~ぇ。」って僕は、驚くばかりです。
「あっ、まさみさんは、どうなったんですか?」って先の話を聞きたくてたまらないんです。
「まぁ順番に話すよ。」ってまた酒を、飲んだ。
僕も、興奮してまた飲んだ。
「特にまさみさんは、時には、怒る。
時には、優しくって、ひねった慎二の心を立ち直らせた女性なんだよ。」って話してくれた。
「だから玄関で、私達夫婦が、特に真美ちゃんに駆け寄ったのは、すまない彼女の面影が有りすぎだったんだよ。
「でも、早百合さんは、まさみさんのわけないか?とも言ってましたよ(;゜0゜)
まさかまさみさんも?」って聞いた。
「ああ、ふたり共に亡くなったよ。」って言われた。
「そんなぁー。」って僕も涙ぐんだ。
後ろに控えていた年配のメイドさんが、「ご主人様、慎一郎様この先は、当事者の方には、辛すぎですよ。
よろしければ、わたくしが、慎二さんに、お話しても宜しいでしょうか?」って言われた。
慎一郎さんが、「ああ、頼むよ(T0T)
とても親父も私も、まともに話せないよ。」ってふたり共に、泣いてしまった。
年上の大人が、泣くなんてよっぽどです。
同じように奥様と早百合さんも、泣いていました。
後ろの老年シェフが、料理を運んだ後に控えなが立ったままです。
なんだか泣いているみたいだった。
昔に、慎二さんとまさみさん夫婦には、悲しい出来事が、起こったんだ。
真美ちゃんを見た。
やはり少し涙ぐんで、キョロキョロしていました。
メイドさんが、「過去の悲しい出来事を、しっている者は、わたくしとあのシェフですよ。
実は、私達も夫婦なんですよ。
「私達も、慎二坊っちゃんが、結んだ夫婦ですよ。」った言われた。
兄夫婦とシェフとメイド頭を結んだ慎二さんって、凄い人なんだ?
みんなに愛されていたのに何故に?
僕は、この事実が知りたくてたまらない。
真美ちゃんが、泣きながら、僕の胸に抱きついてきた。
「真美ちゃんも、いろいろと話を聞いたんだね。」って聞いた。
「ハイ、これ以上は、シェフ夫婦に聞きなさい。」って言われた。
ご主人様信二さんをお借りします。
大奥様真美さんをお借りします。
「信二さんと真美さんお隣のお部屋に行きましょう。」って案内されました。
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