「ちょっと君起きなさい。起きろ。」って乱暴が起こされた。
周りを見た。
ごっつい作業着姿の工事業者らしき男性と警察官が、僕を囲んでいました。
「はあぁ、何か?」って言いました。
「あんた人の家で、なにもしているの?
直ぐ退去しなさい。」って言われた。
警察官が、「あなた身分証は?」って言われた。
「何で?」ってまだまだ状況が、わからない。
「ここは、これ取り壊しするんです。
危ないので避難してください。」って、スーツ姿の若者が、言いました。
警察官が、更に増えた。
少し偉い階級の警察官が、僕の顔を見た。
「ちょっと悟か?」って言われた。
「はあぁ、そうだよ。
何故僕の名前を?」って聞いた。
若い警察官は、「免許証とかないのか?」って乱暴な聞いた。
「あなた階級と名前を教えてください。
私を取り調べするならば、それなりの手順を踏んでからでしょう。」立ち上がりました。
「生意気な事言うと、公務執行妨害で、逮捕するぞ。」って脅した。
「公務員職務規定違反って、知っていますか?
あまりに失礼な扱い方すると、あなたの将来に響きますよ。」って反論した。
「ちょっと待った。
あなたは、〇〇悟さんですね?
私は、〇〇洋一って言います。
覚えていますか?」って言われた、
工事業者らしき作業の仲の年配の人も、近づいた。
「私は〇〇勇治って言います。
悟君。
いつ地元に帰って来たんだよ。」って言われた。
「ええーぇ、洋一と勇治か?
いやぁ、久しぶりだ。
話しが全然わからないんだけども、何これ?」って聞いた。
まず偉い警察官が、「私の幼なじみだ。
私が話すから君たちは、下がりなさい。
悟君この家は危険なんだ。
直ぐ避難してください。
詳しい話しは、安全な場所で説明するよ。」って言われた。
「あっ、ならば父と母の避難を優先してください。
隣の部屋にいるんだ。」って言いました。
「この家の人は、既に他界した。
だからあなたも、直ぐ我々と避難しましょう。」って言われた。
「ちょっと洋一他界ってなんだ。
ふたりは、死んだ?
僕は、久しぶりに昨日の夕飯食べた。」って、隣の部屋に行った。
ほこりまみれの部屋で、何も無い。
さっき座っていた場所には、母ちゃんが、作ってくれたガウンだけがあった。
ガウンを拾うと勇治と洋一に捕まえられて、家の外に強引に出された。
外では強風が吹いていました。
家の瓦が、飛び散りました。
ガラスや障子も飛び散りました。
地面が、激しく揺れた。
東北地方で起きた地震だった。
僕の目の前で、家が、崩れて行きました。
「父ちゃん母ちゃん」って、家に向かった。
「悟危ない。待て。」って言われたその時には、若い警察官も、束になって僕を押さえた。
「悟君、警察署に来なさい。
順番に説明するよ。」ってパトカーに強引に乗せられた。
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