それから暫く経った帰り「若山君…今日家で宿題しない?」と言ってきた「うんいいけど…」「やった!」と言った。吉田さん家に着き上がった。初めて女子の部屋に入った。(これが吉田さんの部屋かぁいい匂いするなぁ)と感動していた。すると「実は若山君にお願いがあって」と言った。「何?」「ママにおこずかいアップの幻術掛けてくれないかな?」と言ってきた。(なるほどその為に呼ばれたのか)と思って「いいよ」と答えたらニッコリ笑って喜んだ。やがて母親がお茶を持って部屋に入ってきた。俺は丁寧に挨拶してから(貴女は麻耶ちゃんのこずかいをアップする)と念じて掛けた。すると母親は麻耶ちゃんを呼び出した。暫くして麻耶ちゃんがニコニコ顔で戻ってきた。「やった!若山君ありがと!」と言った。俺は「余りこの力に頼らない様にね」と釘を差した。「若山君偉いね…私だったらいっぱい使っちゃうかも…」何故俺がそんな事を言ったのか、それはこの目にはリスクがあったからだ。始めの頃は視力が2、0あったのが、この能力を使う様になってから、大分落ちて今は1、0にまで落ちたからだ。
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