放課後、吉田さんが「若山君、一緒に帰ろ」と誘ってきた。俺は照れくさかったが「うん」と言って一緒に帰った。吉田さんが「若山君…左目見せて」と言った。俺は嫌だったが眼帯を外しゆっくりと目を開き見せた。「わぁ…赤いんだね…あっ!?真ん中は白いんだ…綺麗」と言った。この目を見て嫌がらない子は初めてだった。「気持ち悪くないの?」「何で?」「だってこんな目だよ?小学校の友達なんか嫌がってたし」「病気なんでしょ?」「そうだけど…」「病気なんだから仕方ない事じゃん」と言った。俺は吉田さんにならと左目の秘密を話した。「えぇ!?嘘だぁ」と信じなかったが、その証拠を見せると言って、公園に行きそこのゴミ箱を荒らしていた、カラスを見つけ「今からあのカラスにこっちに来て俺の腕に乗る様に掛けるから」と言って念じた。カラスは幻術に掛かり俺の腕に乗った。「凄~い!ホントなんだぁ」と吉田さんが言って驚いていた。この左目の色々な事を吉田さんに話して、「この事は2人の秘密ね」と言ってその日は別れた。それから吉田さんと仲良くなった。
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