そんな彼女に俺は恥ずかしい場面を見られてしまった。
「一郎君、書斎で何読んで・・あっ!」
俺が読んでいた本を瞬時に理解した紗恵さんの声が小さく響いた。
俺は紗恵さんと顔と目を合わせた。
すると紗恵さんはこれまで俺や親父たちに見せてきた清楚で和やかな白い顔と目つきをキリッと変えた。
顔は赤面し、碧い瞳も何か違うものを見ているような・・・とにかく俺が知ってるいつもの紗恵さん雰囲気が変わった事に俺は恐怖に近い感情に支配された。
「裸の魔絵画なんてエッチな本読んで・・・一郎君もそんな年頃になったんだね」
「えっ、あっ、ああっ・・・すみません。なんか俺・・・」
「女の子に興味持っちゃったのかな?身体のどこかがおかしいんでしょう?」
紗恵さんは俺の異常に気付いていた。
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