②
(あっ、文字が浮かび上がってきた。)
あの時のようにインクで書いてるような文字が浮かび上がってきた。
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小動物を操る魔術
人差し指 中指を伸ばし残りの指握るべし
小動物に向かって横縦に十時を斬りながら次の呪文を唱えるべし。
スペリオン セーバー
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(小動物を操る魔術かあ!どの辺まで操るコトができるんだろう?うーむ、全く見当つかないな。今度試してみるか!)
眠くなってきたので、その日は眠りについた。
次の日の朝、
(鳩がいるな。小動物を操る魔術を試してみるか?ジャンケンのチョキを創って人差し指と中指をピッタリくっつけてピンと伸ばしてと。)
歩いている鳩に向かって横一文字縦一文字に十時を斬りながら
「スペリオン セーバー」
(よし、鳩よ、止まれ。)
心の中で言ってみたが鳩は、何事も無かったように歩いてバタバタ飛んで行ってしまった。
(あらら、飛び去って行った?この魔術難易度高そうだな。)
かなりの練習が必要かもしれない。
(ン?黒猫がいるな。あの猫ならいけるかも?)
何故かそう思い黒猫に向かって十時を斬りながら呪文を唱えた。
(こっちに来い!)
しかし、うんともすんともしない。猫は、何事も無かったように歩き去った。
(全然効果ない!この魔術、俺には、向いてないのか?)
それから何回か試してみたが、効果は、一才無かった。
(この魔術は、俺には使えないんだな。)
もう諦めの境地に入っていた。
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