1. 三人称の「カズキ」が途中から一人称の「俺」に変わっているので、虚構
の小説空間が完全に破綻しています。ぶっちゃけた話、説得力がまったくあり
ません。
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2. 必要のない「という」「ていた」「てしまった」などが無駄に頻出してい
て、リズムを悪い文体を作っています。そのため読者は小説空間に入り込めな
いだけでなく、小説時間の進行も感じ取れません。千夏の凌辱が始まってから
「この頃になる」までに3分くらいしか経っていないように感じます。いちど
自分で声に出して読んでみるといいでしょう。
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3. 細かいことですが、魔女とは悪魔と結婚した人のことをいい、魔法が使え
るかどうかとは無関係です。また一般に信じられているのと違って、中世より
も近代初期のほうが盛んに行われていました。
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4. 最後に、これは必ずしも欠点ではありませんが「生き返らせること以外な
ら、何でもできる」主人公が、わざわざ「すぽるとの終わる時間を見計らい、
フジテレビに向かっ」ちゃう奥ゆかしさが、なんとも笑えます。小説にはこう
いう遊びも必要なので、ギャグとして利用する道を考えるといいでしょう。
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