男たちは、女湯と書かれた暖簾から次は、どんな女が出てくるか、期待に胸を膨らませて、見つめている。すると丸々と太ったお
ばさんが、ドタドタと歩いて暖簾から出てきた。(やばい。)同時に男たちは、視線を思いっきり外し全然別の方に顔を背けた。背筋に悪寒が走る。
(このオバサンの浴衣を捲るのは、流石に、二人には、可哀想だな。)
オバサンが何事もなく立ち去る男たちは、(助かった。)ホッとしたように安堵の胸をなで下ろした。すると30位の人妻と言った感じの女性が、出てきた。男たちは、また捲れないかな、と期待して目が釘付けになっている。人妻の浴衣の裾がスーと引っ張っれたかと思うと、上にフワリと持ち上がった。高級感漂う刺繍をあしらった黒のショーツが一瞬丸見えになった。
「イヤンッ。」
すかさず浴衣を抑えた。が、男達の食い入るような視線を感じちょっと怖い目をして睨みつけてきた。(やばい)男達は、ニヤケながら、気まずそうに目をを背ける。
誤魔化すようにオッサンは、ビールを飲んだ。と人妻の綺麗に蝶々結びされた帯がスルリと解け浴衣の前がパっと完全に開かれた。大きすぎず、小さすぎずお椀型の熟れた蕩けそうな乳房、括れたウエスト、縦長のおへそ、黒いショーツ。
「キヤッァー。」
甲高い声を出し人妻は、慌てて浴衣を抑えた。
オッサンは、いきなりの光景にビールを口から盛大に噴きだし、近くにいた少年にぶっ掛かかり、ゲホッゲホッゲホッゲホッ、とむせ返した。少年は、顔を真っ赤にしてどうしたらいいのか判らなくて俯むいている。
(クククッ)
俊一は、込み上げてくる笑いを必死におさえた。人妻は、恥ずかしそうに、走り去った。
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