ねぇ真由美さん、お願いできないかな………。
そう打診があったのは、先週のこと。時代が変わって真由美の学生だったころとは様変りしたこのご時世、新入社員を取り込みたいのはどこも同じということなのだろう。
就職活動中の学生向けに会社説明会を開くにあたり、急遽受付をするよう白羽の矢を立てられたのだ。来社する学生の受付をする簡単な仕事だからと頼まれたのはいいけれど、広い会議室に椅子を並べ、部屋の片隅に受付カウンターを設えた会場である。
余計なものをカウンターの後ろに押し込み、それを隠すために天井から長いカーテンを垂らす演出は、見た目は誤魔化せる。何せ受付カウンターを置いてしまえば分からないのだから。
そのカウンターだってアパレルの撮影用にどこかの廃業したホテルのカウンターを持ってきたもので、恐れ入る。真由美はこの日のために普段はあまり切ることのないスーツを身に着けてきた。
若い頃に気に入っていたものだが、膝丈が今の年齢にしては短くてクローゼットの肥やしになっていたものを引っ張り出してきたのだ。スタイルこそ若い頃とはほとんど変わらないから着られはしたが、いくら若く見られるからと言って40をとうに過ぎている身としては、些か気恥ずかしい。
もっとも女性ばかりが集うこの会社においては、この程度の自己主張は誰も気にしないのは救いだった。なぜなら昇進を狙う若い男性社員の中にはキャリアウーマンの女性上司に憧れを持つ若者もいて、燕になることを承知しているからと噂に聞いたことがある。
真由美はこの業界に身を置いてまだ見たことはないからほとんど都市伝説くらいに感じていたが、オフィスラブを繰り広げている上司と部下は昔からいるというのだ。まさか、バカバカしい………。
つまりはこの会社内で人知れず男女の秘め事が行われているということになる、それではたちの悪い週刊誌の作り話ではないか……。
真由美はこのときまで、本気でそう思っていた。
30分前になるとリクルートスーツに身を包んだ学生たちが続々と現れはじめ、真由美は受付業務を忙しく対応することになっていた。
かつての自分を見ているようで、心の中でエールを送りながら名前と学校名を記入してもらうと、椅子へと案内をしていく。
会場が大方学生で埋まると、説明会が始まった。
その最中にもぽつり、ぽつりとやって来る学生の受付の対応を静かにこなしていく。
カウンターにいる真由美から見て左側に会社幹部が座り、司会役がマイクを持ってあれこれと話が展開されていく。緊張感がありながら話に聞いいる者、落ち着きなく会場内を見渡す者、それぞれに性格が見えてくる。
そんな中、真由美の背後に魔の手が迫っていることなど知る由もなかった。
北見研二は入社3年目、やっとこの会社の水に慣れてきた若者だった。女ばかりの職場で揉まれ、先輩も上司も女性だった。外回りに振り回され、この業界の慌ただしさというものに度肝を抜かされたものだ。
やっと一息ついたと思ったころ、厳しさばかりの上司に食事を御馳走されるようになっていた。
容姿端麗で仕事も出来て、憧れの存在だったから嬉しかったことを覚えている。
ある日、その上司に食事に連れられた後のことだった。ホテルのバーに初めて連れて行かれ、部屋をキープしていると告げられたのだ。その意味を理解した後は、文字通り上司の玩具だった。
素晴らしい熟女のプロポーションに酔い、性技に酔い、上司の声、腰の動きに何度射精させられたことか………。
体中を舐められる舌の感触、散々焦らされた挙げ句に最後は精飲までするフェラチオ。顔面騎乗位だってこの人ならばと夢中でしゃぶりついたものだ。艶々とした濃いピンク色のクリトリスを吸えば、ディスクでパソコンを睨んでいる時とは別人のように喘ぎ、騎乗位で娼婦のように激しく腰を揺らす上司に耐えられず射精をさせられるのだ。
そうやってベッドでの役割をこなせるよう鍛えられ、性の捌け口として篩いにかけられてお気に入りの部下に成長してきたのだ。ベッドで満足させられない男に昇進の道はなく、生き残ったという自負はある。
ありとあらゆるテクニックを覚えさせられ、自分のような若者は熟女キラーというのだろうかと、自虐的に思うこともある。たまには自分の性技を試したい、以前からそう思っていた。
自分にはその対象がいた。復職したらしいパートの身分だけれど、若さを残した真由美という熟女を以前から気になっていたのだ。スーツに身体のラインを如実に出すプロポーションは素晴らしくて、とても40代には見えないのだ。同年代である上司を想うと熟女の経験値を想像すれば、当然下腹部が唸りを上げるというものである。
実行するのだ、今こそ。
直属の上司に会場の手伝いを申し出ると、何やら察した彼女は猟犬を放つように許可をくれた。
自分ばかりを相手にさせていてはと、息抜きのつもりだったのかもしれない。
研二は床まで届く天井から吊り下げられたカーテンの裏側から真由美に近づき、カーテンの繋目を割って真由美の後ろ姿を捉えていた。
パイプ椅子に座ったはいいが、自分を含めて男性は2割ほどしかいないことに中村隆は落ち着かなかった。アパレル業界に興味はあったが、これほどまでに男が少ないとは予想外だったのだ。
それにしてもさすがにアパレル業界、受付の女性はおばさん世代の年代だと思うが、芸能人なみに綺麗な女性だったことにびっくりさせられた。
気になって司会者の話が頭に入らず、つい目がいってしまう。
あれ……?…なんか様子がおかしいような気がするのは気のせいだろうか。俯いたり困ったような顔をしているように見えるのは、やはり気のせいなのか………?
隆は真由美の変化を、敏感に察知していた。
それは、突然のことだった。腰に誰かの手が触れてきて、身体を動かせなくなったのだ。それはまるで電車内で痴漢がはじまる、あの瞬間のようにである。
条件反射のように両足が動かせなくなり、全身が粟立った。振り向いて誰だかを確認したいのに動けず、スカートの裾を持ち上げられ侵入してくる手を払い除ける勇気すら出なかったのだ。
お尻を撫で回され、無駄のない手つきで女の花園の領域を攻めてくる。誰にも悟られたくない気持ちから平静を保ち、ショーツが引き下げられていくのにも抵抗できずにいた。
足元に落ちたショーツ、それを片足づつ引き抜かれる。後ろから股の下に差し込まれた手の指が、巧みに秘唇を広げて蕾に指先が触れてくる。
滑らかに優しく円を描く指が皮肉にも、真由美の動揺を鎮めていく。
ゆっくりと瞬きをする真由美が手元の紙類の角を意味もなく合わせ、整える。まるで敏感肌の頬をを撫でる指先のように主張をはじめた蕾を可愛がられ、薄く開いた唇から湿った息が出る。
そんなとき、遅れて駆けつけてきた学生がやってき来た。受付票とボールペンを差し出し、震えそうな声で対応に当たらなければならない。
緊張のためか単純な記入箇所を確認してくる学生に作り笑顔で説明をし、自分の分泌液で滑らせる誰かの指先に声が出てしまいそうなのを押し殺す。
お腹をカウンターに寄せて押し付け、甲斐甲斐しく学生に対応するふりをして何とか自分を誤魔化すことに成功した。上がりそうな顎を押し留め、椅子に座る学生たちを見回し、誰も自分の状況に気づく者はいないと安堵する。
平静を保とうとすればするほど不自然なほど色気を放つ真由美は、揺れ動こうとする腰を止めることに難儀した。
それを止めたのは、旋律を伝えるあの感触だったのだ。下半身を後ろに引き寄せられ、カーテンの中に隠れたことを知る。カウンターの外から見られてもお腹から下は相手側からは見えないことは救いだが、覚えのある何かが入口にあてがわれていたのだ。
隆は確かに真由美の変化を見逃さなかった。
眉間に深い皺を刻み、明らかに俯いてしばらくそのままだった。やっと顔を上げたときにはとろ〜んとした目付きになっており、耳に赤味がさしていたのだ。
なんだ、何が起こったのだ………。
僅かに揺れる髪の毛を耳にかき上げ、一瞬だけ合った視線をすぐに逸らし、不自然にあちこちに向けた視線を手元に落としてしまった。
隆は真由美に起こった事態に、皆目見当がつかなかった。
段階を踏んで負担がかからないよう、少しづつ奥まで挿入してきたアレを、探り探り動かしてくる。深さや場所を探り当てたかのように強弱をつけて、浅い場所、中ほどの場所、そして深い場所へと的確にピストンを繰り広げてくる。
両手で掴んだ腰を固定され、お尻の肉がたわむ程度に優しく奥を突いてくる。
ぬちゅっ…ぬちゅっ……っと辺りに聞こえてしまうのではないかという、自分たちにしか聞こえない下半身からの小さないやらしい音が、やけに大きく聞こえてしまう。
不味いと思った。誰も気付いていないと思っていたのに、そんなに不自然に見えたのか一人の男子学生が自分を凝視していたのだ。平静を装おなければ、なんとか誤魔化さなければ。
こんなことぐらい、我慢しなければ………。
真由美は何気なく学生たちを見渡すふりをして、やはり一人だけ自分を見詰める学生がいることを改めて確認した。
努めて微妙な微笑を浮かべ、受付嬢の演技を装っていく。それでも注がれる快感に意識が紛れ、呆けたような表情の恍惚さを滲み出してしまう。
理性と緊張感の戦いが、真由美を生殺しにさせていく。
太腿に食い込ませた自分の爪が痛みを伝え、どうにか社会人の顔を作らせる。
それもいつまで続けられるか、自分でも真由美は自信が持てなかった。
温かさが分身を伝い、熟女の懐の深さを伝えてくる。柔らかくて滑らかな膣壁が複雑な凹凸を醸し出し、抱きついてくる。それが柔軟さを見せて締めてくるのだから堪らない。
自分からお尻を押し付けてくるようにこちらの動きに合わせて腰を揺らし、快感を享受しながらも
堪えていることが手に取るように伝わってくる。
程よい大きさの弾力あるお尻が弾み、こちらの下半身を押し返そうとする。カウンターに両手を置いて肩を怒らせ、なんとか顔を上げ続ける健気な熟女の後ろ姿が興奮を呼ぶ。
見せる顔と上半身で会社の顔を務め、下半身では淫らな女の欲情を貪っているのだから。
複雑な凹凸の形状、複雑な皺、無数に広がる粒々が研二の性感覚を高め、全身に汗を吹き出させる。ベッドで上司に鍛えられなければ、とうに耐えられなかっただろう。
それは真由美とて、同じだった。
子作りを含めたセックスと出産を経験し、夫婦間の経験値を積んだ身体は女として最高潮に達していた。
気を抜けばオーガズムに達しそうになる状態を踏み止まり、未だ快感の波にたゆたう術を身に着けているのだから。
中を行き来する硬いペニスが堪らない快感を掘り起こし、貪欲に求め続ける自分を嫌でも自覚させられる。
お願い……もう、許して……。
でも、止めないで……
抜かないで……抜かないで………
内股になった膝で必死に立ち続け、今また遅れて駆けつけてきた女子学生に対応する。
子宮の入口を突かれる快感に膝を震わせながら、掠れそうになる小さな声を、微笑みで誤魔化す。
自分を見詰めるあの男子学生と、目が合った。
その目を逸らさなければいけないのに、釘付けになったようになぜか離せなくなっていた。
引いては突かれ、引いてはまた奥まで突かれ、硬く熱い杭が真由美の理性を破壊する。
犯されている自分を曝け出すように彼を見詰め、恍惚とした表情を見せつける。
裸を見られるような羞恥心が真由美の劣情を煽り立て、頭を麻痺させる甘い快感が我を忘れさせていく。
奥まで突かれる……入口付近まで引く……
中程まで2〜3回彷徨わせた杭が、奥まで届く……
引いては奥まで……引いては奥まで……引いては……
弓なりに撓る背中を真由美は必死に伸ばし、誰かのベニスを飲み込み続ける。
不意に耐えられなくなる快感に襲われると俯いて髪の毛で顔を隠し、気持ちを奮い起こして頭を持ち上げる。
もう何度目かの絶頂を踏み止まった……つもりだったに、耐えきれなかった。
不意に訪れた猛烈な快感に膝が崩れ、後ろから腰を掴む誰かに支えられなければ座り込んでいたに違いない。
中でベニスが脈動する感覚を覚え、この誰かも分からない男も限界を迎えたことを知った。この何ともいえない射精をされた高揚感に、真由美の身体が震える。
目を閉じて恍惚とする真由美を見た男子学生は、理由もなく勃起をしていた。それは絶頂を迎えた女の反応に酷似しているように見えたのだ。だがそれは、彼の考え違いなどではなかったことを知ることになる………。
少しづつオーガズムの波が収まり、女を知り尽くした男のように絶妙なタイミングで再び腰の動きを再開される。
放心していたような表情をしていた真由美の顔に再び妖艶さが戻り、両脚に力が込められる。
溢れ出た精液が太腿の内側を伝い落ち、狭い空間のカウンター内にぬちゃっぬちゃっと卑猥な音が響く。
敏感になった身体がすぐに高まりを見せ、真由美の口が開いていく。学生たちの誰もが司会者の声に耳を傾け視線を集める最中、一人の男子学生だけは見ていた。受付嬢を務める綺麗な熟女が狭いカウンターの中で、下から這い出てきた誰かの手にスーツのボタンを外され、白いブラウスの上から胸を揉まれはじめたのだ。
熟女は両腕でそれを上手に隠し見えなくなったけれど、見間違いではない。地震があるわけでもないのに髪の毛を揺らし……いや、身体を揺らしている。
目を離せなかった。
汗ばんだ肌が男の下半身と真由美のお尻に接触するたびに湿った音を出し、その下の結合部からは遥かにいやらしい音を響かせる。
男子学生が見詰める中で真由美の身体の揺れが早くなり、切なげな表情をした真由美が男子学生の彼を見詰めながら、もう耐えられないとでもいうように何度か頭を振った。
不意に顎を跳ね上げた熟女の身体が短く痙攣を見せ、静かになった。ちょうどその直後に説明会が終了し、社内見学へ向かう学生たちが会場をぞろぞろと後にしていく。
真由美のいるカウンターの前を学生たちが次々と通り過ぎ、あの男子学生もその後に続いて熟女の下へ近づいていた。
誰も受付嬢に関心を向ける者はなく、通り過ぎていく。だが彼は、気付いていた。運動の後に見せる疲労を浮かべていた顔を横に背け、通り過ぎていく学生たちの前で僅かに身体を揺らしていることを……。
彼だけは受付嬢の真由美に一言だけ挨拶の言葉を告げる律儀な学生を演じ、カウンターに身を寄せた。背丈のある彼は真由美に声をかけながら、少しだけ背伸びをしてカウンターの中を一瞬だけ覗き見た。
そこにはスカートの裾が不自然にずり上がり薄暗くてよくは見えなかったけれど、下半身が見える高さまでになっていたはずだ。下着が見えなければおかしいはずなのに、見えなかったのだ。
何より開いて立つ太腿が屈伸しているように揺れ動き、食べ方が汚い人の咀嚼音のような音が聞こえたような気がした。
そして男なら気付く、精液の臭いが間違いなく漂っていたのだ。
司会者や幹部たちは真由美に一言声をかけ、学生たちとは別にあるドアから出ていくところだった。
彼は通路に出て最後の学生の姿が見えなくなるのを待って、会場の中を覗き見た。
そこにはカウンターに突っ伏して最小限の喘ぎ声を上げる熟女の姿があり、姿を表したスーツ姿の若い男が後ろから貫いている場面だった。
熟女はカウンターの上に腰掛けさせられ、濃い色の乳首を吸われながら正常位で貫かれ、後ろに垂らした首を揺らしはじめた。
これが社会の現実かと、彼は密かに動画に撮ることを忘れなかった。
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