実のところ、どう返答をしたのか自分でもよく覚えていない。はっきりと承諾したわけではなく、そうかといって明確に拒絶を示しもしなかった。
真由美のそのどちらとも取れる曖昧さが、良かったのかどうか………。結果的にワンピースの裾の下を許す結果となり、今さら拒絶をするのも恥ずかしくて黙ったままになるしかなかった。
どう言えばいいか、彼の手はしっかりツボを捉えた指圧は完璧にこなし、仕事は果たしていた。けれど何というのか女の勘ともいうべきか、怪しい気配をどこかでは感じていたのかもしれない。
男性にしては柔らかい指と手の平がアンニュイな気分にさせ、段々と危険な場所に近づくにつれて叫び出したい恥ずかしさで、汗が吹き出しそうになる。
けれどぎりぎりなところで彼の手は反対側の脚に移り、足の指と裏から脹脛へと同じように上がっていく。そして、際どい場所へと近づいていく。
けれど、何を期待していたのだろう……私は……。
何事もなく彼は下半身への施術を終えていた。
触れてしまいたい…そんな気持ちをぎりぎりのところで抑え、ワンピースの中から手を引き抜かせてもらった。彼女のあそこ付近は熱くなり、湿気が纏わりつくような、サウナのような熱気が汗ばむようだった。
あれだけの体温の上昇を感じるということは……。
興奮していると、確信を持たざるをえなかった。
期待と落胆の狭間にいる彼女を、もっとその気にさせなくては……。
お仕事はもしかしたら、ディスクワークが多かったりしますか………?
あっ……えぇ、そうですけど………
やっぱり……頭痛とか目の疲れとか、頭が重いとかはありませんか……?
あぁ……そんなことまで分かります……?
あまり自覚はないようですけど、かなり凝ってましたから……
ディスクワークのお仕事をされている方は、今も昔も多い症状ですね………?
もう少し解しておくとかなり楽になると思いますよ……如何されますか?
あぁ……じゃあお願いしてもいいですか……?
分かりました……あの、服に皺ができてもいけませんから、もしお嫌でなければ直に触れても構いませんか……?
今さら断らない(断れない)ことを分かりながら、表面上の承諾を求めてみた。数秒後には背中のファスナーをゆっくりと腰まで下ろし、背中の肌に触れる彼の手があった。
安者には見えないブラジャーの後ろ側はしっかりとホックが止められ、肩から肩甲骨の周りを中心に指圧を加えていく。
ブラジャーを跨ぎながら上、下、横、反対側と親指を支点に5本の指を肌に触れさせていく。
段々と腰付近にまで下がって暫く指圧を加え、十分に堪能させてから再び背中へと戻っていく。
その際に脇腹から肋の付近に親指以外の指を滑らせながら触れていると、鳥肌が浮ぶのが分かる。
そろそろかな………。
そう感じた彼は焦らされた真由美が痺れを切らしているだろうと、そう踏んだのだ。
あの……お嫌ならもちろん、はっきり仰って下さいね………下着のホックを、外させて頂いても構わないでしょうか………?
真さすがに真由美の返事は、すぐには返ってこなかった………。
ぷつっ……っと、何がが外れる感覚があった。
いきなり不安なる気持ちを堪え、ブラジャーで遮られていた部分に触れられるのが分かった。
あぁ…やっと満足のいく指圧が受けられる、そんな思いと不安、何かを期待する小さな気持ちが見え隠れする。
肩甲骨の背骨側から下側へ、そして外側へ触れられたときだった。両腕は肘が上がった状態で開いていたから、見えていたはずだ。押しつぶされた胸が、横に広がっているのを……。
そこに恐らく薬指と小指、そこが触れたのだ。
えっ……っという気持ち、やっぱりという気持ちが同時に湧き上がる下に下がる指が肋に触れ、再び鳥肌が浮かぶ。
ちょっとよろしいですか……?
両手をベッドについてみてください………
何の意味があるのか分からないけれど、真由美は言われたとおりにしてみた。
浮いたブラジャーが前にぶら下がり、変な感じだっだが、肩甲骨が中央に寄った渋滞で彼の親指が優しく触れてくる。
こんな状態でも安堵感を感じさせてくるのだから、不思議な感じなものだ。そう思わされたのも束の間、彼の親指以外の指が胸のアンダーに触れてきたのだ。
心臓の高鳴りが伝わっていたら恥ずかし過ぎると思うと、余計に鼓動が早くなる。そして、ついにその時がやってくる。
それはあまりに自然にだったので、一瞬自覚をするのが遅れたほどだった。すぅ〜っと上がってきた彼の手が両胸を包み込み、えっ……っと気付いたときには温もりの中にあった。
促されるままに両膝を立てて四つん這いになり、彼の手に揉み解されていく。お尻には彼の硬くなった化身が押し付けられ、顔から火が吹き出しそうだった。
拒絶を見せず、なされるがままだということは、受け入れているの見なされても仕方がない。
事実、半分はその気にさせられているけれど、もう半分は受け入れ難い羞恥心でどうにかなりそうだったのだ。
指に挟まれた乳首が硬くなっていくのが自分でも分かり、先端を指の腹で撫でられて声が出そうになる。
あまりにソフトな触り方に、ショーツが酷いことになりやしないかと心配になる。真由美の不安を見透かしたように、彼の片手が下がって潜り込んでくる。
心の叫びを無視したようにショーツのは中へと入ってきた手が………。
もう、何も考える余裕は真由美に残されてはいなかった。
はい、じゃあこちらへどうぞ………
真由美たちのいる施術ベッドの隣に、人が案内されてきた。白い布で隔てられただけの隣には、人の気配がある……。その現実が、緊張感と背徳心を呼び寄せる。
真由美は声を堪えるのが、やっとだった……。
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