マウスを掴む手の震えが大きくなる。
もう片方の手を口元まで運び、その指を噛みながらバソコンの画面を見詰める。
その真由美の姿は頭の中で思案を続け、アイデアを絞り出すことに難儀しているように見えなくもない。
彼の唇に咥えられた真由美の蕾に唇の粘膜が張り付き、吸っては離すことを繰り返えされていた。
その彼の地味な行為が真由美の心の中にある静かな水面に波紋を作らせ、うねりを発生させる。
舌先でぱたぱたと軽く叩いては横にスライドをさせ、真由美の呼吸を乱すことに貢献する彼。
何をするわけでもなく仕事をしている体で机の上の手を動かし、ボールベンを掴んでは転がす。
仕事をする時にしかかけない眼鏡の奥で目を潤ませ、息を詰まらせては荒く吐き出す。急いで息を吸っては途中で止めさせられ、数秒間の甘い拷問に耐えて吐息を震わせる。
それまでは意識の中になかったけれど30代後半から性欲が顕著になり、パートとして復職したことが皮肉にも、真由美の女の部分を開拓する結果となってしまった。
それは望んだことではない。毎朝の通勤でバスの中といい電車の中といい、痴漢の被害が続いた末に行為がエスカレートし、そして………。
毎回あれだけ感じさせられたら、嫌でも覚醒してしまうというものだった。
痴漢の実に半数が若者だったのがショックだったけれど、中年の自分が性的対象にされてしまうことを当初は卑下をしていた。そうしなければまだ女に見られることの優越感に、酔ってしまいそうだったからだ。
必死に保ってきたプライドの仮面を被った理性は脆くも崩れ去り、求め続けられる日々に酔いしれるようになっていた。中に射精をされても妊娠する可能性は限りなく低く、出される恐怖心も今は薄れてしまった。
自分のディスクに居ながらその下に潜り込んでいる若い彼にクンニリングスを受けている、この信じられない現状はいったいなんなのだ……。
今や少数派となった真由美の中の理性がそう叫びながら、目を覚ませと揺さぶってくる。
けれどこの甘い誘惑には勝てそうもなく、机の下からいやらしい音を立てながら舌を動かす彼に、真由美は従順な女になることを選んでいた。
まるで小指の先をしゃぶるようにクリトリスを包みこんだ彼の唇が根元まで咥え込み、フェラチオ紛いのピストンを織りなしていく。絶妙な吸い付き加減で唇を密着させ、例えようのない快感に酔わされる。
視線を前に向ければ園芸用の壁の粗く空いた隙間から、同僚たちの働く姿が目に映る。自分は何をしているのかと自責の念をその時は感じるのに、次の瞬間には快感の蜜の中に浸ってしまう。
その矛盾が背徳感を生み、指を挿入しはじめた彼が抜き差しをされる動きに合わせ、罪の意識は溶けていく。
第2関節まで入った2本の指を上に向け、真由美のお腹側を常に撫でていく。
膣の形状に合わせて関節を曲げた指が、感じる所を何度も通り過ぎては戻り、呼吸を整えることが難しくなっていく。
彼の指は根元まで粘度の強い分筆液が絡みつき、指を開くと水掻きのような膜が出来上がった。
それだけこの人を感じさせていることが喜びとなり、指の腹に伝わるざらついた膣壁を丹念に探っていく……。
ぬっちゃっ…くっちゃっ…ぬっちゃっ…くちゅっ…
彼の目の前で粘膜と触れる指が、堪らない音を奏でながら分筆液を吐き出しでいく。降りてきた華奢な真由美の手の指が太腿の肌に爪を立て、食い込ませた。
堪らなくて指の抜き差しを続けながら、彼は艶々と光るクリトリスに舌を這わせる。真由美の震える指に髪の毛を鷲掴みにされても、痛みに耐えてまでも彼には行為を止める選択肢はなかった……。
もう駄目、耐えられない……
彼の髪の毛を鷲掴みにして引き剥がし、椅子を引いて立ち上がった真由美が素早くスカートを直すと、彼をディスクの下から出るように命じた。
真由美は彼を伴って、同僚たちのディスクの横を通過していく。少し堅い表情を見せる真由美と同じような表情を見せる応援部隊の彼を見て、同僚たちは何やら勝手に一つの結論に達していた。
意見が合わなかったか、彼が何かの失敗をしたがである。いずれにせよ彼は真由美の説教を受けることになる。あの説教部屋で………と。
真由美の会社では上司などへのお茶汲みの風習は消え去り、基本的には皆んな自分の分は自分ですることが常識化している。
説教部屋と揶揄される部屋とは給湯室のことで、遥か昔にお局様がそこで新人をいびっていたことから、そう呼ばれるようになったのだ。
いまでこそパワハラが叫ばれる時代になり、常識の範囲でマンツーマンのやり取りを人目を避けて行われる場所として、給湯室は選ばれている。
上司と部下、先輩と後輩……そういった立場の強い者と弱い者がそれなりの表情で連れ立って給湯室へ向かうとなると、暗黙の了解で誰もしばらくは近づかない。
そのことを真由美は利用しない手はないと、考えての行動だったのだ。真由美は知らなかったけれど蛇の道は蛇、同じ考えの人が同じ行動を取ってきていたことなんて、想像すらしていなかった。
その人物たちは上司の立場にあり、ディスクに着きながら真由美たちの行動を見て事情を察していた。そして、こう思った。
今日はお抱えのペットに、頑張ってもらおうかしら………と。
広くもない給湯室に入ると彼を前に真由美はしゃがみ込み、スラックスのチャックを引き下げた。
興奮で顔を強張らせる彼を見上げながらペニスを引っ張り出し、既に分泌液で糸を引くそれを躊躇なく口に含んだ。
若い彼の筋肉質のお尻を両手で抱え込み、無駄に音を立てるような愚行はせず、唇を密着させて首を前後に振る。張りのあるペニスが愛おしくて、亀頭に舌を這わせてローリングする。悶絶する彼を見ながら再び首を振りはじめ、彼の息使いが怪しくなっていく様子を見て自らも興奮していく。
いよいよ彼が怪しくなったところで口を離し、そんな真似をする真由美に失望を覚えた表情の彼に対し、真由美は告げた。
まだ出しちゃ駄目よ、分かったかしら……?
散々と彼に弄ばれたのだ、彼にも味合わせないと気が済まないと思ったのだ。もちろん彼にはそんな意図はなかったのだけれど………。
スカートを捲くり上げた真由美はシンクに腰掛けて見せ、彼の見ている前で膝を開く。彼の目には明かりの下で黒々とした剛毛と分泌液に光る秘唇がはっきりと見え、興奮した真由美がまっすぐ見詰めているのに気付かされたみたいだった。
吸い寄せられるように身を寄せてきた彼は真由美のそこに分身をあてがい、ゆっくりと確実に入ってきた。
頭を仰け反らせた真由美が止めていた熱い息を吐き出し、彼の分身を受け止める。奥まで到達した物が行動を開始した。
真由美の瞼がゆっくりと閉じられ、若い彼の背中に両手が回されていく……。
あの日の資料室で交わった時と同じく、中は温かかった。剛毛を生やして一見グロテスクに見えるこの人の中はとても優しく、それでいて頭を掻き毟りたくなるくらいの刺激を与えながら包み込んでくる。
纏わりつく、抱きつかれる、絡みつく……。
如何なる言葉も陳腐に聞こえるほど悩まされ、いますぐにでも射精してしまいたくなる。それに抗って腰を揺らし続けるのは、この人のこの人表情が見たいからに他ならない。
この恍惚とした熟女、真由美の顔を………。
若い彼の身体を挟み込むために膝を大きく開き、太い杭が出入りする様を見下ろす。あまりに下品でいやらしい光景に劣情が迫り上がり、身体が燃えるように熱くなる。
彼が弱々しく情けない声を出しながらやっと腰を揺らし、射精の許可が下りないかを気にしている。もちろん真由美にその気はなく、ただ彼の逞しいペニスを身体の奥に感じ、締め上げる幸せを堪能するのだ。
カリ高の亀頭が膣道を押し広げながら突き進み、後退してはまたも迫りくる。得も言われぬ快感が声なき吐息に溶けて吐き出され、奥を突かれるたびに真由美は唇をわなわなと震わせる。
少しづつ早くなる彼のビストン運動が、もう一段回の加速を見せる。切なそうに真由美の顔を見詰める彼を見て、仕方がないかと真由美は告げた。
我慢できなくなったら、言いなさいね……
ここで出されると後処理の問題があり、何よりも精液の臭いという問題がある。中に出されるわけにはいかないのだ。
必死の形相で腰を躍動させる彼と口を重ね、舌を絡ませる余裕のない彼の舌を吸う。呻きながら荒い鼻息を吹き出させ、限界を迎えた彼を突き放した。
間髪入れずその場にしゃがんだ真由美は彼の分身を口に咥え込み、射精を促すように首を振る。
射精のタイミングを逸した彼が声を発しないままの断末魔の叫びといった表情を見せ、真由美の口の中でついに力尽きた。
凄い量だわ………飲み込むのが大変じゃない……
もっ…申し訳ありません………
それに凄く濃かったし、定期的に出さないと身体に毒よ……?
あの、彼女とは別れてしまいましたし、貴女とまた仕事ができると知って、もしかしたらと我慢してました……
何よ若いのに私みたいなおばさんと、またしたかったなんて変態ね……年相応の相手を探しなさい…
おばさんなんて、ご自身を卑下しないで下さい……
真由美さんって、呼んでもいいですか……?
貴女はとっても素敵です、美人だし仕事もできて、いやらしくて………
最後の言葉は、余計なお世話だけどね……
あっ…誉め言葉です……とっても魅力的で、あの日から忘れられなくて、夢にまで出てきたんです……
あら、やっぱり変態じゃない……それにディスクの下であんなことを始めるんだから……
ごめんなさい、貴女が素敵だから我慢できなくなりました……
素敵、素敵ってもう少し語彙力を上げなさい……
それになあに、ちっとも萎えないなんて挑戦的じゃないの……
あっ…いやっ…これは……申し訳ありません……
えっ………えっ!?……
未だ勃起を保ちながら脈動を続ける彼のペニスを真由美は掴み、上下にしごき始めた。
まっ…待ってください……いま出したばかりで……
いま出したばかりだから、何なの……?
自分だけ射精して、あたしのオーガズムはまだなの……分かるわよね……?
スカートを捲くり上げて身体を反転させた真由美が魅力的な白いお尻を彼に見せて、シンクに手を着いた。肩越しに彼を振り返り、お尻を突き出して見せる。
その意味するところは明白であり、彼は諦めたようにペニスを真由美の中に埋没させていた。
快感を上回る不快さに顔をしかめ、射精直後とあって過敏になったペニスに困惑しながらどうにか腰を躍動させていく。
やがて不快さと快感が逆転すると、真由美の身体が揺れるほど彼の激しい突き上げがはじまった。
真由美のお尻の肉が波打つように歪み、肌を打つびしゃっびしゃっ……という卑猥な音が立ちはじめる。
真由美は息を止めては吐き出し、また息を止めては深く堪らない快感に抗った。崩れ落ちそうになる身体を支えられ、ゆっくり背中を反らせはじめた真由美が不意に身体を弾ませた。
座り込みそうになる真由美を支えた彼は、初めて熟女をオーガズムに追い込めたことに胸をときめかせた。
真由美が呼吸を整えながら、彼に言った。
ねぇ、もっと突いて………
欲しいの、このままじゃ仕事にならないから……
もう一度シンクに腰掛けた真由美は正面から彼を受け入れ、口を重ねると今度は彼から舌を絡ませてきた。
にょりっ…にょりっ…にょりっ…にょりっ…にょりっ…にょりっ…にょりっ…にょりっ…にょりっ……
ペニスと粘膜が接触する生々しい音が途切れることなく続き、透明だった分泌液が空気を含んで白くなっていく。
やるせないとでもいうように切なげな表情を見せる真由美が彼の首に掴まりながら、首を振る。
ゆっくり頭を後ろに反らせ、絞り出すような最低限の喘ぎ声を漏らす。
じゅぶっ…ぬっちゃっ…じゅぶっ…ぬっちゃっ…
じゅぶっ…ぬっちゃっ…じゅぶっ…ぬっちゃっ…
卑猥な二重奏を奏でながら、若い彼の腰が真由美を攻めていく。
赤紫色の小陰唇が横に押し広げられ、ピンク色の膣口から中へとペニスが出入りを繰り返す。
膣壁の上面におびただしい数の粒々が広がり、膣の収縮がはじまると彼の余裕も削られていく。
気を紛らわせようと真由美のブラウスを捲くり上げ、ブラジャーをずらして乳房を露出させる。
女盛りの真由美の乳首は濃い小豆色をしたあまりにもの卑猥さを見せつけ、しかもクリトリス同様に大き目のサイズをしていた。
それにむしゃぶりついて、舌に弾ける勃起した硬い乳首の感触を楽しみながら……もとい夢中になって腰を前後に揺らした。
締まる膣が彼の理性のコントロールを失わせ、目を血走せながら腰の躍動が加速していく。
あぁっ…あぁ〜…凄い………
お願い…もう許して………
もう……あぁ〜っ…………
真由美のうわ言のような言葉はそこで途切れ、後は卑猥な息使いだけが続いていく。
瞼が完全に閉じ切らない真由美がその隙間からは白目を覗かせ、はうっ…はうっと途切れ途切れの吐息を漏らす。
慌ただしく抜き差しが繰り返されていた結合部が不意にその動きを止め、数回の短い痙攣を見せた彼がペニスを引き抜いた。
真由美に我慢できなくなったときは、言うようにと釘を差されていたのに、真由美の膣口からは漏れ出した彼の精液がシンクへと糸を引きながら垂れ落ちていく……。
排水口へと流れていく自らが出した精液が、彼に例えようのない満足感を感じさせていた。
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