加納香住の初出演映画はセンセーショナルな作品として、一躍脚光を浴びることとなった。あまりにも過激で人の業の深さを投じた作品として、良い意味でも悪い意味でも話題となり、香住は女優として日の当たる場所に初めて立ったのだ。
映画発表記者会見では居並ぶ俳優たちに並んで、ドレス姿の香住は彗星のように現れた美人女優として、カメラのフラッシュを目眩を覚えるほど全身に浴びることになった。
ただあまりに過激とあって監督は当局の取り調べを受け、裁判沙汰に発展することとなった。監督としては当然こうなることは予想済みであり、だからこそ海外と合作という手法を取ったのだ。
国内では際どいぎりぎりのところで上手く編集し、角度や身体の位置と着物や布団で肝心な場所を隠れるように映し、ボカシを入れるような無粋な真似をしない演出が取り入れられていた。
作品の時代背景やストーリー製、不倫という題材がここまで描けるのだと、社会に対する反骨精神を見せる監督の力作だと一方では高く評価されるのは毎度のこと。
合作とあって海外では当然のように無修正で放映され、香住と俳優の結合部も出入りする様子もありのままに観客の目に晒されて、この情報は日本にも伝わることになった。
性器から茹で卵が排出されるシーンは話題となって、海外でもヒットを記録。当然日本国内ではこのシーンをカットするしかなく、フェラチオだったりクンニリングスのシーンはカメラワークでまともに映されなかったが、海外の無修正放映では当然その限りではない。
監督は計画的に事を進めた結果、日本国内の法律に抵触はしていないとされ無罪を勝ち取ったけれど、海外の無修正版が裏ルートで逆輸入をされるのは時間の問題だったのだ。それを手にしたある俳優が、あれば演技ではなく本気で感じていたのだと知ってしまうのだった……。
夜の飲食店と弁当店から香住の姿が消えて一年が過ぎ、今や名実ともに飛ぶ鳥を落とす女優として忙しくする香住に、次の映画のオファーがやってきた。
事務所としては香住のイメージを一新させる為にテレビドラマに出演させてきたたこの一年、努力を重ねてきた。キャストの顔触れと脚本家の顔触れ、男女恋愛を描く作品として濡れ場はあるものの露骨なシーンはないのならと、香住は引き受けさせてもらった。
設定は女教師と生徒の甘い禁断の恋愛を描いたもので、相手役は今をときめく若手俳優なのも安心材料だったのだ。
しかしながら芸能界は一筋縄ではいかないものであり、アクシデントはつきものである。そして、奥深い闇もまた現実にあるのだった………。
制作陣、キャストとの顔合わせを済ませ、ついにクランク・インとなった。生徒との爽やかな触れ合いから次第にお互いが気になる存在になり、思い悩む女教師……。
教師の身でありながら10代の生徒に心を寄せる自分が許せず、それとなく冷たくあしらって彼を遠ざけようとするのに、早熟の彼にはお見通しだったのだ。
不意に唇を奪われて抵抗をしたのだけれど、気持ちを抑制していた堤防は脆くも決壊してしまう。
人知れず逢瀬を重ねる2人は心では相手を求めていたものの、大人の女教師には一線を踏み越える勇気が持てない………。
マンションのベランダに立ち、2人で夕日を眺める甘酸っぱい時間を過ごすのが常になっていたのだった。
不意に彼に後ろから抱きしめられた。温かい体温が彼の着るYシャツを通して伝わってくる………。
女教師は遠くを見つめたまま胸が締めつけられるような感情を抱き、自分の気持ちに対して必死に抗らい続けた。
カメラには台本通りに演技する香住の表情が映し出され、スクリーンを観る観客の心を奪うのだろう。でも現場に立つ香住の気持ちは、違った。
お尻に押し付けられる彼の下半身は硬く勃起をさせ、役柄と同じ18歳とは思えない、そこだけが大人だと主張している。心ここにあらず…そうなってはいられない、香住は無機質にならないように気お付けて、台詞を吐いていかなければならない。
限られた予算で制作される日本映画は、失敗をすればするほど余裕が削られてしまう。特に夕日を前にするこのシーンは一発撮りで決めなければなならず、今日中の撮り直しは叶わない。明日からは曇天だから失敗をすれば明日以降の撮り直しとなって、スケジュールに余裕もなくなる。
堪えなければならない、10代の青い性を描写する濡れ場なのだから……。
手摺に両手を乗せる香住がハッとする。お腹と胸の下で抱き締めていた彼の手が、胸へと這い上がってきたのだ。こんなことはいけない……頭ではそう思っても拒絶できない、そんな自分に戸惑う……
そんなシーンだった。
ブラウスの上から重ねられる彼の手、夕日に照らされる女教師の顔がアップにされ、静かに目を閉じる。女教師は後ろ手に彼をやんわりと押し退けようとするが、その手の位置が悪かった。
立体的に浮かんだ硬いものに触れて1度は手を離したものの、結局は手の平に包みこんでしまう。
その形と硬さを確かめるように指先が動き、彼が腰を引く。美しいだけの映像ではなく人のありのままを描く、そんな描写に思わず彼が腰を引いてしまうシーンが描かれていた。
カメラは彼がその場でしゃがみ込み、女教師のお尻を見ながらスカートに手をかけるシーンを映し出す。そして中に入れた手で、実際にショーツを引き下げていく……。
そこでカメラは香住の上半身を映し、手摺りの柵から身体をやや離して隙間が開くまでを映していた。観る者に何を想像させるのか、監督の考える策が演技に投影されていく。
女教師を演じる香住の目が見開かれ、目を閉じては俯いて、弾かれたように頭を跳ね上げる………。
あるレベルの性経験がある者には何を想像させるのかは明らかで、情報がありふれた時代に生きる若者の早熟さを女教師を通して見事に映し出す。
実際に現場に立つ香住は、顔では演技をしながらも彼とひとり孤独に戦っていた。NGを出さずこのシーンを乗り切るには演技を続けなければならない。下ろした片手で彼の頭を必死に押し退け、振り払われてはまた押し退ける。そもそもしゃがみ込んだ彼はカメラには映らず、ただ待機しているはずなのだ。なのに………。
演技のために柵から下半身を離して開いた隙間に身体をねじ込み、スカートを上げたのだ。露骨な濡れ場のシーンがないと聞かされていた香住は、もちろん前張りなどは着けてはいない。
彼の目の前には香住の整えられた密度の濃い恥毛と秘唇が晒され、口をつけようと必死なのだ。
ここからが香住の演技力が問われるシーンなのである。表情と上半身の動きで快感を受け取る演技をしなければならず、前作での力量を期待されてのシーンだった。
顎を上げて口を開き、眉間に皺を刻む。実際には彼の頭を押し退けていたのだけれど、彼の手をいつまで振り払えばいいのか………。不意に左脚を担がれて、身体のバランスが崩れそうになる。なんとか右足で踏ん張り、事なきを得る。けれどもこの状態が何を意味するのかを、香住は瞬時に理解していた。
開いた秘唇がパックリと口を開け、濃いピンク色の粘膜が否が応なく彼を扇情的にさせる匂いを放つ。鮮やかな花に飛び込む蜜蜂のように、彼の口が左右に開いた花弁の中に吸い込まれていった。
香住の肩がぴくんっ…と反応する。上下に蠢く舌が唾液を塗りたくり、上下から閉じては開く柔らかい唇が唾液を回収するように吸い込む。膣口から上まで舐め上げる舌が、小陰唇の裏側まで丁寧に這い回る。
温もりとヌメヌメする舌が否が応なく香住の色情を煽り立て、引き込まれないように自分を叱咤する。香住は自分の経験から確信を得ていた。この若いベビーフェイスの彼は、慣れている……と。
それもそのはず、彼は某大物女優のペットなのだから……。
性に奔放な大人の女に鍛えられた彼には、女の感じるツボを攻めることなど容易なことだった。
前段階で女をその気にさせ、敏感な場所を避けて愛撫をする。十分にその気にさせたところで敏感な蕾に取り掛かるのだ。
不意に香住が顔を伏せた。自分の腕に押し付けるようにして、動かなくなる。いつまでも伏せていてはNGになる、努力して顔を引き剥がすように持ち上げる。スタッフたちは演技だと思ってくれるだろうか………。
包皮の上から唇で包み込んでいた彼が、上下から揉み込むように動かしながら舌を蠢かせる。その舌を巧みに動かして執拗に舐めてくる。途中までは演技だった表情は本気のものになり、苦悩する女が遠くを見詰めるように溜息を漏らす。
不意に柔らかいものが膣口から入ってくる。香住は初めてだったけれど、それが左右を寄せて形を変えた彼の舌だということは、なんとなく分かった。その独特の動きが膣壁をなぞり、引いたり奥に進んだりを繰り返す。それをしばらく続けた彼の舌が、透明な分泌液の糸を引き連れて退散していく。
次なる攻撃はもちろんクリトリス。指で強制的に露出させたそこに吸い付いてみせる。強弱をつけて吸着し、舌先をやっと触れさせる程度に走らせる。片足立ちの右膝が折れ曲がり、策に両肘を置いている状態が辛うじて身体を保たせる。
太腿もお尻もぷるぷると筋肉を震えさせ、弛緩と硬直を繰り返す。ちゅうちゅうと吸われながら舌先で叩かれ、上下左右にスライドされていく……。
カメラは切なげに表情を歪ませる女教師の顔を映し出し、禁断の愛を受け入れる快感という名の苦しみに堪える健気な女を捉え続けていく。
街の喧騒に女の色情に染まった呼吸音が混ざり合い、閉じては開いて潤む女教師の目が夕日に照らされる。
何かを振り払うかのように首を左右にぶんぶんと振り動かし、背中を反らせた香住が上半身を持ち上げるように柵から身体を引き剥がす。
柵においた手を握りしめて両腕を突っ張らせ、俯かせた顔を突如として空に向ける。直後に香住の全身に短い痙攣が襲いかかっていた。
耐えに耐えてどうにか堪え、一本の糸が切れたように鋭く凄まじい快感が全身を駆け巡り、砕け散っていく。
担がれていた左膝を降ろされ、Yシャツの袖で口を拭いながら立ち上がる生徒を観て、観客は何を想像するだろう……。
女教師の反応、表情、息遣い、彼の仕草………。
カメラは再び女教師の背中を抱き締める彼を映し出し、目を閉じる女教師に甘えるように寄り添ってみせる。
ここで年下好きの女性の観客の心を掴み、綺麗事では済まさない色情を抱かせてく。なぜなら胸を上下させる女教師の乳房を、手の平に包み込んでいるのだから。否が応でも道半ばなことは明白であり、その先を期待させるではないか。
離れた位置から何気なく見れば年齢差のある恋人同士、甘い時間に身を浸しているだけに見えなくもない。けれどもカメラはズームで映し出し、ことの成り行きを見ていたはずなのだ。カットが掛からなかったのは、不幸中の幸いでしかない……。
これを演技だと勘違いしてくれるから助かったけれど、香住の演技力だと思われるのは手放しで喜ぶ気にはなれない。
撮影は続き、甘い台詞をなんとか思い出しながら言葉を出していく香住。自分のお尻の下に硬く熱い滑らかなものが差し込まれる感覚を覚え、覚悟を決めた。
それが何であるかは容易に想像がついたから……。
カメラは女教師に背後から抱きつく生徒が少しだけ身を屈めるのを映し出し、直後に顎を跳ね上げる女の姿を捉えていた。
飼い主の某大物女優のように、無限に楽しめるようなアソコもいいけれど、始めから吸い付くような新鮮さのあるこの人の中も良いと、若くして女の膣の中を分析する生徒役の彼。
ハッとしたように瞼を開いた香住が辺りを気にするように見渡し、揺れる身体を最小限にするように柵に身を預ける。もちろんこれは演技だけれども、半分はそうではなかった。実際に挿入されているのだから………。
まるで痴漢をされているかのように気配を消し、声を押し殺す。真一文字に引き結んだ唇が力尽くで引き剥がされるように開き、とろ〜んとした瞳が夕日に揺れる。
前後に揺れる身体以上に香住の下半身の中では彼のものが揺れ動き、密着した彼の身体が腰を押し付けるようにして子宮の入口を攻め立てる。
左右隣のベランダと対面から3つのカメラが撮影し、2人の姿は上半身しか映らない。左右からのカメラはそれぞれ映す角度の違いを見せ、臨場感を生み出していく。1つのカメラは香住の横顔、もう一つが胸の位置からを映している。その後者のカメラが異変を捉え、カメラマンが思わず顔を上げる。生徒役の彼がブラウスの下から手を入れはじめたからだ。
いくらなんでも調子に乗りすぎだと思ったが、この撮影を止めれば今日は撮り直しが絶望になる。
このベランダの柵は格子状になっているから対面のカメラも捉えているはずで、そこには監督がいる。撮影を中断しないということはとりあえずは続行をし、真意を後で確かめる気なのかもしれない。
いや、前作の映画を演じた女優である。あの俳優のアドリブを乗り切った彼女もまた、アドリブを覚えたのかもしれない。慌てふためがないでいるのが、その信憑性を感じさせるではないか。あんな美人女優の胸を揉めるなんて、生意気なガキだと嫉妬心を募らせるカメラマンの目にブラウスの中で手が蠢く様子が続けられていく。
香住のブラウスの中ではブラを押し上げられた生の乳房が、その形を歪めて揉みしだかれていた。
硬く尖った乳首を指の腹で捏ねくり回し、軽く摘んではくねくねと倒されている。
すぅ~っと下げた利き手を前に回し、クリトリスを撫で回す。激しいピストンをされていないだけに、多方面からの刺激が香住に演技を忘れさせていく。
出口を求めて彷徨う香住の前に壁が立ちはだかるように、どこにも快感から逃れる場所が見つからない。静かに高まる感度が冷静さを失わせ、彼のペニスを拘束するかのように膣壁の収縮が顕著になって狭まっていく。
纏わりつき方が強くなり、絡みつく膣壁が彼から余裕を奪っていく。本能的に精液を搾り取ろうとするかのように意思とは関係なく締める香住は、その圧迫感から逃れようとするペニスが、引き起こす快感に割れを失っていく。
はっ…あはぁ〜っ……はぁ〜はぁ~………
恍惚とした顔を横に傾け、焦点の定まらない目を一点に固定させて口を開く。極太のうなぎのように出入りを繰り返えさせる彼も女教師の背中に顔を埋め、犬のように腰だけを律動させていく。
もう何も考えられず、声を上げる代わりに駄々をこねる子どものように激しく顔を振る。
視界がに映る向こうの景色が、歪んでんでいく。
もう駄目、我慢できない……イク…イッちゃっう……
香住がそう呟いた直後、その背中をしならせたかと思うとたわませ、弾ませるように不規則な動きを見せる。
地味な動きであっても十数分に渡って休みなく突かれ続け、努力では到底は抗え切れない大波についに飲み込まれていた。
は〜い、カットォ〜〜ッ!
香住の背中に顔を埋めていた彼が身を起こすと、数回ペニスを中で動かす。オーガズムの最中にある香住の中は子宮頚部の周辺がうねうねとした蠢きを見せ、彼が呻きを漏らす。
子宮頚部を突れた香住は快感の波紋が広がるように唇をわなわなと震わせ、立っているのがやっとだった。
まだ勃起の収まらないペニスを名残惜しげに奥まで数回ほど動かし、引き抜く。
香住の白い内腿に、粘度のある白い何かが伝い落ちていく。
2人が立ち去った後には、意味ありげな染みが足元に出来ていたという………。
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