***孝一郎の告白⑤***
長い夏休み、留学先で知り合った亜季のお宅で2週間過ごすことになった孝一郎。家族という温かさを知らずに育ったのだが、この家での「性」に関する考え方のおおらかさに感銘を受けつつ過ごしていた。日本では夏休みは同好の方たちと数日間全裸で生活する習慣になっていたそうだが、今年は帰国できないので3日間太平洋岸のプライベートビーチで過ごすことにしたそうだ。ゲートで身元確認などのチェックイン作業があった後、そのあと車で3分ほどのいかにもリゾートホテルっぽい5階建ての建物に入る。玄関ラウンジは普通の感じだったが、部屋からビーチを見るとそこがどんな所かすぐに分かった。いわゆる「ヌーディスト」のための施設だ。
ルールはいたってシンプルで、建物内は水着着用が最低限のルール。夜のディナーは服着用。それ以外は特にルールがないということだ。着替えてビーチに出て我々用に用意された大きなパラソルに荷物を置いた瞬間、愛美達きょうだいは一斉に水着をとる。妹たちの「久しぶりぃ~」というはしゃぎ声がこの一家の全裸に対する抵抗感のなさを表しているように感じた。愛美もいわゆるトップレスになっており「コウ君脱ぐ?」と水着に手をかけたが、いきなり連れてこられたせいかモノが少し大きくなっていたのに気づき「少し慣れてからね」と脱がすことなく波打ち際まで手をつないで駆け下りた。小学校の臨海学校以来だ。そのうち慣れてきて夕方前にはもう水着が邪魔になってしまった。もちろん、学校生活での「パーティー」で国籍や肌の色に関係なく交わっているなれもあったのだろう。
夜のディナータイムは昼間とは全く違う装いで参加した。部屋に戻ると弟や妹たちは昼間のはしゃぎすぎのせいかすぐに夢の中へと入って行った。僕と愛美は夜風にあたりたいからとジュース片手にバルコニーで今日のことやこれまでの愛美の体験を語らう。すると、どの部屋からは分からないが、間違いなくバルコニーで行為に及んでいる声が聞こえてくる。「私ね、学校の(パーティー)に出始めた頃白人の子に《もっと声出してくれなきゃだめだよ》って言われたことがあるの。でもねあんなに豪快になるのがどうしても合わないんだよね。コウ君はどう思う?」「そうだな、僕は亜季の可愛い声がいいよ、愛美もそっち系だしね」「うれしいなぁ」というとすぐに亜季の唇が重なってきた。そのまま着ていた服を脱ぎ始めた。「パーティー」で慣れているので、バルコニーだったので誰かに聞かれているかもしれないというスリル感はあまり感じなかった。コンドームを取りに行った亜季が「お父さんたちも始めちゃってる」と笑い声で言う。心地よい潮風にもうたれながらいつもよりも大きめの絶頂を2度味わった。目の前は太平洋。海の向こうに残してきた妹がそろそろ恋しくもなってきた。
こんな感じで、高校生生活もそして家庭の温かみも感じながら3年を過ごし、大学からは日本に戻ることにした。亜季の一家はお父さんのアメリカ駐在が終わり先に帰国していたが亜季自身は一緒に卒業まで滞在し日本の大学に進むことになった。
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