***孝一郎の告白③***
7月に入り、僕と亜季は近くのローカル空港からシリコンバレーの最寄りであるサンノゼに向かった。空港には秋の両親と3歳年下の弟と5歳下の双子の妹が迎えに来てくれていた。日本製のワンボックス車に乗ると、弟の遼(はる)君が僕にぴったりくっついてどうぞどうぞと隣に座らせてくれた。「だって、うち女が多いからお兄ちゃんみたいな人来てくれるの待ってたんだし」とうれしそう。妹たちは雪菜(ゆきな)ちゃんと風菜(ふうな)ちゃんと自己紹介してきた。二人ともピチピチのTシャツを着ているので、胸のふくらみをアピールしているように見える。亜季は「ゆきとふう、背が大きくなったね」というと「お胸もだよ~ん」とおどけていた。
ちょうどシリコンバレーに向かう幹線道路から一本入った住宅地に車は止まった。周囲は小さな森のようになっており、かろうじて見える2階部分以外は木に覆われている。庭にはジャグジーにもなるという小さなプールもある。
弟・妹たちは通信教育があるからと自室に戻っていき僕たちは先に亜季の部屋に荷物を置きリビングに通された。
すでに亜季のご両親は座られており話を切り出してきた。「亜季とはいつも仲良くしてくれてありがとう。いろいろ詳しい話を聞かせていただいたよ。あなたのお父さんのこともいろいろと聞かせてもらった。仕事でも関係があった方だったんだけどまさかそんなそんな方だったとは。でもあなたは苦しい中よく耐えて立派だと思った。ただ、娘からも聞いただろうが、うちは少し趣向の異なる家だ。それを受け入れてくれるかどうかが心配だったのだが。」
いろいろ話しながらその趣向のわかるビデオや写真を見せてもらった。まだおっぱいのぺちゃんこな時代の亜季もビデオには出てきた。私の考えを話すターンになった。
「素晴らしいお考えです。いつの日か自分の妹もここに連れてこれたらと思っています。妹は実の父に強引にやられてしまい、今でも僕以外には男性との接触を怖がっています。こうして、温かい家庭環境の中であればきっと心を開いてくれるものと思います。今日から2週間、よろしくお願いします」というと、ご両親から握手とハグを求められた。
滞在期間の予定表的なものを見せていただいた。明後日からは3日間太平洋岸のビーチに出かけることになっている。それまでの間の〇印の日は終日裸で過ごしても良い日だそうだ。入っていない日は日中は着衣、日が暮れてからは裸でも良いとのことである。そのあたりはこの一家の暗黙の了解となっているそうである。いよいよ夏休みのメインイベントが始まる…。
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