顔は元々嫌いじゃない。
いや、、、好きだ、、、
ハッキリ言ってタイプそのものだ、、、
翠は瞳を閉じた。
それがOKの合図になると知りながら、、、
唇を奪われる。
感触を味わうように優しくピッタリと重ね合う。
ああっ、前川君とキスしちゃった、、、
前川の舌先が翠の唇をなぞるように舐めてくる。
「あっ、あん、、、」
すかさず舌を絡み取られる。
「んっ、んんっ、、、」
舌が躍るように絡んでくる。
頭がボオッと痺れてしまう。
前川のキスって凄く上手、、、ああっ感じる、気持ちイイッ、、、
翠はいつしか前川の両肩を掴み舌をからめ返していた。
「んっ、んんっ、、、んんんっ、、、、あん、んんっ、、、」
押し倒され何度も唇を交わしながら前川が耳元で囁いてくる。
「ずっと好きだった、、、俺のものにしたかった、、、国枝に彼氏がいたからずっとガマンしてた、、、でも他の女じゃやっぱりダメなんだ、、、お前の代わりになる女なんて、どこにもいなかった、、、」
そんなに、、、わたしのことを、、、
わたしには良太がいるから、、、
だから他の女と、、、
わたしのせいで、、、そんなこと、、、
胸に熱いものが込み上げる。
首筋にキスをしながら翠の服を脱がしていく。
「あっ、それは、、、」
躊躇いの言葉を前川が唇で塞ぐ。
裸にされた。
「凄い、、、凄いカラダだ、、、」
パンパンに張り詰めた乳房は仰向けになっていてもカタチを崩さない。
前川はゴクリとツバをのみ込んだ。
翠の巨乳にむしゃぶりついていく。
「スゲェ乳だ、、、ずっと想像してた、、、ずっと見たかった、、、」
「あっ、あ~ん、、、前川君、、、わたし、、、」
「分かってる、、、ずっと寂しかったんだろう、、、俺がそれを埋めてやる、、、俺だったらそれが出来る、、、」
「でも、、、こんなこと知られたら、、、」
「こんなにいいオンナのお前を放って置くアイツが全部悪いんだ、、、誰にも知られなければいい、、、俺は国枝が好きだ、だから絶対に翠のことを護ってやる、、、」
熱い言葉に最後の躊躇いが崩れ去る。
「ああっ、前川君、、、」
自らしがみつくき唇を求めていった。
「翠、お前は最高のオンナだ、、、ずっとお前を抱きたかった、ずっとお前でオナニーしてた、、、」
あの前川君がわたしで、、、ずっとオナニーしてた、、、
わたし、、、もうダメ、、、カラダの疼きを抑えられない、、、
「だからたくさんスルからな、、、翠を満足するまでイカせてやる、、、」
「ああっ、前川君、、、イッパイして、、、わたしをイカせて!」
翠は良太以外の男を知った。
良太以外の男でも自分をイカせてくれることを知った。
翠は燃えた。
良太を忘れ前川の腕の中で叫び何度も絶頂した。
翠はそれからも前川との密会を重ねた。
オンナの扱いに長けた前川のセックスに溺れていった。
初めは苛まれていた良太への罪悪感も次第に薄れていった。
良太への気持ちは変わらない。
愛してる、、、寂しいだけ、、、
逢えない辛さにガマン出来ないだけ、、、
だから、カラダだけ、、、セックスだけ、、、
心さえ裏切らなければ赦される。
それに絶対に知られなければいいことだ。
そんな身勝手な考えで自分を誤魔化すようになっていた。
でも実際は何度もカラダを重ねているうちに前川のことを好きになっている自分にも気づいていた。
自分のカラダを恋人よりも知り尽くしている男、、、
わたしを最高のオンナと言ってくれる男、、、
いけないと思いながらも求めてしまう男、、、
本当に自分が愛しているのは良太なのだろうか?
ダメ、、、そんなこと考えたら、、、
翠は自分を言い聞かせた。
つづく
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