えっ、、、どうして、、、翠とデートじゃなかったの?
戸惑いながらも玄関を開ける。
良太は翠に話があったがスマホも繋がらず家を訪ねることにしたらしい。
翠は不在だと告げると、良太はやはりというような表情でお邪魔しましたと告げ、その場を去ろうとした。
早苗はそれを引き留め家に招き入れた。
そしてリビングに案内し紅茶をいれ話をした。
県大会の話、もうすぐ学校が始まること、、、
しかし良太はいつになく元気が無かった。
翠とのことに話を振っても曖昧な応えしか返ってこない、、、
おかしい、、、二人に何かあったのだろうか?
それに朝の翠の言葉、、、
デートと尋ねるとハッキリうんと応えた。
まさか、、、他の男と、、、
そんなはずは無い、、、
あんなに良太のことが好きだったのに、、、
けれど、、、最近の翠の様子、、、
化粧も服装も、、、全て辻褄が合う。
二人の間に沈黙が流れる。
そんな中、ふと良太の視線を胸元に感じた。
えっ、、、あっ、、、わたし、ノーブラだ、、、
慌ててしまって忘れていた、、、
薄手のブラウスに乳首がポッチリと浮かび上がっている。
しかもボタンが余計にひとつ外れ、胸の谷間も、、、
それもついさっきまでオナニーに耽っていたせい、、、
そしてそれはまさに今、目の前にいる良太を思って、、、
自分でも顔が赤くなるのが分かる。
そしてカラダの奥がムズムズし始める。
わたし、、、こんなときに何を考えてるの、、、
しかし良太の視線が早苗のオンナを刺激する。
そんな良太の顔も赤くなってる、、、
もう少しわたしが屈んだら、、、
オッパイをほとんど見られちゃう、、、
おそらく乳首まで、、、
自信はある、、、大きさだって、カタチだって、、、
早苗はスカートのシワを直すフリをして腰を浮かせ前かがみになった。
「あっ、、、」
小さく良太の声が漏れる。
視線が釘付けになってる、、、
見られてる、、、わたしのオッパイを良太に、、、
見られることに痛みを伴ったような快感を覚える。
ああっ、もっと見て、、、良太君だけ、特別よ、、、
男の目をしてる、、、あの時みたいに、、、
良太が手を伸ばして触ってきたら、、、
どうしよう、、、
いいわ、、、オッパイだけなら、、、
いっぱい触らせてあげる、、、舐められてもいい、、、
アソコがジーンと熱くなる。
胸が張り裂けそうにドキドキしてる。
しかし良太は何もせず視線を胸元から外した。
名残惜しげに早苗は腰を降ろした。
「長居をしてすいませんでした、、、俺、帰りますね、、、」
良太が席を立つ。
早苗は黙って後をついて行った。
良太の背中が酷く寂しそうに見えた。
きっと良太は全てを、、、翠の浮気を知っている。
二人は間違いなく別れる。
そしてそれは、わたしが良太に二度と逢えないことを意味する。
どうしてなんだろう、、、
それがたまらないほど辛い、、、
でも本当は分かってる、、、
娘の彼氏に、わたしは恋してる、、、
それは赦され無いことだ。
涙をこらえる、、、
ダメ、、、普段通りに笑顔で、、、さよならを言って、、、
そんなことムリ、、、
そんなのイヤだ、、、
あの子は良太を裏切った。
そしてわたしにウソをついて他の男とセックスしてる。
翠が良太をいらないなら、、、わたしが貰う、、、
玄関で良太が振り向き頭を下げた。
「今までお世話になりました、、、さようなら、早苗さん、、、」
寂しそうで泣きそうな顔をしていた。
やっぱり、、、別れの言葉、、、
もう早苗は自分の気持ちを抑えきれなかった。
背を向けた良太に後ろから縋り付く。
「イヤよ、、、良太君、行かないで、、、」
柔らかな感触が背中に押し付けられる。
「えっ、、、早苗さん?」
自分の大胆な行為に驚き手を離す。
良太が振り向いた。
「わたし、、、ゴメンなさい、、、こんなオバサンに抱きつかれて、嫌だったよね、、、」
「そんなことありません、、、早苗さんは若くて凄くキレイで、、、俺の理想の女性です、、、
翠にも早苗さんのようになって欲しいとずっと思ってました、、、」
真剣な目をしていた、、、
そして優しく抱きしめられた、、、
やっぱり良太君は凄く優しい、、、
翠にはその値打ちがまるで分かって無い、、、
「嬉しい、、、わたしも、良太君が好き、、、」
見つめ合い瞳を閉じる。
つづく
※元投稿はこちら >>