待ち遠しかったデートの日がやってきた。
待ち合わせ場所に30分も前に着いてしまったが、それから5分も経たないうちにミオリはやってきた。
「ゴメンね、待った?」
「いえ、来たばっかです、、、」
「それならよかった、、、」
ミオリはモスグレーの長袖ニットドレスに紺のジャケットを羽織っていた。
ニットドレスは膝丈で胸元は大胆なVネック、シルバーのチェーンネックレスが豊かな胸をさりげなく引き立てる。
ナチュラルメイクの美貌と相まって、上品さの中に色気を感じさせるコーデだった。
思わずナギサは見とれてしまう。
ブロンドに染めたミディアムボブの髪を耳元でかきあげる仕草がセクシーだった。
「どうしたの、、、この服、ヘンだった?」
「違います、凄く似合ってます、、、その、、キレイだなって、、、」
「お世辞かな?」
「お世辞なんて言いませんから、、、本心です、、、」
「分かってる、、、からかっただけ、、、だってナギサ君、エッチな目、してたし、、、」
「うっ、、、ごめんなさい、、、」
「いいの、ナギサ君だから赦す、、、ねえ、行こうか、、、」
ミオリさんのペースにハマってる。
でもいいか、、、元気そうで良かった、、、
二人で美術館を見て回り、そのあとミオリが行ってみたかったというケーキ屋さんも行った。
時には少女のようにはしゃぎデートを心から愉しんでいるミオリを見ていると、勇気を出して誘って本当に良かったと思う。
ミオリさんは口には出さないけど辛かったはずだ、苦しんだはずだ、、、
少しだけでもいい、ミオリさんの力になりたい、、、
並んで歩いていると、ミオリの方から腕を組んできた。
「デートだから、、いいよね?」
「うん、、、そうですね、、、」
ナギサの胸が高鳴る、、、
「ねえ、、、わたし達、どう見えるのかな?親子?姉弟?それとも人妻とそのツバメ?」
「何言ってるんですか?普通に恋人同志でしょう?」
「そっか、、、うん、そうだよね、、、」
嬉しそうに更に身を預けてくる。
たっぷりとした量感の乳房が押し付けられる。
柔らかい、、、すごく、、、
でも、、、いいんだろうか、、、
「ミオリさん?」
「恋人同志なんだよ、わたし達、、、」
ニンマリと見つめてくる。
本当にやられっぱなしだな、俺、、、
そんなミオリに益々惹かれる自分を感じる。
だから意識しないようにしても無駄だった。
密かに恋焦がれる女性の乳房のぬくもりを感じ、若いナギサの男が滾る。
ヤバイ、、、勃起するんじゃない、、、
命令も虚しくナギサのチノパンを突き上げる。
もうこうなってしまうとなかなか治まらない。
頼む、、、ミオリさん、気づかないで、、、
えっ、、、もうチラ見してるよ、おい、、、さすがにガン見はしてこないけど、、、頬が赤いし、、、
完全に気付かれてる、、、
えっ?えっ?
よりオッパイを擦り寄せてくる。
それに、、、色っぽいため息を漏らすのはやめて欲しい、、、アッとかアンとか、、、
とにかくこのままだと理性が飛びそうだ。
そんなことになったらミオリさんにゲンメツされる。
ナギサは立ち止まりミオリを見た。
「ミオリさん、、、」
「ナギサ君、、、ここ、、、」
ここって、、、ええっ!よりにもよってラブホの前じゃん、、、
マズイ、、、とにかくこの場を離れないと、、、
「ミオリさん、行きましょう、、、」
「うん、、、いいよ、、、ナギサ君だったら、、、」
ちがーう!そういう意味じゃ、、、
えっ、、、いいって、、、ナギサ君だったらって、、、
いや、ダメだ、、、入ったら俺、野獣になっちゃう、、、
ミオリが顔を真っ赤にして上目遣いで見つめてくる。
こんなの無理だって、、、
ナギサは優しく肩を抱き寄せホテルに入って行った。
つづく
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