本当のことだった。
二人は周りを気にせず、ナギサの前でも平気でイチャつくようになった。
何が別れるだ、、、
もう二度と逢わないだ、、、
腹はたたなかった。
ただ呆れていた。
おそらく見せつけて優越感にでも浸っている気分なのか?
だがゲスなクズ男とお似合いの節操のまるでない女にしか見えない。
さすがに今回の件は周りも腹に据えかねたらしく、二人は完全に浮いた存在になっていた。
みんなが離れていきハブられるようになってしまった。
「そんな、、、まさか、、、ウソでしょう?」
「本当です、、、そんなウソなんてつきません、、、」
「あの子、、どういうつもりなの?分かったわ、、ナギサ君、教えてくれてありがとう、、、」
「いいえ、、、」
「それと、、、また電話してもいいかな?」
「もちろんです、、、」
「よかった、、、じゃあ、またね、、、」
なぜかミオリの声を聞くと気分が和らぐ、、、
ナギサは勉強に集中した。
その一週間後、ナギサは一年後輩の女子生徒と話しながら歩き、駅前で別れた。
初めて口をきく子だったが放課後いきなり告白された。
丁重に断り、友達としてならということで途中まで一緒に帰ることになった。
いい子だな、、、
確かに魅力のある子だ、、、
しかし今は誰とも付き合う気はなかった。
ふと目の前にミユキが立っていた。
珍しく沼津が側にいない。
「あの子だれ?」
見ていたのか?
ナギサは無視をして横を通り抜けようとした。
「無視しないで、、、応えて、、、」
いきなり腕をつかんできた。
「関係ないだろう?」
「フン、けっこう可愛い子だったね、、、オッパイも大きいし、、、わたしの代わり?もうヤッた?」
ジロリとミユキを見る。
本当に変わった、、、ますます悪い方へ、、、
「あの子はいい子だ、、、お前とは違う、、、」
「ふ〜ん、、、そんなの分からないよ、、、案外淫乱かも?」
こんなオンナじゃなかった、、、
「もう気が済んだか?手を離せ、、、」
「話は済んでない!」
声が大きい。
周りが見てる。
「こんなところでよせよ、、、」
「じゃあ、こっちに来て、、、」
引っ張られるように公園のひと気の場所に連れて行かれる。
そしてベンチに腰をかける。
「なんだよ、今さら?」
「わたし、ナギッチとやり直したい、、、やっぱりナギッチがいい、、、」
つづく
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