ミユキは以前にも増してナギサにいちゃつく様になった。
所構わわず、まるで妻のように甲斐甲斐しく世話をやいてくる。
初めは冷やかしていた周りも、いつしか閉口するほどに。
それでも二人は幸せな時間を過ごしていた。
けれど、それは突然やってきた。
知らないメアドから、、、でも知ってる男からメールが届いた。
音声と一緒に、、、
沼津からだった。
ナギサは音声を再生した、、、
ナギサはミユキを家の側にある公園へと呼び出した。
「ナギッチ、こんな所じゃなくて家においでよ、、、」
「いや、ここでいい、、、」
「そう、、、分かった、、、」
ナギサのただならぬ雰囲気にミユキは気付いたようだ。
「ミユキ、、、沼津とはどうしてる?」
一変に顔が青ざめる。
「えっ、、、言われたとおりにしてるよ、、、話して無いよ、、、」
「それは、、、ウソだな、、、」
「そんな、、、それは塾で同じクラスだから、、、挨拶くらい、、、」
「沼津とは何も関係ないと言ったよな?」
「うん、そうだよ、、、本当に何もない、、、ウソじゃないよ、、、」
「そうか、、、もういい、、、」
ナギサはスマホを目の前に置いた。
「なに、、、」
「沼津からメールがきた、、、ミユキはもう俺のオンナだから別れろって、、、」
「ウソ、、、そんなのウソよ!」
今までと同じ、、、
涙をためて必死に訴えてくる。
ずっと騙されていた、、、
録音を再生する。
声が大きいのを知っているナギサはボリュームを絞る。
『ああっ!そんなにされたら、わたし、、、』
ギシギシと激しくベッドが軋む。
『溶けるのか?オマ○コ溶けるんだろう?』
『そうよ、、、あっ、ああっ、マサヒロのチ○ポ、太いぃ!』
『ナギサでイクときも、ちゃんと溶けるって言ってるか?』
『言ってるよ、マサヒロの言う通りに、ちゃんと言ってるぅ!』
『バカな男だぜ、、、俺に仕込まれてるのも知らないで、、、ああっ、メチャ興奮する、、、』
『ああっ、あの人、鈍感だからぁ、、、アン、もっと!』
『ああ、たまんねえ、、、また出すぞ!』
『中はダメよ、、、オッパイにシテ、、、イッパイ出してえ!』
ベッドが更に激しく軋む。
『あぁ、スゴイ!好き!マサヒロ大好き!』
『いくぞ、ミユキ!』
『スゴイィ!溶ける、オマ○コ溶けるうう!!』
『ぐおっ!んっ、ううぅっ!』
『熱い!マサヒロのザーメン熱い!嬉しい、、、イッパイ出たぁ、、、』
「やめてぇ、、、わたしじゃない、、、こんなの違う、、、」
「いいや、ミユキの声だよ、、、何度も聞いたんだ、、、お前、、、イクとき、溶けるって、、、アイツに教えられたんだな、、、」
「あっ、ああああ、、、わたし、、わたし、、、」
ミユキは余りのことに混乱しているようだった。
録音からはペチャペチャとキスを貪る音がする。
『しかし、ミユキのキスはエロいよな、、、メッチャ舌絡めてくるしツバも啜ってくるし、、、』
『だって、、、マサヒロのキス、、、凄く気持ちいいんだもん、、、』
甘えきった、蕩けるような声だった。
『ヘヘッ、、、俺たち、カラダの相性もメッチャいいよな?』
『うん、、、わたしも初めからそう思ってた、、、』
『なあ、、、俺たち、、、このまま続けようぜ、、、』
『えっ、、、だって、、、夏休みまでだって、、、』
『かたいこと言うなよ、、、バレないようにすれば大丈夫だって、、、』
『でも、、、』
『なあ、頼むって、、、ミユキみたいに美人でスゲェカラダしたオンナなんて他にいないし、、、ミユキだって俺とのセックス気に入ってるんだろう?』
『そうだけど、、、本当に、、絶対にバレないようにしてくれる?』
『任しておけって、、、』
『それだったら、、、いいよ、、、わたしだって本当はマサヒロと続けたいと思ってたんだよ、、、』
『分かってるって、、、』
『ああっ、マサヒロ、、、またシタくなっちゃったよ、、、』
『スケベなオンナだな、、、また、ナマでするぞ、、、』
『いいよ、、、ああっ、ナマ好き🩷』
『ナギサにはナマでさせるなよ、、、』
『分かってる、、、ナマはマサヒロだけ、、、』
『バージンはアイツに取られたけど、ナマバージンは俺がいただいたんだからな、、、』
『そうだよ、、、ナマじゃないと、、、ゴムなんて着けてたら、、、だから本当のバージンはマサヒロのものだ
よ、、、ああっ、もうナマじゃないと満足出来ないの、、、マサヒロ、ハメてえ!』
「やめて、、、お願い、もう聞きたくない、、、」
ナギサは再生を止めた。
「ナマでしてたんだな、、、沼津とは、、、」
「だって、ナギッチがナマはダメだって、、、」
「それはミユキが大切だからと言っただろう、、、妊娠したらどうする?病気だってあるんだ、、、」
「安全日だし、、、絶対に中には出させなかった、、、それにマサヒロは他のオンナとはしないって、、、」
呆れてものも言えない。
ミユキはこういうオンナだったのか、、、
もう怒りも醒めていく、、、心がそのまま冷え切っていく。
「お前はそんなこと信じてるのか?もういい、、、ナマでしようがゴムをしようが、お前は俺を騙して浮気していた、、、」
「違う、騙してなんかいない、、、好きなのはナギッチだけ、、、寂しかったの!」
「沼津のこと、、、好き、大好きと言ってたじゃないか?」
「本気じゃない、おかしくなってたの、、、」
「気持ちよくてか?」
「溺れてた、、、セックスでヘンに、、、」
「応えてないぞ、、、」
「気持ちよかった、、、でもそれだけ、、、他に何もない、、、」
「終わったあとも言ってたぞ、、、カラダが合うんだろう?俺にバレないように続けたかったんだろう?」
「違う!ナギッチの方がずっといい、セックスだって、全部ナギッチが一番なの、、信じて、本当よ、、、」
「じゃあ、どうして続けてた?」
「それは、、、」
「本当は俺じゃなくてもいいんだろう?寂しくなったら平気で他の男にカラダで慰めて貰うんだろう?」
「違う!」
「じゃあ、本当は沼津も好きなんだな?」
「ちがう、、、好きなのはナギッチだけ、、、」
「もういい、、、お前はウソと誤魔化しだけだ、、、俺には散々他の女なんて絶対許さないと言ってたくせに、、、自分は陰で他の男とやりまくってたんだ、、、最低だ、、、お前とは別れる!」
「イヤだ!イヤだ、イヤだ、イヤだ、、、マサヒロとはちゃんと別れるから、、、」
「別れるって、、、やっぱり沼津とも付き合ってたんだ?」
「ちがう、、、もう逢わない、口もきかない、目も合わさない、、、」
「前にも言ってたよな、、、口先だけで、、、」
「わたしがバカだった、、、心の中で安心して浮かれていい気になってた、、、ナギッチが一番大切なのを忘れてた、、、もう二度とこんなことしないから、生まれ変わる、、、ナギッチに一生償うから、、、」
「もう遅い、、、俺は本気でミユキが好きだったんだ、、、信じてた、、、たから一生赦さない、、、二度と好きにならない、、、」
「お嫁さんにしてくれると言ったじゃない!」
「他の男と生セックスしまくるオンナと誰が結婚するんだ?お前、、、本気で俺のお嫁さんになる気で沼津と生セックスしてたのか?」
「あっ、ああああああ、、、」
「もう二度と話もしたくない、、、」
ナギサは立ち上がった。
泣きながらすがろうとするミユキを振り払う。
「俺に触るな、、、」
顔を覆いその場に泣き崩れる。
「イヤぁー!」
号泣するミユキを振り返ることなくナギサはその場を去った。
そして3週間が過ぎた。
ひたすら勉強に没頭する毎日。
たまに京奈に誘われ道場で汗を流した。
それ以外のことも誘われたが断った。
事情知っている京奈は簡単に引き下がり、いつでもOKだからねと背中を叩いてくれた。
家で机に向かっているとスマホが鳴った。
ミオリからだった。
「話は聞いたわ、、、ごめんなさい、、、あの子、とんでもない事をしでかして、、、」
「もういいんです、忘れました、、、それにミオリさんのせいじゃないんですから謝らないで下さい、、、」
「本当に忘れ、、たの?」
「はい、、、」
「でもわたし、未だに信じられないの、、、あんなにナギサ君のことばかり話して大好きだったのに、、、それにあの、、、ことも、、、ナギッチに抱かれてると天国
にいるみたいになって、、、凄く気持ちよくて幸せな気分になれるって、惚気ていたのに、、、」
「もう何も信じられません、ミユキのことは、、、」
「そうだよね、、、でもあの子、凄く後悔してる、、、元気もなくて、いつも考え込んで、部屋に籠もっているの、、、」
「そんなこと、、、ないと思いますよ、、、」
「えっ?」
「学校で、、あの男と仲良くしてますから、、、」
つづく
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