「ミユキ、、、沼津のことで聞きたいことがあるんだ、、、」
ミユキの顔が一瞬強張ったような気がした。
「なに、、、沼津君のことって、、、」
「この間、二人で中庭で話してたよな?」
「ああ、、、あれ、、、」
「何を話してたんだ?」
「あれは、、、そう、塾のことだよ、、、沼津君も同じクラスだから、、、」
「同じクラス、、、」
知らなかった、、、
「あれ、、、言ってなかったっけ?」
「聞いて無い、、、」
夏休み前から、、、
ずっと、、、ということだよな、、、
「ゴメン、、、忘れてた、、、でも同じクラスなだけだから、、、それだけだから、、、」
なぜか言い訳してるように感じる。
「そんなふうには見えなかった、、、凄く愉しそうだった、、、」
「ヤダ、違うよ、、、塾のテストの話をしてただけ、、、ナギッチ、もしかして妬いてる?」
「テストの話で肩とか腕を触ったりするのか?」
「うっ、、、」
ミユキの顔色が青ざめる、、、
「違うよ、、、あれは、、、ちょっと、ふざけただけで、、、」
「沼津のヤツ、お前のオッパイ、、触ろうとしてたよな、、、」
「それは、、、ちゃんと拒んだよ、ちゃんと怒ったよ、、、」
「いや、怒ってなかった、、、笑ってた、、、お前は俺が中庭で他の女の子と二人きりで話をしてカラダを触れ合ったりしても平気なんだな?」
「イヤだ、、、そんなの絶対にイヤだ!」
「じゃあ、ミユキはどうして、、、」
「考えてなかった、、、そんなふうに見えるなんて分からなかった、、、わたし、軽率だった、、、」
「軽率とかじゃない、、、」
「怒らないで、、、わたしバカだから、、、もうこんなこと絶対にしないから、、、約束する、、、だからお願い、、、わたしを嫌いにならないで、、、」
涙を流しながらすがりついてくる。
まだ疑いは晴れたわけではない、、、
ミユキの話には合点がいかない。
「本当に沼津とは何もないのか?」
「無いよ、ナギッチにウソなんてつかない、、、ナギッチを愛してるわ、誰よりも、、、絶対に裏切ったりしない、、、」
「本当だな?」
「本当だよ、、、わたしはナギッチがいなかったら生きていけない、、、ナギッチがいたら他に何もいらない、、、」
「じゃあ、沼津とは二度と口を聞くな、、、アイツは信用出来ない、、、」
ミユキの汚らわしい作り話をしてきた男など何も信じられるはずが無い。
「分かった、、、沼津君とはもう話さない、、、ナギッチが好きなの、、、何でも言う通りにするから、、、わたしを見捨てないで、、、わたしを離さないで、、、」
「ミユキ、、、俺だってミユキが好きだ、、、だから嫉妬もする、、、誰にも渡したくないんだ、、、」
「わたし、ゴメンなさい、、、自分はいつもヤキモチばかり妬いてるくせに、、、ナギッチのこと、、、でも信じて、、、わたしはナギッチだけ、、、」
「ミユキは俺だけのものだ、、、」
「そうだよ、、、ナギッチだけ、、、わたしも絶対に離さない、、、」
二人は求め合い、激しくカラダを重ねていった。
つづく
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