ナギサの心は揺れていた。
そういえば思いあたることはいくつもある。
肌を露出した服装、男に見せつけるためのような下着、以前とは違う性癖と性技、そして格段に卑猥さ増したカラダ付き、、、
それに、、、あのときのキスマークのようなアザ、、、
あれからは一度もアザを見つけることはないけれど、、、
あのイヤらしい下着は他の男の趣味なのだろうか?
これを着けろと命令されプレゼントされたものなのか?
ひょっとして服も、、、
よからぬ考えばかりが浮かんでくる。
でも、、、ミユキは俺だけを愛していると、、、俺のお嫁さんになりたいと涙を浮かべて言ってくれた。
あれは嘘偽りのないミユキの気持ちだ、、、
ミユキは演技であんなことを言えるオンナじゃない。
それだけは絶対に確かなことだ。
きっとシズクの言ったことは何かの間違いだ。
ナギサは自分に言い聞かせた。
その一週間後、ナギサが2階の廊下を歩いていると、ふと中庭の片隅に佇むミユキを見かけた。
立ち止まり改めて見ると側に男がいた。
沼津だった、、、
ミユキは愉しそうに話をしていた。
心を許した表情に見えた。
声はもちろん聞こえない。
二人はじゃれ合うようにカラダを触れ合っているように見えた。
腕や肩、、、
そして沼津がミユキの乳房に手を伸ばしたとき、さすがにミユキはそれを跳ね除けるようにして拒んだように見えた。
でも顔は笑っていて怒っている素振りはない。
胸がムカムカしてくる。
ナギサは中庭に向った。
しかし着いたときには二人はもう居なかった。
何を話していたんだろう?
しかもあのカラダを触れ合うような親しげな態度、、、
どうしても知りたかった。
帰りに声をかけたが塾があるとミユキは急いで行ってしまった。
そしてなんとなく問いただす機会もなく日曜日ミユキに誘われ家を訪れた。
ミオリが温かく迎い入れてくれた。
モヤモヤした気持ちが残っているナギサは部屋で二人になるとミユキに問いただしていた。
つづく
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