体育の授業を終え教室に戻る途中、隣のクラスの沼津マサヒロに声をかけられた。
沼津とはほとんど関わりはなかったが噂は良く耳にしていた。
茶髪に染めた長髪、学校一のイケメンと言われるほど整った顔立ちをしている。
背も高くスタイルも良い。
モデルにスカウトされたこともあるらしい。
けれどそれを鼻にかけ、見た目の良い女の子には優しく接するがそれ以外の者には男子を含めあからさまに見下した態度を取る男だった。
俺が本気を出せば落ちないオンナはいないと平気で嘯く松田並みのクズ男だった。
当然のようにその学力は見事に底辺クラスに属している。
見た目だけを気にする自己承認の塊のような花持ちならない男、、、それがナギサの沼津に対する印象だった。
「おい野崎、、、お前、ミユキと付き合ってるんだってな、、、」
なんだコイツ、、、いきなり人をお前呼ばわりの上にミユキを呼び捨てに、、、
ナギサはさすがにムッとした。
「そんなこと、沼津には関係ないだろう?」
「おっ、、俺のこと知ってるのか?まあ、そうだよな、、、学校一のイケメンだしな、、、」
コイツは、、、噂通りにイカれているな、、、
「何か用か?」
「だからミユキのことだよ、、、」
また呼び捨てか、、、
しかし、こんな奴とどんな関係なんだ?
「お前、ミユキとどこまでヤッた?」
何を言ってるんだ、コイツ、、、
もう話す必要も無いな、、、ナギサはその場を去ろうとした。
「待てよ、、、ミユキのフェラはどうだった?」
なに、、、
「アイツ、、、最後まではさせないけど、途中まではOKだからな、、、」
沼津の言葉に思わず立ち止まる。
沼津はニヤニヤしながら話を続けた。
「クンニでメチャクチャ、イカせてハメようとしたら、、、これ以上したら不同意なんだかで訴えてやるなんて息巻きやがって、、、」
唖然としたナギサは声も出ない。
「こんなオンナはもういいやって思ったけど、、、あのスゲェ乳だろう?フェラとパイズリは最高だし、、、キン○マやケツ穴まで舐めてくれるしよ、、、キスもやたらねちっこいしな、、、本番は無しでもザーメンまで飲んでくれたからな、、、もったいないから、何度も愉しませてもらったぜ、、、」
聞くに耐えられない話だった。
それにコイツ、、、爬虫類みたいな目をして、どこがイケメンなんだ?
「アイツもあんなに愉しんでいたクセに、いきなりもう逢わないなんて言い出してよ、、、まあ、いつまでもサセてくれないし、いいかって思ってたら、お前と付き合いだしたって噂を聞いてな、、、まあ、オマ○コ以外は俺のお古だけど、せいぜい愉しむんだな、、、たまには俺にもあのデカ乳で得意のパイズリさせてくれや、、、」
このクズが、、、もうガマンの限界だった。
「お前の言うことなんか誰が信用するか!」
「なんだコラ!俺のことお前だと!」
いきなり胸ぐらをつかんでくる。
このクズは本物のノータリンだな。
散々人をお前呼ばわりしておいて、、、
簡単に腕を捻り上げる。
「あぐっ、、、痛え、、、やめろ、、、」
「今度、そんなホラを吹いたら、、、どうなるか、分かってるよな?」
「分かったから、、、ぎゃ、折れるって、、、離してくれ、頼むから、、、」
手を離してやる。
「失せろ、、、」
冷たく言い放つ。
「くそっ、、、全部本当のことだからな、、、それに俺だけじゃない、、、ミユキは他にも何人もシャブりまくってたんだからな、、、」
ナギサが睨見つけると慌てて走り去って行く。
そんなこと、、、俺は信じない、、、
しばらく歩いて行くとミユキが待っていた。
「ナギッチ、、、どうしたの?」
心配げな表情で、その上なぜか顔色が悪かった。
「別に、、、」
「さっき、、、沼津君と、、、話してたよね?」
まさか、、、見られてたのか、、、
「あ、、ああ、、、」
「何を、、、話してたの?」
「たいしたことじゃない、、、なんでもないよ、、、」
「そう、、、それならいい、、けど、、、」
どうしてなのかミユキがホッとしたように見えた。
それに明らかにいつものミユキとは違っていた。
その日の部活にはまるで身が入らなかった。
ミユキは用があると先に帰ってしまった。
帰り道もずっと考えていた、、、
あんな話は絶対にウソだ、、、
でも、、、辻褄は合う、、、
処女だったのにフェラやパイズリはやけに慣れていた。
ネットなどで覚えたと思ってたけど、、、
クンニのとき、クリを吸ってと言った。
自分では出来ないことだ、、、
誰かに躾けられた性癖なのか?
それは、、、沼津なのか?
考えれば考えるほど悪い方へと気持ちが傾いていく。
こんなことではダメだ、、、
沼津の思うツボだ、、、
俺はミユキを信じる、、、そう決めた。
つづく
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