大学の敷地内に門から続く、黄色く色付きはじめた銀杏の並木道。等間隔に設えられたベンチのそこに、午前の講義を終えた唯が乾いた秋の空気に触れて腰掛けていた。よく晴れた秋晴れの空に柔らかな日差しを受けながら、持参したハムとチーズのサンドイッチを手にしていた。友達は苦いと言うけれど唯は好きなブラックコーヒーを水筒に淹れて、一口サンドイッチを頬張るとコーヒーを飲む。インスタントだけれどパンとの相性が抜群だから、甘い飲み物よりも断然こちらのほうが好きなのだ。
今日は午後の講義を終えたら、急いでバイトに向かわなければならない。夕方から深夜のシフトは時給が高いのだ。
あの衝撃的な体験からは数日が経ち、あの日は朝まで眠ることが出来なかった。大人しい見た目から男性経験は少なく見られる印象を持たれがちな唯は、大きな声では言えないけれどそれなりには経験が豊富なほうだとの自負がある。最も人数というよりは付き合った時間の長さであり、若さと興味から身体を重ねることが必然的にあったというだけである。
3人しか男性は知らないけれど、3人目の彼がいわゆる上手な人だったのだ。肌の温もりや接触は嫌いではなかったけれどセックスとは、こんなものなのかなという印象でしかなかった。その唯が初めてペニスの良さを知り、オーガズムを経験したのが最後に付き合った彼だった。
2回、3回と連続して上り詰めたときには泣きながら甘味な味に酔わされ、彼の浮気を知って終りを迎えるまでは合うたびに身体を重ねていたのだ。
その日から1年近く彼氏という存在は縁がなく、近づく男性を意識的に遠ざける癖がついていた。
お客様のテーブルへと料理を運び、空いたテーブルの後片付けをする。将来の夢を思い浮かべれば耐えられはしても、奨学金の返済を考えて絶望することの不安を繰り返す日々…………。鬱屈とする気持を吹き飛ばしたあの日が夜が、今となっては非現実感を伴って脳裏に焼き付いている。
明日は講義が終われば彼らと会う日であり、何がどこまで行われるのか不安とあるか無きかの期待に似た気持ちが、唯を揺さぶっていた。
控室に入ると麻子の姿はなく、男性モデルの拓也だけがそこにいた。
やぁ……もう来てくれないかと心配したけれど、また顔を見ることが出来てホッとしたよ……。
はにかんだ可愛らしい笑顔を浮かべる彼に、前回の光景を思い出して恥ずかしくなる。麻子のことを聞いたら今日は遅れてくるのだという。それまでは女性モデルは自分だけしかおらず、急に不安になる。
本当は肌に後が残るから今のうちに脱いで、下着の後をマーサージをするなりして消すんだけれどね………。
まだ恥ずかしいだろうから、身に着けたままでも良いんじゃないかな………。
でも生徒たちはなるべく正確にキャンパスに描くから、下着の後も描かれるかもしれないね……。
それはそれでも恥ずかしいけれど、2回目とあって麻子もいないのなら勇気が出そうにない。彼の言葉に甘えて下着を身に着けたままガウンを羽織り、呼びに来た美紀によって控室を後にする。
同じ顔ぶれかどうかは分からないけれど、生徒たちの前に立って光を浴びる。拓也は早々とガウンを脱いで肉体美を披露し、ポーズを決める。所在なさげにしている唯は、緊張と恥ずかしさで身体が言うことを聞かないまま美紀の指示によって彼に後から抱き締められた。頭が沸騰しそうなのに胸元に手が差し入れられ、これも容赦ない美紀の要求通りにブラ越しに乳房が彼の手に包まれる。
若い唯には瑞々しさはあっても色気が乏しく、女を感じさせるには羞恥心を抱かせるのが早道だと美紀は判断した。下着を身に着けていると知らされたので、ガウンの中で取り去るように拓也にはあらかじめ指示を出しておいたのだ。彼はガウン越しに背中のホックを外し、羞恥する唯を胸元から入れた手で巧みに両肩からストラップを外し、中に入れさせた腕からも抜き去る。カァ〜っと顔を紅潮させた唯の胸元から再び手を入れて、優しく手の平に包まれると不意に身体をピクっと反応させた。彼の指が乳首を摘み、先端を擦りながらクネクネと揉みほぐす………。
太腿を擦り合わせて顔を俯かせ、恥ずかしさで燃える身体では顔を前に向けられない……。
その初々しさをキャンパスに写していく生徒たちの音だけが静かな空間に聞こえ、揉んでも弾き返すような柔らかい乳房を、左胸から右胸へと手が移動する。ガウンを外そうとしたけれど唯に阻まれては仕方がなく、美紀に目配せしてから通常はしない生徒たちに背中を向けて、どうにか露出させた片方の乳房に口を付ける。若さのあるピンク色の乳首が瞬く間に硬くなり、唯が身を捩らせて感度の良さを図らずも白状する。
静かに椅子を持ってきた美紀が小さく頷いてから退き、唯を座らせて間髪入れずに開かせた股の間に顔を埋める拓也……。閉じたくてもどうにもならない唯を尻目に、ショーツのそこを寄せると薄く可愛らしい恥毛が現れる。シャワーを浴びる暇もなくやって来たのか尿とチーズが混ざった臭いが鼻を突き、秘唇を割って下から上へと舌先が舐め上げる。僅かな塩味を感じながらピクリと反応する唯……。もはや生徒たちの目よりも身近な羞恥に周りが見えなくなった彼女は、弱点の小指の爪ほどのサイズのクリトリスを弄ばれて、上体を折り曲げながら悲痛な声を出す………。鋭い刺激の中に何も考えられなくなる快感の波が押し寄せ、優しく積極的に攻められて、ついに恍惚の色に染まった女の顔を露わにする……。
ウネウネと腰を無意識に動かす唯の下半身を抱え込み、丁寧に吸いながら触れるか触れないかというソフトタッチの舌先が躍動する……。
女の子にありがちなうるさいだけの喘ぎ声ではなく、意外にも唯は経験豊富な女性であるかのように快感を堪能する、余裕のある甘い声を漏らして息を吐く………。
人の気配に気が付けば自分たちの周囲でデッサンをする生徒たちに、気付いてしまった唯が悲鳴を上げる。
いやぁーっ!……見ないでっ!
怒涛のように注がれる快感は止まることなく、唯の願いは踏みにじられたまま上り詰めていく……。
身体の震えが収まらない唯の両膝を抱え、彼女の思考が働く前にあてがった所に力を込める。
悶絶する唯が息を呑み、中へと拓也の分身が飲み込まれていく……。
狭い中は麻子よりも凹凸感があり、美紀よりもザラザラした感じが伝わってくる。苦しげに呻く唯も慣れてくるに従って甘い声を出すようになり、拓也の抜き差しに順応して若者らしからぬ享受を見せはじめた。気持ち良くて堪らないといったように正直な喘ぎは、拓也も堪らない。エラの張ったカリ首が唯の膣壁を研磨する刺激はその狭さゆえに拓也にも返ってくる。常に狭いのにザラつきが纏わりついて堪らなくなる。
1つしか違わない唯がこれほどまでに良いなんて、つくづく相性というものを感じてしまう。
もはや周りを気にする余裕など無くなった唯との結合部を、ゆっくり出入りするペニスを必死に描き写す女生徒が、悩ましげな視線を拓也に向けてくる。ツンとしていた彼女も回数を重ねるにつれて正直になり、願望を隠さなくなってきた。
一段、また一段と上り詰めていく唯に余裕が減っていく様子がそのまま反応に現れ、拓也もまた堪えなければいけない状態になってきた。泣きそうな表情で身を捩り、椅子の背もたれから背中を反らせた唯の声が出なくなり………その時が訪れた。
新たなタイプの相手に拓也はショーツを剥ぎ取り、数十分の幸せを届けて彼女の中に射精を流し込んだ。疲労のためかショックからから足取り重く帰っていく唯を見て、意外にも美紀は気に入ったらしい。緊急避妊薬を手渡された彼女は、またその姿を見せてくれるだろうか………。
唯も美紀も控室から出て行くと、しばらく経ってもう帰ったはずの生徒のひとりが顔を覗かせに来た。クレームでも言いに来たのならば、改善するために聞かなければならない。女生徒のひとりの彼女は恥ずかしそうにしながらも欲情を隠そうともせず、相手にすることとしないことでどちらがトラブルに発展するかを検討する。彼女の場合は興奮を冷ます必要性を感じ、間近で切なげな顔を見せていたことから彼女を納得させるにはすでに答えは出ていた。
シャワーを済ませて出てきた拓也のペニスを咥えた彼女は、30代の女性らしい卓越さを見せながら2度の射精を果たしたペニスを勃起させた。
彼女は自らスカートの中に手を入れてショーツを脱ぎとると、跨がろうとするのを制止して拓也はそこに顔を埋めた。恥ずかしがる彼女は拒絶を示したけれど、なるほど剛毛を掻き分けることになった。性欲の強さを隠そうとしなかった彼女はよく鳴きながら腰をうねらせ、自ら拓也に跨って身を躍らせた。感度の良い彼女はイっては腰を動かし、またオーガズムを迎えては欲しがった。
結局さらに2度の射精をするまで開放されず、5〜6回目のオーガズムを迎えるまで拓也は容赦のないピストンを久しぶりにしなければならなかったのだ。
これで彼女を入れて四人の女性と交互に交わることが決定的となり、彼女はここの生徒であり続ける限り、また何度でも求めてくるのだろう……。
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