相手コートから勢いよく向かってくるボールを、身体を投げ出した味方がレシープ。それを麻里に向かってトスが上げられ、アタック……!相手側のコートに突き刺さるように落ちたボールが跳ね上がる……。
練習試合の合間、休憩をとりながら1人の女性が興味津々といった感じで身を寄せてきた。
ねぇ、そういえば紹介したあのアルバイトはどうなのよ………?
麻里はドキッとした。
麻里 あぁ~……あれね、やっと慣れてきたとこ。
同僚 デッサンモデルだなんて、あたしもしてみ
ようかしら……
麻里は心臓が鷲掴みにされたように、苦しくなる。冗談ではない、あんなことを知られるわけにはいかないではないか………。
麻里 大変だよ〜、腕を上げたまま30分くらい
身体を動かせないんだよ、出来る……?
同僚 えぇ~、そうなの?
麻里 講師の人も厳しいし、少しでも動くと睨
まれるんだから……何ならあたしの代わり
にやってみる………?
そう言うと彼女は首をすくめて、顔の前で激しく手をブンブン振って見せる。目立ちたがりの彼女は楽をしてお金を稼げるとでも思ったらしい。
麻里はつい昨夜のことを思い出していた。死ぬほど恥ずかしくて訴えることすら考えていたのに、あんなことになるなんて、禁断の世界に足を踏み入れたてしまったことを麻里は自覚していた。今でこそセックスレスだけれど、お盛んな時の夫にでもあそこまで感じさせられたことはない。あの大きさ、硬くって逞しくて、休む事なく突き続けられて、そして何もわからなくなったのだ。
今でも背中を押されたら気持ちが怯んでしまうけれど、それなら辞めるかと問われたら即答なんて出来る訳が無い。だって、だって………考えただけで身体の奥が疼いてくるんだから…………。
辞められるわけなんてない。少なくても自分から辞めようなんて、今は考えられるわけがないのだ。手渡された封筒の中身が増えたことは問題ではない、今は次の出番まであと何日かを考えなければならないのだから。
年甲斐もなく、ドキドキしていた。家を出る前に身体を綺麗に洗い流してきたのに、用心のために駅のトイレで確認したら恥ずかしいくらいに濡れていたのだ。下着を汚したくなくてパンティライナーを付けてきて、このときほど良かったと思ったことはない。バッグからデリケートゾーン専用シートを取り出して、念入りに拭き取ると下着から剥がし取ったライナーは汚物箱の中へ捨ててしまった。新しい物を付けたかったけれど、あんな物を付けたままでは男性はドン引きするだろう。
下着は男性受けしそうな物を調べて、なるべくならシンプルなデザインで面積が小さ目の、白い新しい物を身に着けてきた。気に入ってくれるだろうか…………。
控室に入るといつものように拓也が白い歯を見せて、笑顔を見せながら挨拶をしてくる。今日こそはしっかり挨拶を返すのだと決めてきたのに、やっぱり恥ずかしくて彼の目をまともに見られなかった。
麻里さんってそのショートヘア、爽やかでよく似合いますよね…………。
何気ない彼のたったそれだけの褒め言葉が、麻里の心を掻き回す。まるで恋心を抱く相手に言われたかのように、心が弾むなんて自分でもどうかしてると思うけれど、やっぱり嬉しいものは嬉しい。
麻里 あっ……バレーボールをしてるの、だから
短くしてるんです……
そうすると、彼は………
緩めのパーマが素敵でスタイルも良くって、美人だし旦那さんが羨ましいですね………
最後の旦那さんは余計だと不快になったけれど、他の言葉は素直に嬉しい。
今日も肩の力を抜いて、頑張りましょう………。
そう言いながらバスローブを着る彼から、麻里は目を背けなければならなかった。だって、胸板も引き締まったお腹も素敵だけれど、立派なモノが見え隠れしているんだもの……。
今日から麻里は衣類を身に着けることなく、拓也と同じようにバスローブ姿で挑むことになった。
そもそも下着姿までのモデルとして契約をしているので、服を用意されていた研修期間は終了したということなのだろう、そう理解していた。
いつものように美紀の掛け声で、始まった。
びっくりしたのは拓也は真っ裸なのにバスローブを脱ぎ去ったこと。麻里も着ているバスローブを脱いで、彼に寄り添うように側に立つ。手を取り合って身体を密着しながら腕を伸ばし、遠くを見詰めるポーズをとる。下着姿になって心細かったから、彼の体温を感じられるのは精神安定剤になる。次々と美紀の要求に応えて後ろから彼に抱き締められると、お尻に彼のシンボルを感じる。
それがムクムクと上を向き出して苦しそうだから少し腰を浮かせ、麻里は逃げ道を作って上げた。
拓也は息苦しさから開放されたソレを、安心したように柔らかな麻里のお尻に密着させる。目を閉じた麻里はお尻の谷間に抱かれるように収まる彼の分身に、胸の鼓動が早まるのを感じた。
シンプルな下着の上下を身に着けた麻里の身体、それは程よく胸の膨らみを見せながら腰の括れ、上がったお尻から長い脚、腕がバランスの良さを見せて生徒たちが男女の肉体美をキャンパスへと今日も描き落としていく。すぅ~っと拓也の左手がお腹へ、右手が左の胸の下へと這い進む。それぞれの手が脇腹、肋へと位置を決めると微妙に指を動かすものだから麻里に性的な興奮を沸き起こさせていく。
モデルらしく目線を遠くに添えながら、あぁ~……っと感じる気持を瞳に映し出す麻里の目が潤み始める。そして、美紀の指示で拓也が動いた。
彼の両手が下からブラのカップを押し上げながら乳房を包み込んだのだから、麻里は一瞬何が起こったのか理解が追いつかなかった。僅かにゆとりがあるブラジャーだから完全には押し上げられず、彼の手に被さっている。その中で優しく彼に揉みほぐされながら、親指の腹で乳首がクネクネと倒されながら弄ばれる。ただでさえ授乳の影響で大きくなった乳首がコンプレックスなのに…。
じゃあ………次に移ってくれる………?
身体を横に向けられた美紀は、生徒たちに見えにくい側のブラカッブをずらした拓也が乳首を口に含むのを、信じられない気持で見ていた。いくらなんでもやり過ぎで、信じられない……。やるせない気持ちが切なさを連れてきて、繊細に動かす彼の舌先に麻里の肩がピクリっと反応を見せる。
あっ……っと小さな声が出かかって即座に飲み込み、乳首を周回させる拓也の舌先が上下に動いて座れると膝の力が抜けそうになる。目を閉じながら羞恥する麻里のもう片方、生徒たち側の見えてしまうブラカッブもずらして彼の唇が包み込む。今まで弄ばれていた乳首が唾液で艶々と輝きながら生徒たちの目に晒され、恐らく1センチ以上ものサイズの勃起した姿を見せながら彼の指にこねくり回されて、首を振る。少しだけ重力に負けながら釣鐘型の白い乳房は、それでも豊かな膨らみを保ちながら美しさも持続させている。
その最中に椅子が用意されると拓也はブラジャーを下げて乳房を隠し、麻里を座らせる。美紀を仰ぎ見れば一つ頷いて見せる彼女を見て、麻里の腰を引き寄せながら開かせた膝の奥へと顔を埋めてみせた。腰を引く麻里を両手で引き寄せ、拓也の口と鼻がすでに湿らせた感触を覚えながら麻里の女の臭いを鼻腔の奥へと吸い込ませる。羞恥から生徒たちとは逆側に顔を背けた麻里が、頭を跳ね上げた。拓也が下着をずらして直に舌を這わせ始めたのだ。
2人の子供を出産したそこは淫唇が伸ばして変形し、溢れた粘液を溜め込んで光っている。それを舌で掬い取ると容赦なくクリトリスに塗りたくるように舌先を躍動させ、そして吸い込む。ヌリヌリヌリヌリ……蠢く拓也の舌先に太腿の筋肉をピクピクと収縮させ、踵を浮かせてカタカタと震わせる麻里。すぅ~っと上に伸ばした両手がブラジャーをずらし、両の乳房を鷲掴みにする。時おり首を振りながら悶絶する顔を上に向け、肩で息をする麻里が拓也の頭を掻きむしる。乳房から離した両手で麻里の腰を抱え込み、上唇で包皮を押し上げながら直接クリトリスを弄ぶ。上体を捩らせながら見事な乳首を突き出す乳房を揺らし、喘ぎ狂う麻里を生徒たちは見逃さず、キャンパスに艶めかしい麻里の姿を描いていく。
そして麻里の身体が電気ショックに見舞われたように弾み、不規則に震わせながら静かになった。肩で息をする麻里が呼吸がまだ整わないうちに立ち上がった拓也が、屹立させたベニスを突き出しながら麻里の両足を抱える。卑猥な輝きを見せる麻里の花園に向け、中腰になった拓也が毒蛇の頭のようにエラの張った亀頭をあてがった瞬間に、そのまま奥へと沈み込ませていった。
身体を硬直させた麻里が固くまぶたを閉じた顔を上げて、苦悶の表情を見せる。拓也の両肩から足の裏を見せる麻里が奥まで到達したペニスを感じ、あまりの大きさに呻き声を上げる。それはまるで極太の竹が出入りするように生徒たちには見えて、カリ首が見えるまで引き抜かれたペニスがまた沈み込む石油の掘削作業を彷彿させる。
ジュプッ…ジュプッ…生々しい音を奏でる結合部から溢れ出る潤滑油が、麻里の強欲を目覚めさせていく。
嵐を引き起こす邪悪な雨雲が流れ去るように苦痛が過ぎ去ると、日の光が大地に降り注ぎ草花が芽吹くように、苦悶の表情から安らかな恍惚へとその表情へと変化させた麻里が顎をゆっくり上下させる。汗で光らせるお尻を前後に振る拓也が麻里を見詰め、子宮口を優しく突き上げる。
人目をはばからず「あぁ~っ……」っと声を上げる麻里が、緩やかに何度も顎を上げて白い喉を覗かせる。ヌチャッ…ヌチャッ……っと、短い無数の糸を結合部から伸ばし、見え隠れするペニスを休むことなく躍動させていく。
生徒たちは官能に染まった麻里と拓也を取り囲み、それぞれの立ち位置から描いていく。
ある者は横から跳ね上がる顎から首筋を、ある者は斜め後ろから揺れ動く乳房に卑猥な勃起を見せる乳首に焦点を当て、ある者は躍動感のある結合部のペニスの抜き差しを、そしてある者は快感に酔いしれる麻里の女の表情を…………。
麻里の爪が拓也の腕に、食い込んでいく。
麻里の背中が反る、顔を忙しく左右に倒す。
そして口の開いた顎を、また跳ね上げる。
その時はもう、すぐそこまで迫っていた。
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