〜番外編〜
予定の日でもないのに藤木美紀に呼び出されで、拓也はひとりの女性と対面した。
ライトブラウンの髪色をしたボブショートで、品の良い30代後半だろうか。美紀の学生時代の同級生らしく、避妊治療中なのだという。すでに3年を治療に費やして金銭的に限界が迫り、それでも悲願の子供が欲しいのだという……。
それがどうして自分に会わせるのか、美紀に言わせれば彼女は独身で子供だけを希望しているらしいのだ。美紀は密かに拓也の姿を事前に彼女に見てもらい、父親として種を提供して欲しいらしい。ならば病院に向うのかと思えば、お金は後のためにこれ以上は使えず、つまりは………。
彼女は最後まで要求を説明できずに俯き、美紀が後を取り次ぐと要するに単純にセックスをして中に射精してくれればいいのだと………。
そう言われても……と、考える暇は与えて貰えそうになく、美紀の睨みに負けて承諾せざるを得なかった。
シャワーは済ませてきましたからと言う彼女は、羞恥心を無表情の仮面で覆い隠してストッキングとショーツを順に脱いで、服は脱ぐつもりはないらしい。あくまで種付けだと割り切ってはいても、まずはセックスが可能の状態にしなければならない。ローションも何も用意してこなかったのは美紀の作為を感じさせ、任せていればいいとでも言い含められて彼女はやって来たのだろう。
仕方なく彼女の股に顔を埋め、綺麗に整えられた恥毛が生えた丘を指で開いた。上目で彼女を窺うとやはり恥ずかしいのか顔を背けており、すぐに敏感な所に取り掛からずに小陰唇の表裏に舌を這わせ、ゆっくりと唇を押し当てながら、粘膜に舌先を当てていく。両手で顔を覆い隠す彼女を見てしばらく焦らし、クリトリスを弄ぶ………。
全く動かず声も出さない彼女はそういう体質なのかと思えば、しっかりと透明な粘液を湧き上がらせてきた。しっかり感じていたらしく彼女を注意深く窺っていると、クリトリスの攻めに指を震わせているではないか……。拓也麻子を思い浮かべては執拗に攻め続け、この彼女も麻子のように吸われながら舌を動かされるのが弱いらしい……。
首を振って必死に声を堪え、ついに腰を弾ませてオーガズムを迎えた彼女………。間髪入れずに攻め続けると上体を起こして拒絶を見せたけれど、拓也は無視をして悶絶する彼女が甘い声を出すまで続けた。
苦しみの果に2度目のオーガズムを迎え、ゆっくりとペニスを彼女の中へ飲み込ませた。
程よくまったりした彼女の中は、それでもペニスを逃がしまいとするように纏わりついてくる。
どの辺をどのようにすれば感じるかを探りながら抜き差しを繰り返し、手前と奥を交互に攻めると反応が良いことを突き止めた。
強弱をつけてザラついた入り口からわりと近いお腹側をエラの張ったカリ首で攻め続け、不意をついて子宮口を優しく突き立てる。すると彼女は何度も背中を反らせて浮かせ、強く拓也を締め付けて果ててしまった。
服の裾を捲り上げると抗う仕草を見せる彼女に、ピストンを再開させる。抵抗をする気持ちが途切れた隙に服を捲り上げ、やや強引にブラジャーをずらして乳首を口に含む。敏感になった身体はよく反応を見せ、1枚、また1枚……服を剥ぎ取ってスカート以外は何もなくなった彼女を攻め立てる。
彼女の心細さと羞恥心を快感が凌駕させ、容赦のない腰の躍動が彼女の上品な顔を歪ませる。
最後のスカートを取り去り、彼女を四つん這いに指せると後から攻めていく。いたずらに子宮口を突かずに加減を加え、手前と奥を反応を見ながら攻めていく。抜き差しするいやらしい音と頭を持ち上げる彼女の仕草が堪らなく、激しく頭を振りながら前に突っ伏してオーガズムに沈む彼女……。
再び正常位で彼女を貫き、唇を重ねると舌で出迎えられて甘い声を漏らして背中に手を回してくる。彼女の鉄壁がついに崩れ、快感に酔いしれながら恥ずかしげもなく声を出し、何もかも忘れて3度目のオーガズムに震える彼女の中に射精を流し込む………。
落ち着いたころに1回の射精では不安なのか、物足りないのか、多分、両方なのだろう……。
今度は彼女の主導で上になった女の腰が躍動し、自らの乳房を掴んで崩れ落ちて………。
結局何度でも達する体質の彼女はそれからも数回オーガズムを迎え、最後は拓也の腰に脚を絡ませて抱きついて終わった。
彼女は美紀を通じてその後も不定期に現れ、半年が過ぎた今も妊娠の兆候は聞こえではこない。
つい先日はビルの屋上に呼び出され、エアコンの室外機が並ぶ影で求められ、真っ昼間から彼女の後頭部を見ながらたっぷり1時間も腰を振らされたばかりである。
最近の彼女は職場で綺麗になったと、数人の同僚に言われたという………。
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