レナはいつしかヤマトを男として意識するようになっていた。
今夜もヤマトに初めてを捧げるつもりでいた。
キスも乳房も、もちろんバージンも、、、
処女なりに考えて恥ずかしかったけどヤマトを誘惑した。
でも彼は誘いに乗らなかった。
それはわたしを本当に大切に思ってくれているから、、、、
普通の男だったら欲望に駆られ後先考えずにオンナをものにするはずだ。
いつしか、いつも母のことを気にかけるヤマトに嫉妬を感じるようになっていた。
初めは母とヤマトの仲が戻ればいいと思っていたのに、、、
わたしだけを見て欲しい、、、
ヤマトとお母さんはもう戻れないんだから、、、
そんなことを考えてしまう自分が嫌なのに、その気持ちがどんどん心の奥で膨らんでいく。
わたしは母にヤマトを渡したくないんだ、、、
そう自覚したとき、わたしはヤマトを男として好きなんだとハッキリ気付いた。
そして今夜、、、
わたしは今ヤマトに恋してる。
ううん、ずっと前から、、、
きっと初めて逢ったときから、、、
わたしの初恋、、、
年齢なんて関係ない、、、
きっとこの恋は実る、、、ううん、、、絶対に、、、
入社したレナは仕事に打ち込んだ。
人事部人事課
トップエリートが集まる部所。
暗いイメージがあったが、そんなことはまるでなか
った。
きっと部長のヤマトの人柄なのか、、、
みんな明るく、生き生きと仕事をしてる。
倉科メグミ主任
年は29で独身
レナの教育係になった女性社員。
すごい美人、、、
背が高くてモデルみたいにスタイル抜群。
それにとにかく仕事が出来る。
メチャクチャ有能、、、
その上、性格もいい、、、
こんなに美人なのに気取ったところがまるで無い。
穏やかで優しくて、、、
まるでヤマトの女性版。
みんなにメグさんとかメグと呼ばれ慕われている。
全部負けてる、、、
勝てるとしたらオッパイだけ、、、
いや、、、主任もスゴイ、、、負けてるかも、、、
こんな女性に自分もなりたい、、、
レナは憧れの感情を抱くようになっていた。
社員食堂でメグと昼食を取っていた。
料理も豊富でデザートまで揃っている。
社員食堂とは思えないほど味もいい。
二人はすっかり打ち解け、プライベートな話も交わすようになっていた。
たまにだが飲みに行ったりもする。
メグも素直で優しいレナがお気に入りだった。
「主任は本当に恋人とかいないんですか?」
「そんなこと30手前の女性に聞く?」
「すいません、、、でもメグさん、すごい美人でスタイルも良くて、性格だっていいし、すごくモテるから、、、」
「レナ、あなた先輩に向かって性格いいって、、、」
「あっ、ごめんなさい、、、生意気な良い方してしまって、、、」
「フフッ、、、冗談よ、、、レナにそう言って貰えると、すごく嬉しいよ、、、」
優しく微笑む。
本当に素敵な女性だと思う。
もう、、、敵わないな、、、わたしなんて、、、
「わたしだって好きな人ぐらいいるんだよ、、、」
「ええっ、、、誰ですか?教えて下さいよ、、、」
「内緒、、、叶わぬ恋といったところかな?でも頑張ってる、、、」
メグが遠い目をしてる、、、
恋する女性の瞳だ、、、
メグほどの女性の叶わぬ恋って、、、まさか相手は既婚者?道ならぬ恋?不倫?
まさかね、、、
「ところで、、、メグさんって胸、、何カップですか?」
声をひそめて尋ねる。
「何よ、いきなり?」
ヒソヒソ話が始まる。
「いいじゃないですか、、、誰にも言いません、、、教えて下さい、、、」
「もう、、、G、、だけど、、、」
やっぱ、、、大きい、、、
「レナは?」
「わたしもGです、、、」
「大っきいね?」
「メグさんも、、、」
「わたしたち、、、ダブルGだね?」
「ムフフ、、、そうですダブルGです、、、」
二人でほくそ笑む、、、
「ダブルGって何?」
「えっ?」
「えっ、、、部長?」
ヤマトが食事を乗せたお盆を持って立っていた。
「倉科くん、隣りいいかな?」
「あっ、すいません、、、部長、どうぞ、、、」
ヤマトが席に座り三人で食事を初める。
「ダブルGって、、、スマホか何か?」
「違います、、、あの、、、それは、、、」
あの主任があたふたしてる、、、
「部長、、、ダブルGはわたしたちの、、、」
「だめ、、、板橋さん!」
「わたしたちの大好きなアニメキャラです、、、」
「そうか、、、」
「そうなんです、部長、、、」
主任がホッとしてる。
「俺、よく知らないんだけど、、、今度教えてくれる?」
「いいですよ、、、今度見せてあげます、、、」
主任が驚いてる。
「わたしだって、、、見せて、、あげます、、、」
「うん、楽しみにしてるよ、、、」
メグミの顔が赤くなる。
「ところで倉科くん、板橋くんはどうだい?」
「すごく優秀です、、、びっくりしてます、、、」
「そんなことありません、、、主任には迷惑ばかりかけてます、、、」
「そうか、、、失敗しても構わない、その方が仕事が身につく、、、俺が責任を持つから二人とも思いっきってやればいいからな、、、」
「はい!」「はい!」
ハモってしまう。
「フフッ、二人とも息がピッタリみたいだな、、、それにこんな美人二人と食事をすると余計に美味しくなるよ、、、」
「もう、部長ったら、、、」
ああっ、叩くふりしてヤマトを触った、、、
すごく嬉しそうにしてる、、、
主任の好きな人って、、、
ヤマトが食べ終わり先に行ってしまった。
「ねぇ、レナ、、、、さっきのことだけど、、、」
「あぁ、、、ダブルGのことですか?」
「見せてあげるって、、、」
「冗談に決まってるじゃないですか、、、」
「そう、、、だよね、、、」
「メグさんは?」
「わたしは、、、冗談に決まってるでしょう、、、」
やっぱりね、、、
「もう、時間だよ、、、仕事、仕事、、、」
二人は職場に向った。
つづく
※元投稿はこちら >>