ミナミはふらつくカラダを真田に預け歩いていた。
わたし、、、酔ってる、、、
セックスにずっと不満を持っていた。
これからずっと欲しかったものを知ることができる、、、
真田のことがあんなに嫌いだったのに、、、
気持ち悪いと思ってたのに、、、
そんな男に、これからホテルで裸にされる、、、
あの毛深いマッチョな身体に抱き締められ、全身を舐められる、、、
そして、、、あのスゴイのをフェラチオして、、、
生理的に嫌いな男だから絶対好きにはならない、、、
その安心感はある。
でも凄く興奮してる、、、
わたしのカラダ、、、ヘンになってる、、、
疼いてる?欲求不満?
今も、こんなに濡れてる、、、
真田とセックスする自分が浮かぶ、、、
毛深い男は嫌いだ。
そんな毛深い逞しい男にしがみつき彼氏の倍はある性器で貫かれ初めての絶頂を教えられる。
リクヤへの罪悪感はある。
でも、、、今回だけにすればいい、、、
そうしたら誰にも知られない、、、
ひょっとしてリクヤともイケるようになるかも知れないし、、、
とにかく今夜は真田とのセックスを思いきり愉しむ、、、
真田ならリクヤに言えないような恥ずかしいことだって要求できる、、、真田だったら悦んで何でもシテくれる、、、
わたし、、、きっと淫らなメスになる、、、
その時、、、なぜかヤマトの顔が頭に浮かんだ。
いつも優しかった、、、
辛いとき、隠していてもさりげなく声をかけてくれた、、、
あのとき、、、自分に自信が持てなくなったとき、、、板橋は最高の彼女だよと言い切ってくれた。
一気に酔いが覚める。
ダメ、、、こんなの絶対にいけない、、、
すぐ先にドアを開けたタクシーが止まっていた。
客待ちだ。
真田の腕を振り払い、いきなり駆け出す。
真田は油断していた。
「おい、待てよ!」
当然無視してタクシーに飛び乗る。
「ドアを閉めて、早く車を出して下さい!」
すぐに運転手は車を走らせた。
「お嬢さん、大丈夫かい?」
「はい、、、ありがとうございます、、、」
見るからに人の良さそうな運転手だった。
「警察に行くかい?」
何かを察しているようだ。
「いいえ、、、大丈夫です、、、家までお願いします、、、」
危なかった、、、本当に、、、
もう少しで悪魔の誘いにのってしまうところだった。
酔いが覚め冷静さを取り戻す。
あんな男に、、、わたしがどうして?
キスされてしまった、、、
胸も見られて触られた、、、
思い出すと鳥肌が立つ。
わたしは流されてた、、、
でもちゃんと最後ははねつけた。
川島くんのおかげだ、、、
あのとき頭に浮かばなければ、今頃間違いなく真田とセックスしてた、、、
また川島くんに助けられた、、、
真田を訴えることも考えた。
無理やりされたと。
でもそれだと大事になる。
人に知られる。
それに少しだけ引け目もある。
だから、もう相手にしない、真田とは一切関わりを持たない、、、そう決めた。
真田は地団駄を踏んでいた。
このオンナはもう堕ちたと思い込み、ホテルでハメることばかり考えてた。
いきなりシャブらせてオレのデカチンを見せつけてやる。
クンニで2回ほどイカせてからナマでぶち込む。
外で出すからと言って納得させればいい。
死ぬほどイカせてから思いきり中にぶちまける。
なあに、妊娠しても構わない、、、
堕ろせばいいだけだ、、、
そうすれば俺から離れられなくなる。
そんなことを考え油断してた。
くそっ、、、あのまま便所でヤッちまえばよかった。
取り逃がした魚は大きい。
あの顔、あのカラダ、、、諦めきれずに大学で声をかけた。
「これ以上つきまとったら全部大学に言います、、、
周りの人にも、、、あなたに無理やりされたって、、、」
「無理やりじゃないだろうが?お前だってその気だったじゃないか?」
「無理やりです。わたしは怖くて何も出来なかっただけ、、、そう警察にも言います。」
毅然とそう言い切り、真田をにらみつける。
本気だ、、、このオンナ、、、甘く見てた、、、
そんなことされたら間違いなく退学だ、、、
俺は終わる、、、
「分かったよ、、、あのことは忘れる、、、誰にも言わない、、、だから、お前も忘れてくれ、、、」
「本当ですね?もしウソだったら、、、わたし警察に行きますから、、、これからは二度と話しかけたりしないで下さい。」
ゴミを見るような目でそう言うとミナミは足早に去って行った。
くそっ、俺としたことが、、、
あのときタクシーさえ止まってなければ、、、
ミナミの後ろ姿を見送る。
それにしても、あのケツ、、、
後ろからぶち込んでヒーヒー言わせでやりたかったな、、、
まあいい、、、
オンナは他にいくらでもいる。
危ない橋は渡らない、、、
それにおとなしくしておけば、いつかまたチャンスが来るかも知れない。
そのときは、、、今度こそ絶対にモノにする。
真田は約束を守りミナミたちに近寄らなくなった。
つづく
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