夫がイカせてくれた。
ヤマトよりは物足りないが、オナニーで燻った疼きはなんとか解消された。
けれど同じ日に二人の男に抱かれたという背徳感が、ミナミのカラダに再び火を灯してしまう。
「あなたぁ、、、」
甘えるように夫の胸に頰を寄せる。
夫は続けては出来ない、、、
でもひょっとして、、、
ヤマトだったら立て続けに何度もできるのに、、、
「ミナミ、、、お前、、、浮気して、、ないよな?」
「えっ、、、なに言ってるの?」
「ゴメン、、、お前がするわけ無いよな、、、でもミナミが急にエロくなったから、、、」
内心はドキドキだが面には出さない。
「わたしだって、、、オンナなんだよ、、、」
「そうだよな、、、本当にゴメン、、、きっとミナミはオンナとして成熟したんだな、、、俺、嬉しいよ、、、」
まるで取り繕うような言葉に聞こえる。
浮気してるし、、、
でもわたしを成熟させたのはアナタじゃない、、、
全部ヤマトのおかげなんだよ、、、
「でもさ、、、ミナミは他の男とシタいって、、、一度も思ったこと、、無いのか?」
どうしたの?
どうして今、そんなこと、、、
自分の後ろめたさを誤魔化すため?
「あるわけ無いでしょう。」
自分自身も誤魔化すためにハッキリと言い切る。
「そうかな、、、例えばさ、、、川島とか?」
ギクリとする、、、
まさか、、、いや知ってるはずがない、、、
「川島って、、、高校のときの?」
ボロは出さない。
平静を装い尋ねる。
「そうだよ、、、」
「どうして?今さら彼なの?」
「アイツ、スゲェもててただろう?だからさ、、、ひょっとしてミナミもと思ったんだ、、、」
この人、ヤマトに嫉妬してたんだ、、、
だからハルミに、、、
分かった気がした、、、
「彼はそういう対象じゃないわね、、、友達だったし、、、」
いけしゃあしゃあとウソをつく。
ゴメンね、ヤマト、、、
でも早く話をそらしたい。
「そうだよな、、、じゃあ大学のときの真田はどうだ?」
それにもギクリとしてしまう。
どうしてなの?本当に何も知らないんだよね、、、
真田ユズル。
ラグビーをしていて背も高くガッチリした身体をしてた。
男臭い風貌だが人付き合いが良く、物事にこだわらない大雑把な性格で周りには好かれていた。
しかしミナミは真田のがさつなところと、たまに覗ける胸毛などの体毛の濃さに苦手な感情を抱いていた。
それに時々ミナミに注がれる何となく男の欲望を感じさせる視線に嫌悪感を覚えることもあった。
ミナミには珍しく生理的に受け付けないタイプの男だった。
つづく
※元投稿はこちら >>