あれ、、、切れてる、、、
かけ直すがつながらない。
怒らせたかな、、、
でもヤマトは優しいからきっと赦してくれるはずだ、、、
あのとき遠距離恋愛で寂しさに耐えきれなかった。
二人は若すぎた、、、
今は違う。
二人には家庭があるけど、求め合っている。
失われた青春をこれから取り戻していきたい、、、
あれから何度も連絡したが一向につながらない。
何よ、まだ怒っているの?
そんなに深刻に考えることかしら、、、
ずっと昔の過ぎたことなのに、、、
面倒くさい男、、、そう思いながらも電話してしまう。
ブロックされてる。
分かっていた、、、
面倒くさい男、、、
でも誰よりも一番好きになった男、、、
そんな男に、、、わたしは拒絶されてる。
彼の思い出の中のわたしは最低のクズ女に変わってしまったのだろう、、、
そんなの分かってた、、、
スマホの画面が濡れている、、、
あれ、、、わたし、泣いてるんだ、、、
きっともう二度と逢えない、、、
逢えたとしても話すことも、あの大好きだった優しい笑顔がわたしに向けられることは無い。
嗚咽が漏れる、、、止めどなく涙が流れていた。
ヤマトはミナミに連絡をとった。
そしてハッキリと逢いたいことを告げた。
逢うなりミナミは済まなそうに謝罪してきた。
「ゴメンなさい、、、わたしが余計なことを言ったりしたから、、、」
「そんなことはない。知らないでいるよりずっと良かったよ、、、」
「ハルミのこと、、、本当に好きだったんだね、、、」
「うん、、、好きだった、、、でもふっ切れたよ、、、俺にはもっと大切な人と分かったから、、、」
えっ、誰なの?奥さん、、、だよね、、、
そんな表情で見つめてくる。
「板橋のことだよ、、、俺はやっぱりミナミのことがずっと、、、誰よりも好きだった、、、」
「本当、、、に?」
「ちょっと都合よすぎだよな、、、でもホントのことだ、、、」
ウソの無い真摯な瞳。
ミナミはしっかりと見つめ返す。
「わたしも好き🩷」
つづく
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