心配したミナミが気を遣って、それとなく電話をかけてくれる。
有り難さを感じながらも気持ちは晴れなかった。
あのハルミが俺を裏切っていたなんて、、、
ヤキモチ焼きで俺が他の女子と話すだけで膨れていたのに、、、
それが裏ではいけしゃあしゃあと浮気をしていた、、、
大切だった青春の思い出が崩れ去っていく。
俺は彼女の何を見ていたんだろう、、、
ミオとの離婚よりもある意味傷は深い、、、
ヤマトは落ち込んだ。
そんなときハルミから電話があった。
「ヤッホー、ハルミだよ!」
こいつは、、、なんなんだ、、、
「ねぇ、また逢おうよ、、、ヤマトと思いきりエッチシタい!」
人妻の言葉では無い。
「お前、、、俺と付き合っていたとき、浮気してたんだってな?」
「えっ、、、」
沈黙が流れる。
「しかも、、、和泉となんて、、、お前、何考えてたんだ?」
「そんな昔のこと、、、あんなのノリでやっただけだよ、、、」
「ノリって、、、なんだよ、それ?」
「だって、わたしの方がずっと美人なのにさ、、、純愛カップルとか言われて、、、ミナミのことヒロインみたいにチヤホヤして、、、気に食わなかったから、からかい半分で彼を誘ったら簡単に乗って来て、、、」
ハルミは、、、そんなオンナだったのか、、、
「でも、2、3回だけだよ、、、本当に好きなのはヤマトだったし、、、ヤマトの方がずっと気持ち良かったから、、、アイツはわたしに夢中になったけど、ちゃんと断ったよ、、、それにさ、ヤマトだって遊んでたんでしょう?」
「そんなこと、あるわけないだろう、、、俺はハルミが好きだったんだ、、、」
「えっ、、、ゴメン、、、ヤマトすごくモテたから、、、わたし、てっきり、、、でもさずっと昔のことなんだからもういいでしょう、、、お互いに結婚してるんだし、細かいことは気にしないで二人でタップリ愉しもうよ、、、わたし、やっぱヤマトのセックスが一番相性いいみたい、、、この間ハッキリと分かった、、、」
「どうして今でも逢ってるんだ?」
「それはさ、、、同窓会でわざとらしく幸せそうにしてるから、、、チョッカイかけたくなって、、、アイツ、ノリノリでさ、、、わたしの方がずっといいって、、、フフッ、バカだよね、、、」
こんなオンナだったのか、、、
自己承認の強い、貞操観念がまるで無いクズで最低のオンナ、、、
怒りを通り越して虚しさすら感じてしまう。
「あっ、焼いてるんだ、、、大丈夫、アイツとは別れるから、、、ヤマトと元に戻れたから、もうあんなヤツいらない、、、」
元になんか戻れてない、、、
いや、元々なんてそもそも無かったんだ。
「いい加減にしろ、、、」
ヤマトは通話を切った。
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