「その女の子は、、、ずっと他の男の子を見てはいけないんだと思い込んでいたの、、、彼一筋じゃないとダメなんだって、、、でも、一人だけ、、、背が高くて、カッコ良くて、、、話してるとすごく心が癒される優しい男子がいたの、、、気がつくと彼のことを考えようになって、、、でも、いけないと思ったの、、、これはリクヤに対する裏切りだと、、、だから、、、わたしは川島くんのことを考えるのはやめようと決めた、、、そのうちにハルミと付き合いだしたのを知って、これで良かったんだって自分を納得させて、、、ハルミはわたしなんかより、ずっとキレイで華やかで、、、川島くんにお似合いだって分かってるのに、、、寂しかった、、、二人には悪いけど、、、悲しかった、、、」
「そんな、、、」
信じられなかった。
俺たちは互いに惹かれ合っていたなんて、、、
「イヤな女だよね、、、悪い彼女だよね、、、」
ミナミは今にも泣き出しそうだ、、、
ヤマトは思わず抱きしめていた。
「そんなことない、、、板橋は今でも俺にとっては最高の女性だよ、、、」
わたしが、、、
そんなはずはない、、、ハルミは美人でセクシーだ、、、それに奥さんもハルミ以上にキレイだった、、、
ヤマトが抱きしめていた両腕を緩めミナミを見つめてくる。
その瞳は高校のときと変わらない。
真っ直ぐで優しい目、、、
胸がドキドキしてる、、、
「俺はハッキリと分かった、、、板橋が一番だって、、、ずっと胸の中で一番だったって、、、」
ミナミにもハッキリと分かった。
ヤマトと話した日、ずっと心が弾んでいた。
離せない日は何かが物足りなかった。
あれは恋だったんだ、、、
ヤマトとミナミのことを知ったときの、、、あのせつない気持ち、、、そして、それは今も、、、
優しく髪をヤマトが撫でてくれる。
ヤマトの熱い瞳に応えるように見つめ返す。
「好きなんだ、、、誰よりも、、、板橋のことが欲しい、、、」
「わたしも、、、」
ミナミは小さく頷き瞳を閉じた。
唇が重なり合う。
ついばむようにお互いの唇の感触を確かめ合う。
なんだか初めてのキスみたい、、、
心臓が飛び出しそう、、、
「板橋と、、、ずっとシタかった、、、」
そう囁かれ舌が忍び込んでくる。
それってキスのこと?
それとも、、、セックス?
わたしを想像してたんだ、、、
わたしだって、、、ヤマトを想像したこともある、、、
カラダがカッと熱くなる。
「ああっ!んんっ、、、」
ミナミから舌を絡ませ両腕でヤマトの首にしがみつく。
長い口づけにミナミは酔いしれる。
ヤマトを思って自分を慰めたこともある、、、
ヤマトだってきっとわたしで、、、
興奮する、、、
もうミナミは濡れていた、、、
つづく
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