「あ~、、、OKしちゃったよ、、、」
ユウカはベッドに横になった。
秘かにリョウタのことをいいなと思っていた。
アリサの彼氏だから気持ちを抑えていた。
本人は気づいていないけど、リョウタはかなりの優良物件だ。
顔は整っていて童顔で可愛気がある。
成績もトップクラスだし、背も高く武道をやっていて身体も引き締まっている。
ぶっきらぼうなところはあるけど、ズルいところが無くてさっぱりした優しい性格だ。
アリサがいるから遠慮してるけど、狙っている女の子は多い。
アリサが可愛くて明るく真面目な子だから、、、
五代くん、、、いきなりシタいだなんて、、、
本当だったら断った方が良かったよね、、、
でも、、、付き合ってからだったらと思ったし、、、
アリサと付き合ってないことが知られたら、、、
ウカウカしてたら他の子に取られちゃうかも、、、
わたしは経験してるし、、、それなりに、、、結構人数も、、、
正直、エッチはかなり好き、、、欲求も強い、、、
当然隠してはいるけど、、、
でも今回はリョウタからはっきり求められたから、、、
渋々だと思ってくれてるはずだ、、、
リョウタは駆け引きなしで素直に自分の気持ちをぶつけてくれた。
OKしたら、あんなに悦んでくれて、、、
五代くん、、、可愛かったな、、、、
初めての経験だ。
今までユウカに言い寄ってきた男達はカッコを気にして、気どって手慣れた言葉で口説いてきた。
それでいてその目つきは欲望を剥き出しにしていた。
リョウタは違った。
わたしに自分をさらけ出してくれた、、、
リョウタだったら、、、わたしも、、、
ユウカは胸の高鳴りを抑えられなかった。
約束の日曜日。
精一杯のオシャレをして来たユウカを眩しそうに見つめながらリョウタが褒めてくれた。
すごく嬉しい、、、
リョウタは清潔そうな白のカッターシャツに黒のデニム。
引き締まった身体に意外なほど分厚い胸、スラリと長い手脚、、、
すごくセクシー、、、
わたし、、、この人とセックスするんだ、、、
もうドキドキ、、、濡れちゃってる、、、
公園を歩いてお互いのことを話した。
それだけで愉しい。
彼が拳法の道場に子供の頃から通っていることも聞いた。
謙遜してるけどかなりの腕前だと思う。
何事も控え目に話す彼に益々好感をいだいてしまう。
わたしの話も嬉しそうに聞いてくれて、、、すごく聞き上手、、、
わたし、、、ヤバイかも、、、
それに時折注がれる熱い視線、、、
瞳を、、、唇を、、、そして胸元も、、、
わたしを欲しがってる、、、
頬が熱い、、、
すごくドキドキしてる、、、
二人は昼食を取った。
「日詰といるだけで俺、すごく愉しいよ、、、」
本気で言ってくれているのが分かる。
「ふふっ、、、わたしもだよ、、、」
「本当かよ、、、ムリしてないか?」
「ムリなんてしてないよ、本当だよ、、、」
「そっか、、、よかった、、、」
微笑んだリョウタが急に真顔になる。
「日詰、、、本当にいいのか?」
「何よ、、、今さら、、、」
嫌だよ、、、今さら、、、
わたし、、、もうその気になってる、、、
「いや、、、この間は俺の気持ちを押し付けたみたいな気がして、、、日詰にだって都合が、、、その、、、彼氏がいるとか、、、好きな人がいるとか、、、それならはっきり断ってくれ、、、辛いけど、俺は、、、」
「そんな人いないよ、、、いたらOKなんてしない、、、」
「そうだよな、、、変なこと言ってゴメン、、、」
きっとリョウタはわたしの色々な噂を聞いている、、、
それでもわたしを好きでいてくれる。
「五代くん、、、今日、夜まで誰もいないんだ、、、わたしの家に行こ、、、」
「うん、、、」
真っ赤になってリョウタが頷く。
カワイイぞ、、、
食べちゃいたい、、、
歩きながら手を繋ぐ。
ドキドキが治まらない。
「五代くん、、、今日のこと、、、内緒だよ、、、」
「分かってる、、、日詰には絶対に迷惑はかけない、、、一度だけの大切な思い出にする、、、」
リョウタが強く手を握ってきた。
そうか、、、一度だけと言ってたから、、、思い出になるのか、、、嬉しいけど、、、寂しいよ、、、
ユウカは恋人繋ぎに変えていった。
つづく
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