最終回
「現実を知る日」
父親が社長を務める会社に務めるひでみは創立記念日8月1日の前の1週間は取引先からお祝いと誘われて食事とベッドを共にするのが毎年の行事になっていた。
父親も姉もこの事を知った時にはすでに10年近く経っていた。最初は取引先二つほどであったが増えたり減ったり、父親との知り合いもおりややこしくなっていた。普通なら社長である父親、潔がキチンと止めさせるべきだが潔も今、リフォーム業者の守屋と不倫関係にあり、昔から潔自身も取引先女性との肉体関係があり、この父にしてこの娘なのである。取引先は皆わかっていた。
8月1日金曜日の朝の事だった。
昨夜は本山との夕食に出かけていたはずだ。
社長であり父親であり近所に住んでいるので朝の散歩がてらひでみの家の前を通るとエアコンの室外機が作動しているのわ見て帰っている事を確認した。
2台の車が自宅ガレージに停まっていても友達の車で外泊もよくある。
朝の散歩が終わり自宅に戻り妻にひでみは帰っている事を伝える。
昼になったが妻がひでみが出掛けてない事に気付く、休日必ず出かけるか誰か来るはずである。妻は母として、ひでみが他人の旦那を欲しがる事を小さい頃から気がついており諦めていた。
しかし、今日はおかしい。何か胸騒ぎがした。
夫婦でひでみの家に行き合鍵で自宅に入る。リビングは荒らされている。日頃使いの時計やピアスやネックレスは根刮ぎなくなっていた。
「ひでみっ、ひでみはどこなの?」
早口で何かに取り憑かれたようにキッチンやお風呂場を探すが姿がない。二階の寝室に上がると果たして・・そこにひでみはいた。
椅子に全裸でM字に縛られて目隠しをされた状態であった。目隠ししたの口や体はガビガビになっており性器からも白い液も固まっている。
「お、お母さん?い、いやーっ見ないで、いやあーっ」
泣き叫ぶひでみであった。すぐに目隠しを取り体を自由にする。体がまだ痺れていて上手く動けないが自分のスマホを探そうとしている。
「ひでみ、何があったんだ?ひでみ」
警察を呼ぼうとする父親をひでみは制止した。スマホはなかった。2台共無い。
ひでみは厳しそうな表情で父親のスマホを取り上げて
「お父さん、本山さんの番号は?」
父親が検索すると、すぐひでみは電話した。
「本山さん、すいません、ひでみです、あの昨夜は計画した、計画した事ですか?」
父親と母親は見守っている
「計画?あっ、例のレイププレイですか?、あれはまだまだ先ですよ、何か?昨夜は私も楽しませもらいありがとう」
「えっ、まだ先・・あっ、わかりました、すいません、あっ、ありがとうございました。はい、また」
ひでみは本山からのレイププレイだと思っていたが本物の強盗であった。ひでみ自身は縛られてセックスされながら感じていたのである。本山の依頼でレイププレイをしていると思っていた。
強盗達は投稿画像から自宅を割り出していた。社長令嬢でありセックス好きだと画像かわかる。そこで強盗らは8人で入りセックスを1人ずつしている間に家中を探し金目のものを盗んでいった。
ひでみは8人を楽しんだが途中から違和感があった。
両親は何となく状況が理解できた。
ひでみはプレイが本物だった事に自分でどう解釈して良いのかがわからなかった。
いつものセックスと本物のレイプ、同じではないはずだが。
スマホ2台は近所のバス停にある空き地に捨ててあった。データは残っている機種を変更するとお誘いのLINEが1日以降一つも来ていない。
体が良くなり会社に行くといつもと全く変わらない感じであった。取引先も変わらず心配の声をかけてくれるが誘いが一つもない。
プライベートも同じであった。
終わり
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