タイプライターのキーを叩く音が、静寂な書斎に響く。私の指先から紡ぎ出される言葉は、私の脳内に住まう一人の女性、一美との営みの記録だ。
私は、この活字となって現れる世界に没頭していた。
その時、背後からふわりと柔らかな気配が近づいてきた。
「ねえ、孝宏」
一美は、私の背後からそっと腕を回し、私の肩にその頭を乗せ、私の耳元で、吐息混じりの甘えた声で囁く様に私の名前を呼んだ。柔らかく豊満な胸の感触が背中に触れる。
「どうした?一美」
彼女は、何も身につけていない。上気だった乳白色の肌が、書斎の薄明かりの中に浮かび上がる。一美は問には答えず、振り返る私の唇を奪った。
「欲しいのか?」
私は静かに問い掛ける。
一美は頬を赤らめて頷く。一美の笑みは甘えを含みながらも、私の命令に対する絶対的な服従を約束していた。
一美は、私の瞳を覗き込むように、その顔を近づけてきた。その吐息が、私の頬にかかる。
「そうか…私を喜ばせてくれるのか」
私の声は、低く、欲望に満ちていた。
彼女は、私の許しを得ると、私の目の前でゆっくりと膝をついた。その視線は、私の股間に向けられている。私は、彼女の健気な姿に、一層の悦びを感じた。
「さあ、お前の愛を、私に見せてみろ」
私の言葉に、一美はわずかに身震いした。その指が、私の寝間着の帯に触れ、ゆっくりとそれを解いた。寝間着がはだけると、私の肉棒が姿を現す。その瞬間、一美の瞳が、僅かに輝いたように見えた。
彼女は、両手で私の肉棒を包み込むように掴み、鼻先で匂いを嗅ぐ。その指の動きは、実に丁寧で、まるで貴重な宝物を扱うかのようだ。
一美は唇を窄めて、亀頭の先に染み出た滑りを帯びた雫を舐め取る。温かい唾液が、私の肉棒を濡らし、一美の唇が、ゆっくりと、しかし確実に私の肉棒の先端に触れた。
「んん…美味しい…」
一美の喉から、甘く、そして僅かに苦しげな吐息が漏れた。彼女は、私の肉棒を深く口に含み、ゆっくりと上下に動かし始めた。その動きは、決して急ぐことなく、あくまでも丁寧に、そして愛情深く、私の肉棒を弄んでいく。
私は、彼女の髪に指を絡ませ、優しく撫でた。その髪は、絹のように滑らかで、私の指先を心地よく刺激する。一美は、私の指が髪に触れるたびに、甘い声で呻き、その動きをさらに加速させた。
「孝宏…もっと…もっと…」
彼女の声は、くぐもっていたが、その欲望は明確に私に伝わってくる。私は、彼女の頭を軽く押さえつけ、さらに深く私の肉棒を口に含ませた。彼女の喉が、ゴクリと音を立て、口角から涎が落ちる。その健気な姿に、私の肉棒は、更に熱を帯び、硬く膨張していく。
私は、その光景を飽くことなく観察し、そのすべてを脳裏に焼き付ける。
彼女が、私のために、これほどまでに尽くしてくれることに、私はこの上ない幸福を感じていた。
一美の丁寧な奉仕によって、私の肉棒は完全に硬く勃ち上がった。私は、一美の頭を優しく引き上げ、口から肉棒を解放させた。彼女の唇は、唾液と精液で濡れ、艶めかしく光っている。その瞳は、私への愛情と、そして興奮で潤んでいた。
「もういい。立ちなさい」
私の言葉に、一美はわずかに残念そうな表情を見せたが、それでも私の命令に従い、ゆっくりと立ち上がった。私は、彼女の手を取り、優しく引き寄せた。
「次は乗ってくれるか?」
私は、浅く座り直すと一美を膝の上に迎えた。彼女は私の首に手を回し向き合いながら私の膝を跨ぎ、手で肉棒を掴むと、その柔らかな内腿の中心へと誘った。
そしてゆっくりと腰を沈める。一美と私の肌密着し、心地よい温かさを伝えてくる。既に潤った一美の膣口は私の肉棒をするりと飲み込み、その内側は快楽を求める様にヒクヒクと蠢いている。
「孝宏…」
彼女は、熱を帯びた声で私の名を呼んだ。私は、彼女の腰を支え、ゆっくりと亀頭を彼女の子宮に擦りつける。しっとりと濡れた粘膜の奥にある確かな弾力。甘美な感触が全身を駆け巡る。
「ああ…」
一美の口から、深い吐息が漏れる。
彼女は、繋がった肉の感触に集中する様に目を閉じ、自ら腰を動かし始めた。その動きは、私を喜ばせるように、緩やかで、そして確実なものだった。身体が揺れるたびに、私たちの秘部が擦れ合い、甘い音が書斎に響き渡る。
「一美。もっと激しく、お前が一番感じる所を刺激するんだ」
私の言葉に、一美はさらに腰の動きを加速させた。その表情は、恍惚に歪み、その瞳は潤んでいる。彼女の髪は乱れ、汗が肌を伝い落ちる。私たちは、言葉を交わすことなく、ただひたすらに快楽の渦に身を委ねていた。
「んんっ……ああああっ……!」
一美の喘ぎ声が、書斎に響き渡る。その声は、甘く、それでいてどこか切なげで、私の心を深く揺さぶった。私たちは、互いの肌を求め、その熱を伝え合った。
その時、書斎のドアの外で、微かな物音がした。
カタン、と。
それは、誰かがそこに立っていることを示す、小さな音だった。私は、一瞬、身体を硬直させた。しかし、一美は気づかない。快楽の渦に身を任せ、私の肉棒に跨がり、腰を揺らし続けている。
ドアの外にいるのは、私の妻、弘恵だ。私は知っていた。彼女は、いつも私の書斎の前で、私の秘められた営みの音を聞いている。私の呻き声、一美の甘い吐息。そのすべてが、彼女の耳に届いているだろう。
若くして嫁いできた弘恵との生活は既に10年を超えるが、妻はいつも私を恐れていた。私に子種がないことを知らず、妊娠はおろか手籠めにすらされない焦り、そして私から滲む醜悪な欲望が、彼女を怯えさせているのだ。
しかし、彼女は、決して私に逆らうことも、物申す事もはなかった。ただ、ひっそりと、私の醜悪な悦びの音を聞いている。
私は、何と罪深いのだろう。愛する者との秘められた営みを、幼妻に聞かせている。しかし、この業こそが、私の生を突き動かす唯一の原動力なのだ。
私は一美の腰を強く抱き寄せ、亀頭を子宮に密着させて、余す事なくその精を一美の子宮に注ぎ込んだ。
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