比和田ナオは俺のズボンを脇に抱えて、男性用トイレを出て行った。なんでだろうと考えても答えが出なかったけれど、ズボンを返してもらって、早く席に戻らなくちゃと焦ってきた。
ゆるい会社だから、きちんと書類に目的と目的地を書いて、パソコンから総務に送れば、直帰さえできる仕組みなんだけど、何も書かずに外に出てから、もう1時間が経ってしまっていた。
みえみえのウソだけれど、マーケットリサーチャーの比和田ナオと一緒に1階下のシニアコンシューマーアシストという部署に行って、担当者と新規格について話し合ったと、事後報告する案を思いついた。
8分から10分、経っただろうか、ナオが俺のズボンを畳んで持ってきた。折り目もきちんとついてる。
「鳥飼さんの精液って、すごく濃くて、てもみして落とすの大変だったなっ」とナオが言った。
そうか、ナオは俺がフィニッシュした時、床に脱ぎ散らしたズボンに飛び散った白濁液を洗い流してくれていたんだ。
ここの女性用トイレは、シャワールームも化粧台も完備した豪華トイレだから、俺の汚れたズボンをそこに持って行って、ドライヤーで乾かしてくれたんだ。
「ありがとう、比和田さんに何もかも感謝です」とお礼を言うと、、、
「その代わりに、無許可の退室時間が規定の1時間を
超えちゃった言い訳考えてね」とナオ。
さっき考えた言い訳を言うと、「それ名案ね」
「わたし、シニコンセクションに友達いるから、辻褄合わせ頼んでみる」
なかなか、頭の回転も速いナオに俺は惚れていた。もちろん、俺が惚れた第一の理由は、乳輪のかたちとフェラのうまさなんだけど、頭がいい女は嫌いじゃない。
都合のいい言い訳が見つかったので、今度は2人で真面目な顔で話し合う芝居をしながら、俺が出た側のドアから、同時にオフィスに入った。
4、5人の女性社員がちらっと俺とナオを見たけれど、何をしていたか、詮索してるようには見えなかった。
それぞれの持ち場につくために離れる間際、ナオは「明日から、別の方法でヌイてあげるね」と謎かけのような、俺を悦ばせることを小声で囁いた。
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