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今日は暑い
半袖ワイシャツの脇から汗が滴る
そういえばさっき、客先の事務の女の子怪訝そうな顔してたな
今日は直帰だし、早く家でシャワー浴びて冷たいビール飲みたいな
そんな事考えながらボーっと歩いていると。
ドン!!
大学生ぐらいの男女グループの男の子と腕がぶつかってしまった。
「あっ、ごめんさい」
「待てよオッサン」
睨みをきかせてくるイケメン。
男三人女二人。
一番はっしこの女の子は不機嫌そうにそっぽを向いてる。
「オッサンの汗で服が汚れちまったじやん、どうしてくれるんだよ」
もう一人の女の子が、俺を蔑んだ目で
「そんな臭い汗ついた服で私に近寄らないでね」
「どうしてくれんだ、彼女に振られちまったじゃん、責任とれよオッサン」
俺、胸元捕まれ、汗だらだら
「クンクン、クンクン」鼻が鳴る音
「冬馬兄い!!」
一番端っこの女の子、ホップステップジャンプで俺に飛びついてきた。
ポカンとするイケメン三人と美女一人。
「冬馬兄い!!何でこんなとこに?」汗まみれのワイシャツに頬ずりしながら早苗ちゃん。
「いや、客先からの直帰。今から家に帰るとこ」
早苗ちゃんはニッと笑って。
「美紀!!私、冬馬兄いと一緒に帰るから、さっきの話全部無しね!!バイバイーーー!!」
「待ってよーー早苗が一緒じやないなら私も帰るーー!!」
青ざめるイケメン三人。
駅へ向かいながら
「ねえこの人誰?」
「そか、美紀は会うの初めてだったよね、冬馬兄いは貴姉の旦那さん、だから私のお兄さん」
「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーうそ、あの貴子さんの旦那さん????何で?何で?
こんな冴えない汗くさいオッサンが・・・・・・・」
類まれなる美貌とボディを持ち、頭脳も最高
美紀さんにとって、貴子は憧れの人。
その旦那がこんな汗まみれの冴えないオッサンとは・・・信じられない。
その気持ち俺もそう思う。
「美紀!!それ以上冬馬兄いの事、酷く言ったらアンタとの縁切るよ!!」
「早苗まさか貴方もそのオッサンの事」
「そう、冬馬兄いは私の憧れの人」
なんとなく言葉を濁した早苗。
「じゃ私、反対側だからここでね、また明日ね」
帰宅ラッシュの電車、人波に押され早苗ちゃんが俺に張り付く
この体制やばいかも・・・
「ハァハァハァ・・・」微かに聞こえる
「ハァハァ・・アァァァ・・・」
私、さっき兄様に抱き着いた時、兄様の汗の臭いを胸いっぱいに吸い込んでしまった。
不味いと思い駅に着いた時、トイレでナプキンを装着したけど・・・ヤバいかも。
電車が揺れる度々、人に押され汗の臭いを吸い込んでしまう。
頭がクラクラし意識が朦朧としてくる。
『ボクもう・・・・だめ・・・』
無意識に冬馬の胸に手を当てワイシャツの上からそっと冬馬の汗を舐める早苗。
やめなければ・・・でも止まらない・・ナプキンはもう限界まで早苗の愛液を吸っていた。
「早苗ちゃん一つ前だけど、次の駅で降りよう」
「は・・い・・」冬馬の声で辛うじて自我を保つことができた。
駅のトイレでナプキンを変え、近くの公園で少し休もうと二人歩き出した。
「兄様・・・ごめんなさい・・・・ボク・・・」
「早苗ちゃんは悪くない、気付くのが遅れた俺が悪い」
「それよりも、こんな暑い日でも夕方が近づくと風が気持ちいいね」
「うん・・兄様」
「あそこのベンチに座ろう、俺何か飲み物買ってくるよ」
「ありがとう兄様」
冷たい飲み物を持った冬馬の目には
初夏の緑に包まれ、ベンチに座る大きな瞳の美少女
ショートウルフの髪がその活発さを表し
少女には似つかわしくないTシャツを盛り上げる胸
そして、ホットパンツから伸びる白く長く美しい足。
公園を歩く男は皆、早苗をガン見していた。
「兄様ありがとう」
早苗は立ち上がると、飲み物を受け取り
ゴクゴクと飲む。
そして、両手を上げて「うぅぅぅーーー」と背伸び
凶器とも言える乳房がクッキリ、ポッチもクッキリ
「えぇぇ?ポッチ?」
「暑いからブラ外しちゃった」とにっと笑う
俺がベンチに座ると、早苗はさっきまでとは、ちょっと違う場所に座る。
「兄様と外で二人っきりなんて初めてだね。」
「兄様と会うまで凄くイライラしてたんだ、今日は美紀と二人で買い物に行くつもりだったのに
あの三人が勝手についてきて、この後食事行こうとか、飲みに行こうとか
ウザくてウザくて、最悪な日って思ってたんだ」
早苗ちゃんの握った拳がブルブル震えてる。
「でも、兄様に会えて今日は私の人生で一番幸せな日に変わった、兄様と二人きりだなんて・・・」
あの三人命拾いしたなと、早苗は見た目ただのボーイッシュな美少女だけど、その実
中国拳法の達人。
並みの男なら三人ぐらいは瞬殺できる
師匠は貴子。
雄二と早苗は貴子に相当しごかれたらしい。
涼しいそよ風の中
「兄様・・少しだけ甘えていいですか」俺を見つめる早苗の目は潤んでいた。
涼しい風がそう言わせたのか
「いいよ」と俺。
早苗は俺と腕をくみ、肩に頭を載せて
「幸せ・・このまま死んでも、何の悔いも無いぐらい幸せ」
俺は貴子と早苗、どこまでちゃんとしてやれるのか
悩むと共に一つ決心をした。
夕食の後ベットで今日の事、貴子に全て話した。
「ええ早苗からも聞いたわよ、あの子ナプキンが限界超えそうでヒヤヒヤだったって。」
普段の笑顔で話す貴子。
「気を付けてね、あの子ああ見えて結構したたかよ」
「公園で何か変わった事無かった」
「うぅぅん??何も無かったような、一度だけ座る位置を変えたけど」
「それよ貴方、最初は貴方の風上、座り直したのは風下」
「????」
「風上だと貴方の臭いを吸い込めないでしょ」
「あぁ」
「あの子今夜はこの部屋には来ないわよ」
「なんで??」
「貴方との時間を思い出しながら、今頃はオナニーしてる」
「貴方私を見て、私もオナニーするの、貴方に見られながらオナニーするの」
「見て私を見て、貴方に見られながら、貴方に抱かれてる自分を想像しながら
オナニーしてる私を見て」
貴子は俺の腕枕の中、絶頂し眠りについた。
ただ・・・
同じころ・・・早苗は脱衣かごから兄様のワイシャツを自分の部屋に持ち込み
兄様の汗の臭いに包まれ、何度も何度も絶頂し
深く幸せな眠りについていた。
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