その三日後、サリナから電話があった。
「カレン、、、あなた浮気したって本当なの!?」
「ど、どうして、、、」
まさかハルが、、、
夫とはまだ連絡がとれていない。
「ミズキが喋りまくってるよ、、、ナナにも電話が来たって、、、」
ナナは三島さんのことだ。
「、、、そんな、、、」
「カレンが人の夫に手をだしたって、、、そんなのウソだよね?」
「そんなこと、、、するわけ無いじゃない、、、」
「やっぱり、、、そうだとは思ったけど、、、よりにも寄ってあんな男、、、」
「えっ、、、」
サリナは、、、マサキのこと、、、
何か知ってるの?
「顔がいいことを鼻にかけて浮気しまくりなんだって、、、わたしやナナにまで手を出そうとしたんだから、、、」
「まさか、、、そんな、、、」
「いきなり連絡してきて、ミズキのことで相談したいから二人で逢わないかって、、、もうミエミエだから、わたしもナナも断ったけどさ、、、」
そんなこと、、、してたんだ、、、
わたしだけって、、、騙していたんだ、、、
「それにあのクズ男、警察に捕まったらしいよ、、、」
「そんな、、、ウソでしょう、、、何をしたの?」
「バイトでお客の中学生をレ○プしたんだって、、、」
「ヒッ、、、まさか、、、」
三日前に逢ったばかりだ、、、
「相手は子供だよ、、、親が激怒して訴えたんだっ
て、、、オンナの敵だよアイツ、、、気持ち悪い、、、本当のクソだ、、、、それで、とにかくミズキの言うことはウソなんだね、、、大丈夫なんだね?」
「それが、、、ハルが誤解して出て行っちゃったの、、、」
「なに、それ、、、」
「どこにいるかも分からないの、、、連絡もまるでつかなくて、、、」
「なにやってるのよ、、、分かった、わたしからハルに連絡してみる、、、だからちゃんと話をして誤解をとくんだよ、、、」
「分かった、、、ありがとう、、、お願いね、、、」
「あのさ、、、本当に、何も無いんだよぬ?」
「ない、、、信じて、、、」
良心が咎める、、、
しかし、本当のことは言えない、、、
「ナツミちゃんもいるんだから、、、あの子、きっと勘付いているよ、、、あなた達のこと、、、あんなにいい子を悲しませたりしたらだめ、、、早くハルと仲直りしなさい、、、」
サリナとナナは自分の娘のようにナツミを可愛がってくれている。
ナツミも二人のことをまるで姉のように慕っていた。
電話が切れたあと、縋るような思いで成り行きを待つ。
あの人、、、そんなことをしたんだ、、、
見せかけだけの本当に最低の男、、、
そんな男とのセックスに、、、情事に溺れていた、、、
自分の罪深さにカラダが震え出す。
自分でカラダを抱きしめる、、、
やっぱり夫しかいない、、、
ハルを失いたくない、、、
高校時代から積み重ねてきた二人の関係、、、
その大切なものがなくなったら、、、
大丈夫、、、
本当のことはまだ知られていない、、、
ハルは赦してくれる、、、
しかし、連絡はなかなかこなかった。
つづく
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