そんななか彼から会社に電話がかかってきた。
そうだ、、、その手があったわ、、、
わたしもハルの会社に電話で、、、
いいや、それでは直ぐに切られるかも知れない、、、
それなら会社帰りを待ち伏せして、、、
もうそれしかないかも、、、
彼は逢って話をしたいと言ってきた。
彼の方も不味い状況のようだ。
何があったのか尋ねても詳しくは逢ってからと話を濁す。
本当はこんな時に逢うことは避けたかったが、お互いの状況を確認した上で対策を話し合いたいという提案を飲まざるを得なかった。
確かにに色々辻褄を合わせておくに越したことはない。
二人は明日、互いに仕事を休み逢うことにした。
待ち合わせの場所へ行くとすでに彼が待っていた。
中井マサキ
ミズキの夫だった。
マサキは亡霊だった、、、
初めてミズキに紹介されたとき、あのユズルにあまりにも似ていることに驚かされた。
顔立ちはもちろんのこと、雰囲気さえも、、、
物怖じせずに誰にでも自分をさらけ出す憎めない性格、、、
身長はユズルよりも高かったが、その笑顔も懐かしいほどに酷似していた。
いつしかその日はずっと彼のことを目で追いかけてしまっていた。
そしてユズルとの思い出が鮮明に蘇り、気がつくとカラダが熱くなっていた。
その日の夜は自らハルを求め、ユズルを想いながら何度もイッた。
しかし当然のように逢う機会もほとんどなく、カレンはただの他人のそら似だ、忘れようようと心がけることにした。
それなのにふとしたことで再会してしまった。
朝の通勤時、地下鉄の車両の中だった。
それもラッシュ時のギュウギュウ詰めのなか声をかけられた。
「カレンさん?」
「えっ、、、中井さん?」
思わず声をかけ返していた。
それが半年前のことだった。
それが何度か続くうちに自然と会話を交わすようになっていった。
彼のバイト先がカレンの会社と同じ方向だった。
いつしか二人は同じ車両に乗ることを意識するようになっていた。
それでも毎日ではない、、、しかし顔を合わせたときには親しく会話を交わす、そんな関係が一ヶ月ほど続いた。
そんなある日、いつも以上に混み合ったなか、カレンはマサキと向き合って立っている状態だった。
当然のようにカレンの豊かな乳房がマサキの胸に押し付けられる。
今まで似たようなことはあったが、こんなにあからさまな体勢になったことは初めてだ。
しょうが無いことだ、、、気にしないようにしなくちゃ、、、そう思おうとはしたけれど、、、
夏も盛りで互いに薄着だ、、、
わたしのオッパイ、、、彼の胸で潰れちゃう、、、
その密着感がカレンの頬を染める、、、
そしていつものようにマサキの顔を盗み見る。
似ている、、、やっぱり、すごく似てる、、、
いつしかカレンは胸を更に強く押し付けていった。
それを見たマサキがニヤリと唇を歪める。
カレンは慌てて顔を俯かせた。
ああっ、、、ユズルと匂いも似てる、、、この匂い、好き、、、
えっ、、、今、彼の指が乳房の横をかすめたような、、、
まさか、、、気のせいだよね、、、
えっ、そこは、、、
今度はスカートを手がかすめる、、、
と思ったら、、、そのまま手がお尻を擦り始める。
こんなの偶然の筈が無い。
離れようとした隙間に手が潜り込んできた。
続く
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