「じゃあ、、、俺は先に帰るよ、、、」
まるで捨てられた子犬の気分だ、、、
「何言ってるの?ハルがいないと始まらないよ、、、」
「へっ?」
告白に、、、立ち会えと、、、いうことなのか?
「もう、、、鈍感過ぎるよ、、、告白の相手はハルなの、、、」
「ウソ、、、だろう?」
「わたし、ずっとハルを見ていたんだ、、、初めて会ったときから好きだった、、、そばにいるようになって、、、もっと、もっと好きになったんだよ、、、」
「でも、、、カレンには他に好きなヤツが、、、」
「それはミズキのウソ、、、わたしがハルに告白すると話をしたの、、、そのときは応援してくれると言ってくれたのに、、、ミズキは、、、そしてあんなことになったの、、、」
「そうだったのか、、、」
すんなりと腑に落ちる、、、
ミズキは初めから俺を騙していたんだな、、、
「信じてくれる?」
「もちろんだよ、、、」
「第一、、、わたし、好きじゃない人に写メ送ったり、、、あんなこと、、、電話でシタりしないよ、、、」
そうだよな、、、俺ってバカだ、、、
「好きだよ、、、ハルが大好き💗付き合って下さい、、、」
「俺もずっとカレンが好きだった、、、俺の方こそ付き合って欲しい、、、」
「ああっ、ハル、、、」
カレンが抱きついてくる。
しっかりと受けとめ熱く見つめ合う、、、
「キレイだよ、、、カレン、、、」
「嬉しい、、、」
カレンが瞳を閉じる、、、
唇が重なり合う。
周りのことなど気にならない、、、
「カレン、、、もう離さない、、、ずっと一緒だ、、、」
「わたしだって、、、離れないから、、、これからも一生ハルだけ、、、ずっとハルのそばにいる、、、」
ずっとミズキへの復讐を考えていた。
でも今回の奥山との騒動ではっきりと分かった。
あのとき、ミズキは愉快そうに周りと一緒になって噂話で盛り上がっていた、、、
この子は表向きは反省しても結局は変わらない。
自分が幸せになることしか考えてなくて、人を幸せにすることが出来ない人間なんだ、、、
こんな人への復讐なんてもうどうでもいい、、、
後で虚しくなるだけ、、、
わたしはハルを絶対に幸せにする。
そしてわたしも幸せになる、、、
それが、、、本当の復讐、、、
想いを込めてハルを抱き締める。
「わたしをハルのものにシテ、、、、」
耳元で囁いた。
終わり
本当の復讐 ー20年後ー
に続きます。
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