朝のホームルームが終わるとカレンは職員室に呼ばれて行った。
席に着いているハルにサリナが寄ってくる。
「ハル、おはよ、、、」
「おう、おはよ、、、」
サリナが顔を赤くしてモジモジしてる、、、
オイオイ、いつも通りのはずだろう?
でもやたらカワイイから、、、赦す、、、
サリナは声を潜めた。
「ねぇ、、、本当に、、5回シタの?」
「シタ、、、」
「す、すごいね、、、なんだか、わたしハルに犯された気分、、、」
「オイ、、、」
人聞き悪いじゃないか、、、
周りを見渡すが、みんな話しに夢中で聞かれてはいなかったようだ、、、
ただ何故かミズキがこちらをジッと見てる。
なんだ、アイツ、、、
サリナが耳元に口を寄せる。
「やっぱり、ハルとシタいよ、、、」
素早く囁くとサリナは離れて行った。
エロ過ぎだろう、、、サリナ、、、
入れ代わるようにカレンが戻ってくる。
「どうだった?」
「大丈夫、、、昨日のこと、、、それよりハルの分もお弁当作ってきたからお昼二人で食べようね、、、」
「おう、サンキュー、、、」
でも実際にはサリナ、三島さん、それにアイコまで加わり5人で食べることになった。
ハーレムかよ、、、
サリナの目つきがいつもよりも険しい、、、
それでもそれなりに楽しい食事をすごした。
待ち合わせをして午前中から二人で動物園に行った。
カレンはブルーのニットにカーディガンを羽織り、細身のデニムパンツ姿。
気取りの無い出で立ちだが、突き出した胸のラインが際立ち、その美貌も相まって男の視線を集めてしまう。
こんなにいいオンナの、、、このすごい胸を俺が自由にしてると周りの奴等は思ってるんだろうな、、、
でも、、、カレンはもうすぐ、、、他の男のものになる、、、
寂しさを感じながらも楽しい時間が過ぎていく。
遅い昼食をとって、そばにある旭森公園に歩いて行った。
町並みを見渡せる丘の上に立つ。
周りにはほとんどカップルばかり、、、
素晴らしい景色に二人の目は奪われる。
この丘で告白してカップルになった二人は幸せになるという評判の場所だ。
そのせいか中には周りを気にせず抱き合うカップルもいる。
他のカップルもそれぞれに自分達の世界に浸りきっているようだ。
カレンが振り向き思い詰めた表情で見つめてきた。
「今日は楽しかったね?」
「うん、、、そうだな、、、」
こうして二人きりで過ごすのも最後かも知れない、、、
「わたし、、、これから、、、告白する、、、」
そうか、、、そういうことか、、、
この丘で彼と待ち合わせしてるんだな、、、
胸が締め付けられる、、、
やっぱ、辛いな、、、
邪魔者は消えるか、、、
つづく
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