30分ほど楽しく汗を流した頃、
「ねえ、ハルくん、、、少し休もうよ、、、」
カレンに言われ、みんなと離れた。
こうして見ると今日来た女子はみなレベルが高い。
「そんなに見ちゃって、、、ハルのスケベ、、、」
「それは、否定出来ない、、、俺も男だしな、、、」
カレンはラッシュガードを着たままだ。
それでもピッタリとした素材だから水色のビキニが透けて見える。
「カレンは水着にならないのか?」
「だって、、、周りが、、、」
確かに男子連中は透けたガードをガン見していた。水着姿を期待して、、、
周りにいた他の客の男達も、、、
「そっか、、、そうだよな、、、」
「ハルくんは、、、見たいの?」
「それは、、、うん、、、見たい、、、かな、、、」
情けなく本心を漏らしてしまう。
「なにそれ、、、はっきり言って、、、」
「うん、、、カレンの水着姿が見たい、、、楽しみにしてた、、、」
「フフッ、ハルくんってカワイイ、、、いいよ、ハルくんだったら、、、あっちに行こう、、、」
二人きりで移動した。
皆からは見えない奥のプール。
周りはアベックばかりでいちゃついてる。
中にはどっぷりと自分達の世界に浸り込んでるカップルも、、、
カレンがガードを脱ぐ。
上目遣いでハルを熱く見る。
「ねえ、、、どうかな?」
水色の普通のタイプのビキニ、、、
それでも丸みの強い乳房が思いきり前に突き出している。
ウエストはクビれ、やはり細身の体型だがギスギスした感じはなく女性らしいしなやかさがある。
お尻はそれほど大きくないがプリプリしてる。
「スゴい、、、カレン、すごくキレイだよ、、、水着もメチャ似合ってる、、、」
「そんなに見られたら、、、恥ずかしい、、、でも、すごく嬉しい、、、」
ミズキやサリナに比べると、なんとなく固さを感じるが、そこがまたいい、、、
まさにハルのどストライクだ、、、
視線が釘付けになってしまう、、、
「ハルくん、入ろ、、、」
手を引かれプールに入る、、、
いきなり顔に水をかけられた。
「もう、、、ハルくん、見すぎ、、、」
「あっ、ゴメン、、、つい、、、」
カレンが抱きついてくる。
「ウソだよ、、、すごく嬉しいの、、、今日来て良かった、、、」
豊かな乳房が押し付けられる。
すごく、、、柔らかい、、、
カレン、、、分かってやってるのかな、、、
男として、、、意識してないのか、、、
「今度二人だけで来たいな、、、」
耳元で囁かれる、、、
「俺も、、、」
ドキドキが治まらない、、、
ハルもそうみたいだ、、、
二人きりの時間を過ごし戻ると皆が待っていた。
「もう、どこに行ってたの?これからウォータースライダーに乗ることになったんだけど、、、」
サリナが相変わらず仕切ってる。
二組のカップルが二人乗りの乗り場に向かった。
初めからなのか、それとも意気投合したのか?
「後はどうする?」
「カレンさん、、、俺と一緒に乗って下さい、、、」
男子の一人が意を決して申し込んで来た。
熱い視線でカレンの水着姿を見つめてる、、、
「ごめんなさい、、、わたしは、、、」
横目でハルを見る、、、
「そうですか、、、」
あからさまに落ち込む男子に、
「わたしと乗ろうよ、、、」
と他の女子が声をかける。
寂しそうカレンを振り返ったが二人は乗り場へと向かった。
「サリナ、俺と乗ろうぜ、、、」
もう一人の男子が声をかける。
奥山は普段からサリナとは仲が良い。
「悪いわね、、、わたしはハルと乗るから、、、」
えっ、、、
他の女子達がそんなとやはりという気持ちで声をあげる。
「そうか、、、じゃあ一人で乗るか、、、」
奥山の後を追うようにもう一人の女子がかけて行く。
きっと誘うつもりなのだろう、、、
「あの、、、わたしもハルくんと乗りたいです、、、」
アイコが声をあげる。
「わたしも、、、」
残った女子の三島さんと、そしてミズキが小さな声で、でもはっきりと意思表示してきた。
「カレンは?」
サリナが尋ねる。
「わたしだって、、、」
「分かった、、、じゃあ順番だね、、、」
「えっ、それは、、、」
「ハル、なんか文句ある?」
怖い、、、
「ありません、、、」
スゴスゴと引き下がる、、、
「ふん、、、ハルくんはモテモテだね、、、」
膨れっ面でカレンが言ってくる。
俺だってカレンと乗りたい、、、
でも皆の雰囲気を悪くするわけにはいかない、、、
「カレン、そのビキニ、すごく似合ってるよ、、、わたし、負けちゃいそう、、、」
「あっ、、、ガード、、、忘れてきちゃった、、、」
ハルのことで頭がいっぱいで忘れてた、、、
それで男子達がジロジロ見てたんだ、、、
やだ、、、わたしったら、、、
「とってくる、、、」
「いいよ、俺がいく、、、」
「わたしもいくよ、、、」
「ハルに任せて、わたし達は順番を決めよう、、、」
「俺、行ってくるわ、、、」
「ゴメンね、ハルくん、、、」
「いいって、、、」
すぐに見つかり戻ってくると、いかにも柄の悪そうな金髪の学生らしい四人組がカレン達と何かモメていた。
もう滑り終えたのか奥山を含めた四人の男子は怯えたように事の成り行きを黙って見ている。
「いいじゃねえか、俺達と遊ぼうぜ、、、こんなスゲェカラダしてガキ相手じゃつまらないだろう、、、」
「そうだ、こんな童貞坊や相手じゃ満足出来ないに決まってる、、、俺達だったら、タップリ気持ちよくし
てやるからさ、、、」
「下品なこと言わないで、誰がアンタ達なんかと、、、」
カレンが言い返していた。
こいつらナンパか、、、
カレンの言う通り下品過ぎる奴らだな、、、
「どうした?」
「ハルくん」
「ハル」
一斉にハルを見る。
「なんだよ、テメエは、、、引っ込んでろ!」
「童貞のガキだよ、、、でも引っ込むわけにはいかない、、、」
「なに寝言言ってるんだ、オンナは貰っていくぞ、、、」
カレンとサリナの肩や腕を掴み連れて行こうとする。
「やめて!」
「離せ、この!」
ハルは素早く動きカレンの肩を掴んだ男の手首を捻り上げる。
「ぐおっ、痛え!」
「ヤロウ!」
サリナの腕を掴んでいた男が血相を変えて殴りかかってくる。
そのまま軽く交わしてその腕を捻り上げる。
「ぐうっ、痛え!やめてくれ、、、折れる!」
他の二人が加勢しようとするのを他の男子四人が押さえ込む。
「どうしたんですか?」
係員が何人も駆けつけてくる。
「この人達がナンパしてきて、断ってるのにイヤらしいことばかり言って、腕や肩を掴んで無理矢理連れて行こうとしたんです、、、そしたらハルが助けてくれて、、、」
サリナが説明する。
「なんですって、、、分かりました、警察を呼びましょう。」
女性の監視員が怒りを込めて言い放つ。
学生達は顔色が変わった。
真っ青になって、
「すいませんでした、、、それだけは、勘弁して下さい、、、もう二度としません、、、赦して下さい、、、」
一人が土下座すると慌てて三人が続いた。
額を擦り付けるようにして謝罪を続ける。
つづく
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