無事試験も終わり結果が発表された。
学年でハルがトップを守り、カレンは3位。
ちなみにサリナは21位、そしてなんとミズキは16位だった。
前は全体の真ん中あたり、100位前後だっただけに一気にジャンプアップしたことになる。
努力の成果なのだろう、大したものだ。
それに近頃はクラスメイトとも積極的に会話を交わすようになった。
ハル達とも以前に戻ったわけではないが、挨拶程度の話はするようになっていた。
「ねえ、ハル、ちょっと待ってよ、、、」
サリナが声をかけてくる。
その横には仲の良い大久保アイコがいた。
「テストも終わったし、今度の休みクラスの仲間とプールに行くんだけど、ハルとカレンも行こうよ、、、」
「えっ、、、プールって、、、今の時期に?」
「レジャーランドの温水プールだよ、、、常夏の世界、、、だから大丈夫、、、」
少し離れた場所にはなるが、かなりの大型施設だ。
ハルはまだ行ったことがないが、、、
どうするとカレンを見る、、、
「なんなら二人で行く?」
いたずらっぽくサリナがハルを見つめてくる。
「ダメダメ、、、行ったことないから、わたしも行きたい、、、」
カレンは乗り気のようだ。
「じゃあ、決まりね、、、後で連絡する、、、」
サリナとアイコは女子連中のところへ飛んで行った。
愉しそうに話している。
プールの打ち合わせでもしているのか、、、
それにしてもハルにアピールするチャンスだ、、、
サリナもそのつもりだろうけど、、、
絶対に負けないから、、、
そして当日。
集合場所には思っていたよりも多くのクラスメイトがいた。
ハルを含め男子は5人、女子は9人。
その中にはミズキの姿も、、、
「思ったよりも人数が増えちゃったんだ、、、特に女子が、、、もっといたんだけど用事があるって、、、残念がってたよ、、、」
サリナがハルを見ながら意味有りげに言ってくる。
きっとハルがお目当てで、、、
カレンはそう思ったが、当のハルは気づく気配もない。
「いんじゃね、、、大勢の方が愉しいし、、、」
ハルは今フリーだし、、、しょうが無いよね、、、
でもこれはウカウカしてられないな、、、
カレンは気合を入れ直す。
「じゃあ、みんな、行こうか、、、」
つづく
※元投稿はこちら >>