教室に取り残されたミズキにサリナが声をかけた。
「あんたが弾けたのは、、、こういうわけだったんだ、、、」
あれが、、、公平の本性、、、
わたし、、、
虚ろな目でサリナを見る、、、
「髪型もアイツの好みか、、、バカだね、、、どうせ可愛いとか好きだとか、おだてられたんでしょう、、、アイツはクズ男だけど顔だけはいいから、その気になった、、、」
その通りだ、、、イケメンに誘われて、嬉しくて自分がいい女だと思えて舞い上がっていた、、、
ハルと競うようにわたしを求めてくれることがわたしの自尊心をくすぐった、、、
でもそれは、、、わたしの思い違いだった、、、
全部、公平のせいだ、、、
アイツさえいなければ、、、わたしはハルとずっと幸せでいれた、、、
「他の女もそうやって騙されてるだよ、、、でも同情はしない、、、あなたはハルの恋人だった、、、だから絶対に誘いに乗ってはいけなかった、、、全部アナタが悪い、、、磯部のせいだと思ってるでしょう、、、違うよ、それ、、、ただセックスをシタい男、、、そして経験したくてしょうが無いオンナ、、、それがアナタ、、、似たもの同志、、、」
「違う、わたしは、、、」
「違わないんだって、、、今のアナタには分からないよね、、、でもハルは二度とアナタに戻ってこない、、、ミズキのしたことは最低最悪、、、もう幼馴染にも戻れない、、、」
「そんなことない、、、さっきだって、わたしのためにあんなに怒ってくれて、ケンカまで、、、」
「はあ?分かってないね、、、あなたって全部自分なんだ、、、セックスがしてみたくて、ただ見た目だけがい
い男にバレなければって処女をあげちゃうオンナために誰が怒ってくれる?いい加減に目を覚ましたら、、、初めからアンタなんかにハルはムリ、諦めなさい、、、反省して考えを改めないと、本当に終わるよ、、、それだけ、、、」
みんなが去って行く、、、
ミズキは一人残された、、、
つづく
※元投稿はこちら >>