そんなある日のこと、、、
ミズキはカレンに呼び出され、二人きりでカレンの部屋で会っていた。
「なんだか珍しいよね、、、カレンに呼び出されるなんて、、、」
「ゴメンね、急に、、、」
「それはいいけど、、、話ってなに?」
「あの、、、ミズキはハルくんのこと、、、どう思ってるのかなって?」
「えっ、、、どうって、、、幼馴染で、、、大切な、、友達かな、、、」
「本当にそれだけ?」
「それだけって?」
「異性としては、、、男としては、、どう思ってるの?」
「男としてって、、、そんな、、、いきなり言われも、、、」
「お願い、、、ちゃんと応えて、、、」
カレンの目はひたむきで真剣だった。
「男として、、考えたことは、、無いかな、、、やっぱり、それは抜きににして親友だと思ってる、、、」
「良かった、、、それだったら正直に言うね、、、わたしはハルくんが好き、、、男性として大好き、、、だから告白しようと思う、、、」
「えっ、、、」
「わたし心配してたんだ、、、ミズキもハルくんを好きだったら、どうしようって、、、」
「そう、、なんだ、、、」
「でも安心した、、、応援してくれるよね?」
「えっ、、、う、うん、、、」
「明日の帰り、ハルくんと二人で帰っていいかな?そのとき告白しようと思って、、、」
「分かった、、、いいよ、、、」
「ありがとう、ミズキ、、、わたし、ガンバルね、、、」
カレンはミズキの手を強く握ってきた、、、
その夜、カレンはベットの中でなかなか寝付くことが出来なかった。
ドキドキがおさまらない、、、自分から告白するなんて初めてのことだ、、、
大丈夫、きっとうまくいく、、、
高校に入学して初めてハルを見たとき、胸が高鳴った。
顔も背の高さも何もかも理想のタイプだった。
さり気なく様子を伺っているうちに、その優しさや考え方まで自分の好みだと分かった。
そしてミズキという存在も知った。
ひょっとして二人は恋人関係?
でもそれは違っていた、、、
二人は単なる幼馴染、、、、
わたしはそれを確認するためにミズキに近づいた。
警戒されないためにハルへの気持ちはひたすら隠した。
とにかく積極的にミズキに声をかけ、関わるようにした。
そのかいがあって、人見知りのミズキは次第に心を開くようになり、親友として受け入れてくれるようになった。
そして自然とハルとの距離をつめることができた。
でも焦ってはいけないと自分を戒めた、、、
カレンはハルのことを運命の人、これからの人生で大切な人だと思っていた。
だからこそ、いきなりハルに積極的な態度を取ったりしたらヘンな誤解を招きかねない、、、
焦らず時間をかけていかないと、、、
絶対に失敗は赦されない、、、
そばにいて分かったのは、二人は兄妹のように慕い合っているということ。
男女の感情は無いように思えた、、、
特にハルの方には、、、
でもそれは自分の印象であって実際は違うのかも知れない。
だから慎重に二人を観察し続けた、、、
それで色々なことが分かった。
ますミズキは悪い子ではないが、とにかく自分に自信が無く、流されやすい。
だからイジメの標的にされやすく、守ってくれるハルに依存してしまう。
それをハルは知っている。
そして頼りにされることが面倒とか嫌ではなく、むしろ男として嬉しさを感じているようだ。
これは参考になる。
わたしは本来、人に頼るのは得意ではない。
けれどハルと付き合うようになれたなら、少しは頼るようにしないと、、、
かえってハルは寂しく思ってしまうかも知れない、、、でもハルが相手だったら頼るのもいいかも知れない、、、
そう思えるほどハルが好きだ、、、
付き合うことができたら絶対に離さない。
キスも何もかも初めては全てハルに捧げて他の男になど触れさせたりしない。
そしてハルの初めても全部わたしのものにする。
大丈夫、絶対にうまくいく、、、
わたしはずっとガマンして待ち続けていた。
最近は熱い視線でハルを見つめたり、ときにはさり気なく胸を腕に押し付けたりもした。
その度にハルの方からゴメンと謝ってきたけど、、、
わたしがワザとやってることに気づいてくれないのは少し寂しい、、、
でも顔を赤くしてチラっとわたしの胸を見てる、、、ハルだからそれが嬉しいし、もっと見て欲しいとも思っちゃう、、、
ハルだったら実物を見られても、触られてもいい、、、ううん、、、むしろシテ欲しい、、、
カラダが熱くなる、、、
つづく
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