「どうしてカレンが一緒なの?」
ミズキの計画のためには邪魔な存在だ。
早くハルと二人になりたい、、、
「わたしも話があるから、、、」
今じゃなくてもいいじゃない、、、
わたしはこれからハルと大事なことをしなければならないのに、、、
早く済ませないと、、、
二人にベッドへ腰掛けるようにすすめ、ミズキはイスに座る。
カレンのその整った顔立ちは少し青ざめ、ハルの表情は幾分強張っているように見えた。
何か、、、あるの、、、
ただならぬ雰囲気を感じる、、、
「ミズキ、、、下着が見えてるよ、、、」
「あっ、、、ゴメン、、、気づかなかった、、、」
慌ててスカートを引っ張る。
ハルをその気にさせるための服装をしていたことをカレンの予期せぬ登場で失念していた、、、
そしてカレンの口調にはどこかトゲがあった、、、
まるでわたしの狙いなんかお見通しだと言わんばかりに、、、
一方のハルは二人のそんなやり取りなど気にすることもなく、ベッドのサイドテーブルにあるフォトスタンドを見つめていた。
ミズキとハルが満面の笑みを浮かべ寄り添ってる写真だ。
「なんだか二人とも暗いんだけど、、、何かあった?話ってなに?」
感じている不安を振り払うように、努めて明るく振る舞う。
そんなミズキに視線をやることもなく、写真を見つめたままハルが口を開いた、、、
「ミズキ、、、お前、、、何か隠してること、、ないか?」
すぐに思い当たる、、、
でも、、、知られるはずはない、、、
「何も無いよ、、、わたしがハルに隠し事なんかするはずないじゃない、、、」
「そうか、、、じゃあ、、、昨日は何してた?」
まだ写真を見てる、、、
どうしてわたしを見ようとしないの、、、
まさか、、、知ってるの、、、
そんなはずない、、、そんなの、、、そんなの、、、
「だから、家の用事だと言ったでしょう、、、なんなの、わたしのこと、疑ってるの?」
「それが本当なら、、、これはどういうことだ?」
ハルはスマホの動画を見せた。
つづく
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